Doomsday(ぼくのかんがえたさいきょうのらいぶらり)
以前の記事が本当に古いので、《Thassa’s Oracle》後のバージョンを書くことにしました。
一応ですが、Doomsday初心者向けではありますが、MTG初心者向けを対象とした記事では無いです。
古い記事はコレ。
当時は若くオラクルが居ませんでした。たった一度の過ちで二度と同じ記事は書きません。(大嘘)
P5周りの解説はみんな知ってるしええやろ。
Doomsdayとは
Doomsdayは主にコンボパーツ、妨害(カウンター)、ドロー操作(チューター)、マナベースで構成された青黒の高速コンボです。
一応高速コンボなのですが、実態はDoomsdayパッケージとチューター、ネクロ位しか黒要素の無いほぼ青単パーミッションの様な構成になっています。
1ターンキルしてくるフルパーミッションと覚えておけば良いかと。
リストはこれで。
現在(2021/05)は《Street Wraith》4の探査型が主体となっています。
あと、メインボードだけならばヴィンテージデッキの中では比較的安価です。
※P5(《Black Lotus》《Mox Sapphire》《Mox Jet》《Ancestral Recall》《Time Walk》)しか使わない為
コンボパーツ(とネクロ)
《Doomsday》4枚
デッキ名になるキーパーツ。
コレを使って5枚のぼくのかんがえたさいきょうのらいぶらりを作ります。
キャントリップとの2枚コンボを形成しています。
《Gush》を挟むことで島2枚から浮きマナ0でも勝利することができる強力カードです。
《Thassa’s Oracle》2枚
以前は《Laboratory Maniac》や《Jace, Wielder of Mysteries》だった枠がコレに置き換わりました。
2マナという驚異の軽さによって高速で勝利を叩き出す事を可能にした偉大なカードです。
初手に来るな。
《Demonic Consultation》1枚
《Thassa’s Oracle》と組み合わせることによって3マナで勝利することができるチューターです。
但し、チューターとして使用する場合は極力採用枚数の多いカードを指定します。
1枚刺しのカードを指定すると勝ち手段である《Thassa’s Oracle》が吹き飛んだり、ライブラリーが消滅したりします。
《Necropotence》1枚
最強のドローエンジンです。
多くの場合、早いターンで着地してそのままコントロールモードかコンボに繋いで勝利します。
一応の注意ですが、このカードはBUG、Bazaar、Shopsとの相性が悪いカードです。
ネクロプランでキープし、相手のデッキがこの3つのデッキだった場合はさっさとライフをギリギリまで払って次のターンにキルを取りに行くのがベターだと思います。
手札に加えるなので《Narset, Parter of Veils》などのドロー制限が立っていてもカードを引き増す事が出来ます。
《Brain Freeze》対策でこのカードの着地を目指す事もある重要なパーツです。
妨害
《Force of Will》4枚
最強にして最弱のカウンター。
即死を回避する為のお守りです。
アド損の塊でも、マナ無しで確定カウンターできるのが強みです。
主に、即死パターン(1ターン目《Sphere of Resistance》など)や相手のカウンターを弾く為に使用されます。
《Daze》2枚
0マナで使用できるソフトカウンター。
1ターン目に《Doomsday》や《Necropotence》を通すために使用されます。
ピッチドレッジにはほぼ確定カウンターの様に機能します。
ただし、このカードの賞味期限は非常に短いです。
こちらのデッキがDoomsdayとバレるとケアして動かれます。
そうなった場合、《Force of Will》のコストに充てられることが非常に多いです。
《Mishra's Workshop》で出されたマナではこのカードのコストを払う事が出来ません。
ごく稀に使うので覚えておきましょう。
《Force of Negation》1枚
追加の《Force of Will》です。
こちらもお守り。
ただし、クリーチャーには当てれず、自分のターンにピッチでは使えません。
最悪マナで払える軽さが特徴で、後半は大体マナで払います。
《Flusterstorm》2-4枚
ストーム付きカウンター。
但し、インスタント・ソーサリーのみです。
1マナなのでこちらのカードを通すために使われることが多いです。
ストームのおかげで、《Force of Will》などのピッチカウンターに強くでることができます。
《Mystical Dispute》1枚
青いカードなら1マナでなんでもカウンターしてくれるソフトカウンターです。
一応3マナ払う事で青い呪文も対象に取ることができます。
当然ですが、ソフトカウンターなので後半は腐ります。
筆者は刷られた直後に2枚刺しで試していましたが、結局1枚に落ち着きました。
相手のマナをフルタップさせるために(打ち消せないと分かっていても)使用することもあります。
《Mental Misstep》1枚
これが制限されたことによって環境に《Pyroblast》が増えました。
禿げそう。
《Ancestral Recall》を始め、《Sol Ring》《Sensei's Divinig Top》《Deathrite Sharman》《Pyroblast》等々...
