Radioheadの「Ok Computer」のススメ
初めに
こんにちは。いきなりなんですが、僕はよく鬱になるんですよね。なんでよく鬱になるのかなんて置いといて、このアルバムのこと語らせてください。
人間、その時の気分に合わせた曲調の曲を好むらしいですね。
あの、Radioheadが鬱バンドとか言いたいわけじゃないんですけどね…
僕が鬱の時に助けてもらっているアルバムの一つをこの記事では語ります。レディオヘッドの「Ok Computer」だよ。
このnoteでは、このアルバムっておもろいよね。みたいなことをつらつら書きます。
(僕は、大学生なんですが、Radioheadなんて聞いている大学生ってどれくらいいるんだろうか。)
アルバム概要
「Ok Computer」はRadioheadの3rdアルバムです。90年代のロックシーンにおいて、UKロックの金字塔的なアルバムです。次の4thアルバムである「Kid A」の存在のおかげか、このアルバムはバンドにとって重要な一枚です。
ギターロックだけど、電子音楽に近づきつつことを感じさせるこの一枚。多分、曲が暗くて難解な曲多くて挫折した人めっちゃいると思う。
世の中への不平不満や恐れといったものを体現したアルバムだと思います。
僕も最初は「なにこのアルバム」って感じだったけど、今は尊敬レベルです。
曲ごとに
曲ごとに、ちょっとずつだけ自分の所感を書きます。
Airbag
一曲目のこの曲、壮大な感じを思わせるギターサウンドで始まります。僕自身、朝の散歩によくこのアルバムを聴いていたので、このイントロは、朝のかすんだ空気のイメージです(笑)。
よくよく歌詞を聞いてみると、ただ車のエアーバッグに助けられたっていう詩なんですよね。トム・ヨークの乗り物嫌いっぷりが、一曲目です。
Paranoid Android
このアルバムで一番展開が激しいというか多い曲。このアルバムの一番の代表曲ですかね。
全体的に、特に中盤の転調から、暗いこの曲。もちろん歌詞も暗いです。なかなか孤独を感じる詩です。
Subterranean Homesick Alien
穏やかな感じの曲です。歌詞は暗いけど。すごく自己嫌悪の強い詩です。
この曲の時点で、もう暗いのはおなか一杯だよっていう人めっちゃいそう。頑張ってきいて!
Exit Music
なんかの映画の挿入曲らしいです。そのせいか、今までちょっと違う感じ。
トム・ヨークの歌唱力に惚れる曲です。盛り上がり方がすごくきれいで、すごく情動的になります。
Let Down
きれいなギターのアルペジオがすごくいい。個人的には、アルバムの中で一番きれいな曲だと思う。
トム・ヨークの乗り物嫌いをかすかに感じる歌詞です。多分、世の中への不安を、飛行機か何かに重ねているのだろうか。
Karma Police
僕がこのアルバムで一番好きな曲。素晴らしいイントロで始まるこの曲は、自己嫌悪を表現した詩が鬱な時にちょうどいい。「I lost myself」を繰り返すのが印象的。
Karma Policeというのは、アルバム制作当時、メンバー間で流行った造語らしい。
あと、この曲をピアノで独奏したアレンジがめっちゃ泣けた。
Flitter Happier
このアルバムを構成する核のような曲だと思っている。ただ、機械音声が単語を読み上げているだけの曲じゃない。ちゃんとコード進行もある。そして、よく歌詞を見てごらん、絶妙に韻を踏まず、言葉数も不揃いだ。多分あえてやっている。
このアルバムを覆っている無機質な不安のようなものはこの曲で上手く表現されたと思っている。
Electioneering
他のバンドと同じく、radioheadも政治的なことを曲にする。ロックだからね。
題名通り選挙に関する歌だ。「どーせ選挙なんかしても無駄だよ」っていう曲。今の日本にも通じるものがある。
なんやかんや、このアルバムで一番、激しい曲調の歌。
Climbing up the Walls
世の中の精神疾患者(僕も含むけど)(呼び方よくなかったかな…)は、分かってくれるだろうこの歌詞。自分の中で狂いそうになる何か。それを表現した曲だと思う。
最後のトム・ヨークの叫びが心に刺さる。
No Surprises
この曲も人気な曲だ。めっちゃきれいなメロディーと心地よいベース。
でも歌詞は、自殺に関する詩だと思っている。
「自殺なんかしても無駄だぜ、驚くことないだろ?」ってな
Lucky
個人的に、この曲のギター好きです。
ラッキーなんていう歌だけど、「We are standing on the edge(崖っぷちに立っている)」なんて歌っている。本当に、ラッキーなの?
The Tourist
最後の曲。すごく落ち着いたサウンド。
「idiot, slow down(バカ野郎、スピード落とせ)」
誰に言っているのだろうか。僕?君?いや、勝手に発展していく社会に向けてかもしれない。
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