環境には1対2で消したくないけど、1対1なら消したい物が多数存在します。
ドロー操作(チューター)
《Preordain》4枚
ヴィンテージでのメインキャントリップです。
《Ponder》《Brainstorm》が制限な為、青いデッキはとりあえず4枚採用されているイメージ。
ライブラリーボトムのカードを覚えておく事で《Demonic Consultation》をアドバンテージ損失無しで使用できることがあります。
《Ponder》1枚
レガシー現役のキャントリップその1。
特定のカードを探すのに最も効率の良いキャントリップです。
フェッチランドと組み合わせて常にライブラリーを新鮮な状態にしたいですね。
《Brainstorm》1枚
レガシー現役のキャントリップその2。
手札に使わないカードが貯まった時に使うと本当に強い。
大量の土地+コレでキープ基準になってしまう程。
コレもフェッチランドと組み合わせて常にライブラリーを新鮮な状態にしたいですね。
《Gush》1枚
これのおかげでDoomsdayが成り立っていると言っても良いカード。
土地セット権を使用して黒のトリプルシンボルを捻出するなど非常に重要なカードだったりします。
早く制限解除してくれ。
《Gitaxian Probe》1枚
マナの代わりにライフを使って前方確認できます。
《Doomsday》と繋ぐときは0マナのドローは実質的な《Gush》の様に機能する重要なカードです。
その為、テキトーに確認の為に使うのではなくその後の戦略も考えて計画的に使用しましょう。
《Street Wraith》4枚
主にサイクリングにのみ使われる追加のギタ調と思ってください。
前方確認には使えません。
黒いけど青みたいなもん
※結構青いデッキなので、サイクリングすると思ったより青いカードと入れ替わる
こちらは起動能力なので《Sphere of Resistance》などでコスト増加しません。
上手く利用して上手に勝ちたいところ。
墓地を一気に肥やす事が出来るので、後述の探査ドローとは相性が良いです。
《Dig Trough Time》1枚
探査のデッキ操作。
対《Narset, Parter of Veils》最終手段。
メインで着地してしまったら、とりあえずここかネクロを目指すことになると思います。
7枚も掘れば大体何かしらのコンボパーツかカウンターに辿りつけます。
《Preordain》と同じようにライブラリーボトムのカードを覚えておく事で《Demonic Consultation》をアドバンテージ損失無しで使用できます。
《Treasure Cruise》1枚
追加の《Ancestral Recall》。
但し、探査の為に使えるようになるまで時間がかかります。
それでも《Street Wraith》の分だけ他の青いデッキより早く到達できます。
これと《Ancestral Recall》で《Force of Will》2枚釣れると脳汁出ちゃう。
《Demonic Tutor》1枚
最強のチューター。
とりあえず2マナでなんでもカードを持ってくることができます。
《Black Lotus》を持ってくると1マナ加速兼マナフィルターとして使用できるのは覚えておきましょう。
《Vampiric Tutor》1枚
1マナでなんでも探してきてくれるチューターちゃん。
2ライフは誤差。
アドバンテージは失うので対青では引きたくない場合も多いです。
《Mystical Tutor》1枚
1マナでなんでもは探してきてくれないチューターちゃん。
Doomsday後にシャッフルされた際に、トップの《Ancestral Recall》を復元することはあります。
マナベース
《Dark Ritual》4枚
《Doomsday》や《Necropotence》のトリプルシンボルを捻出するのに使います。
また、相手の《Flusterstorm》を乗り越えるために使用する場合もあります。
《Island》《Snow-coverred Island》1枚
《Wasteland》対策で1枚だけ入っています。
おヴィンテは冠雪参照カードはあまりないので、好きな絵のを入れてください。
相手が《Ghost Quarter》入りのデッキの場合、こちらをフェッチせずにデッキ内に残す場合もあります。
《Underground Sea》4枚
確定で4枚。
《Dark Ritual》や《Black Lotus》が絡まない場合、このカードを使って黒のトリプルシンボルを捻出します。
《Watery Grave》0-1枚
以前、BUGに《Underground Sea》へ《Surgical Extraction》を当たられてドヤられたので、それ以降入っています。
要らないなら追加のフェッチと置き換えてください。
フェッチランド 8-9枚
《Wasteland》ケアと《Ponder》《Brainstorm》後のシャッフルの為に使用されます。
3色目や《Swamp》を取らないなら青絡みを2-2-2-2の分散で良いです。
そこに、好みのフェッチを1つ足すか、前述の《Watery Grave》を足しましょう。
パイル
非常に多くのパイルがある為、基本的なパイルしか書きません。
相手の除去を乗り越えるために引ききる事りを目指してキャントリップとの置き換えや、カウンターの置き換えが頻発します。
複雑なパイル(ダブルDDなど)は暇なときに考えて、実践で使いながら覚えていきましょう。
AncestralRecallパイル
リソース:(青)
1. ライブラリトップの《Ancestral Recall》を引き込みます
2. 《Ancestral Recall》を唱えカードを3枚引きます
3.《Black Lotus》《Thassa's Oracle》を唱えるとライブラリが1枚なので勝ちです
島カウントが足りない時は専らこれ。
Gushパイル
リソース:戦場に島タイプの土地2枚以上
1. ライブラリトップの《Gush》を引き込みます
2. 《Gush》をピッチモードで唱えます
3.《Black Lotus》《Thassa's Oracle》を唱えると、ライブラリが2枚なので勝ちです
島カウントが足りているなら、《Mentalmisstep》されないこっち。
《Time Walk》は土地セット権次第で《Mox Sapphire》と置き換える事も。
Gushスタート
リソース:《Gush》、戦場に島タイプの土地2枚以上
1. 《Gush》をピッチモードで唱えます
2. 《Mox Sapphire》《Ancestral Recall》を唱えます
3. 《Black Lotus》《Thassa’s Oracle》を唱えると、ライブラリが0枚なので勝ちです
《Ancestral Recall》を《Brainstorm》と置き換えると《Thassa’s Oracle》への除去に対処できなくなりますが、《Ancestral Recall》への《Missdirection》によって妨害できなくなります。
使う事があるので頭の片隅に置いておきましょう。
Brainstormスタート
リソース:(青)、《Brainstorm》、何でも良いので手札1枚
1. 《Brainstorm》を唱え《Black Lotus》と《Ancestral Recall》を手札に加えます
2. 《Black Lotus》《Ancestral Recall》を唱え《Thassa’s Oracle》を引き込みます
3. 浮いているマナで《Thassa’s Oracle》を唱えるとライブラリが1枚なので勝ちます
《Brainstorm》は通常のキャントリップとは違う使い方をするので一応。
サイドボードとマッチアップ
まずはBazaar対策で墓地対策を4枚。
大体《Leyline of the Void》4。
黒いチューターからサーチしたい人は3枚に抑えて《Planar Void》や《Grafdigger's Cage》などに1枚割きます。
リセット用の《The Tabernacle at Pendrell Vale》を1枚。
現在、ピッチヴァインが環境に居ないので、増えてきたら増量しませう。
次にShops対策の《Steel Sabotage》を4枚。
Doomsdayはストームと違ってターンを跨いでコンボを継続出来るおかげでマナに余裕を持てるので、1:1交換を重視して良さげ。
残り6枚は使用者の好みや環境に応じてチューニングが見られます。
環境次第でこのスロットを追加のBazaar対策やShops対策に回します。
現在は、《Opposition Agent》だったり、《Duress》や《Mindbreak Trap》だったり、《Fatal Push》などの除去だったり、怪しげなパーツだったりします。
サイドボードはあくまで参考です。
構成によって変わるので、いつもこうなっているとは限りません。
後は気分。
PO
こちらがDoomsdayだとバレているなら確実に《Daze》をケアされます。
ゲームが長引くと《Flusterstorm》もケアされるので、さっさと《Doomsday》か《Necropotence》を通すのが無難 of 無難。
Breach
《Brain Freeze》がとても怠いです。
メインはかなりの無理ゲー。
ゲーム開始時に《Lurrus of the Dream-Den》を見せてきたら、Breach前提で動くこと。
Jeskai、Grixisのマナベースを見たら《Brain Freeze》をまず警戒します。
相手が頑なに2マナ立てていた場合は、《Brain Freeze》を構えているので対処法を準備できないなら《Demonic Consultation》ルートを目指すことになるでしょう。
先手
後手
Doomsday
ミラー、先に《Doomsday》を通した方が概ね勝つ運ゲー。
先行《Doomsday》逃げ切りか、カウンター連打で弾いてリソース復元していくかは手札と要相談。
サイド後は《Oppositon Agent》のケアを怠らないようにしましょう。
先手1ターン目なら自分のターンで1枚目のフェッチは切っておくべきです。
逆にこちら側の《Opposition Agent》が着地に成功すると相手の心が折れます。
先手
後手
Jeskai
同じカラーにBreachが居るので、《Brain Freeze》ケアして動くとテンポが遅れてとても辛いです。
《Dreadhorde Arcanist》の着地を許すかは自分のハンドと相談しましょう。
アドバンテージエンジンとして仕事を始めるには召喚酔いが解けてからです。
《Lavinia, Azorius Renegade》を見たらさっさと《Force of Will》や探査ドローを投げること。
※持っていても唱えられなくなるため
先手
後手
BUG
メインのカウンター本数は少な目なのでさっさとコンボを通すのがベター。
《Deathrite Sharman》を仕事させない事が重要です。
ギリギリまでフェッチランドを切らないようにしつつマナを伸ばすと、《Tarmogoyf》のサイズも小さく抑えられて〇。
ドロー制限以外の生物は基本通しで良いと思います。
《Collector Ouphe》を消すのはパイル次第でありまーす。
先手
後手
RUG・4C Walker
土地ハメが非常に怠い。
《Island》を1本立てつつフェッチを並べ、目的のマナに達したらオールインするのが基本戦略。
《Strip Mine》を見たらコンボを急ぐこと。
パイロデッキなので1T《Doomsday》は対処され辛いという所感。
先手
後手
Dredge
Bazaarの代名詞。
時間がかかればかかるだけ不利になるので、メインはできるだけ1-2killを狙います。
とにかくさっさと《Doomsday》を通すこと。
こちらのデッキがバレてるなら、最初の《Cabal Therapy》の指定は《Doomsday》が9割なので、上手く利用するのが吉。
サイド後は墓地を力線で封鎖して相手の心を折った方が速いと思います。
Hogaak
対フェア性能の高いBazaar、メインはガン有利。
《Stitcher's Supplier》が展開の要なのでここを打ち消します。
※《Bazaar of Baghdad》はどうせ対処できない
クロックが太いのでさっさとコンボを通すのが吉。
速攻生物が居るので、出来れば《Doomsday》を通したらターンを渡さず決めた方が良いです。
マナベースの色によってサイド後に入れてくる対策が違うので、メインで見れたらラッキー。
Shops
現在はラベジャーとゴロスに分かれます。
相手は1kill(1T《Sphere of Resistance》)を狙ってくるので、《Force of Will》で弾いてさっさと《Doomsday》を通すこと。
メインのパイルは極力《Wasteland》ケアしましょう。
《Black Lotus》を使用しないパイルを覚えておくと、《Phyrexian Revoker》への対処もラクチン。
サイド後のラベジャーは《Mindbreak Trap》が満載されているのでケアして動きましょう。
その分、拘束は弱いです。
W Hatebear
色は白だがやってることは腹黒、ブラック企業、陰キャ。
人間ベースか、拘束ベースかで対処が変わります。
人間ベースの場合は《Cavern of Souls》でカウンターが腐るので、マナファクトにカウンターを当てて遅延で。
拘束ベースの場合は《Cavern of Souls》が無いので構えてOK。
Shopsと同じように、さっさと《Doomsday》を通してパイルでケアするのが吉です。
最近はサイドからの《Angel's Grace》を見るので、パイルに《Thassa’s Oracle》を2枚積み、ターンを跨ぎながら2回仕掛けることで処理した方が効率が良いです。
※2枚持っていたら諦める ダブルDoomsdayではライフがもたない
練習方法
レガシーだろうがヴィンテーヅだろうが基本は変わりません。
とりあえず、1日10回の一人回しを3か月続けましょう。
このとき《Doomsday》を通すまでではなく必ず《Thassa’s Oracle》を通して勝つところまでやります。
特に《Brainstorm》が絡むパイルは難しくなりがちなので。
1000回くらい回せば、どうやってパイルを詰むかが分かるようになります。
必ずカウンターを構えながらコンボすることを意識しましょう。
そこから実戦で経験を積み、勝ち方を覚えていきましょう。
家もやったんだからな