Leaning Doomsday
前書き
メリークリスマス🤢
VintageDiscode鯖のドン・添🤒氏に、
「オライリー本を書かないと、ユンボで研究室を破壊する」
と言われたので、添🤒氏のゴーストファイターをしていないで、記事を書くことになりました。
よろしくお願いします。
あっMTG中級者以降向けの記事ですので悪しからず。
Doomsdayって何ぞや?
Doomsday / 最後の審判 (黒)(黒)(黒)
ソーサリー
あなたのライブラリーと墓地からカードを5枚探し、残りを追放する。
選ばれたカードをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
あなたは自分のライフの端数を切り上げた半分を失う。
Doomsdayとは 《Doomsday》 を使用したストーム系コンボデッキです。
ストームではないタイプも存在するようですが、黒のトリプルシンボルを捻出するために《Dark Ritual》を用いるため、黒メインということも相まって、ストームとハイブリッドするのが一般的と思われます。
《Doomsday》は2004年9月20日に制限解除されるまではデッキに1枚しか入れられなかった非常に強力なチューターです。
ヴィンテージにはレガシーですら禁止される強力なチューターが複数存在します。
《Vampiric Tutor》や《Demonic Tutor》はその筆頭でしょう。
では最強のチューターは何でしょうか?
ライフ2点と1マナで好きなカードを探せる《Vampiric Tutor》でしょうか?
2マナだけで好きなカードを手札に入れられる《Demonic Tutor》でしょうか?
しかし、どうせ探すなら「唱えたら勝てるカードを探したい」と考えるのが人間ではないでしょうか?
《Doomsday》はそれを実現するためのカードです。
《Doomsday》を使用することで山札と墓地からカードを5枚選び、自分の山札とできます。
この5枚の塊を「パイル」と呼びます。
残りのゲームをいわゆる「ぼくのかんがえたさいきょうのでっき」で戦うことになります。
分かりやすく言うと非常にハイレベルなオ■ニーです。
よりクールなパイルを見てほしい。
ヴィンテージのストームは非常に高速なアーキタイプです。
ストームは1ターンキルも狙えるいわゆる「ドブン」が魅力的なアーキタイプです。
Doomsdayも同様に1ターンキルのできるデッキです。
ヴィンテージのストームは、TPS(DPS)とPOが有名です。
TPSは儀式ベースのストームコンボ、POはマナアーティファクトベースのコンボと思われます。
一方で、Doomsdayはキャントリップベースであり、他の2つとも差別化されています(時々、ストームにまとめられますが)。
Doomsdayのレシピ
金魚に興味深い記事が出ていたのでリストを引用します。
Creatures (4)
1 Laboratory Maniac
3 Street Wraith
Spells (37)
1 Ancestral Recall
1 Brainstorm
1 Chain of Vapor
4 Dark Ritual
2 Duress
1 Flusterstorm
1 Gitaxian Probe
1 Mental Misstep
1 Mystical Tutor
2 Peek
1 Ponder
4 Preordain
2 Spell Pierce
1 Vampiric Tutor
1 Demonic Tutor
1 Time Walk
4 Doomsday
1 Force of Negation
1 Yawgmoth's Will
1 Tendrils of Agony
4 Force of Will
1 Gush
Artifacts (5)
1 Black Lotus
1 Lion's Eye Diamond
1 Lotus Petal
1 Mox Jet
1 Mox Sapphire
Enchantments (1)
1 Necropotence
Lands (13)
1 Flooded Strand
1 Island
4 Polluted Delta
1 Scalding Tarn
1 Swamp
4 Underground Sea
1 Verdant Catacombs
これまでの経験から、Doomsdayは、
・妨害(8-14枚)
・2種類のフィニッシャー(《Tendrils of Agony》《Laboratory Maniac》《Jace, Wielder of Mysteries》から2つ)
・パワー5(《Black Lotus》《Mox Sapphire》《Mox Jet》《Ancestral Recall》《Time Walk》※タッチカラーによって増えます)
・チューター(3-4枚)※Doomsday以外※4枚目は《伝国の玉璽》
・大量の軽量ドローソース
・島を中心としたマナ基盤
で構成されています。
《Gush》を運用するために大量の島を必要とするのに、場合によっては《Doomsday》をハードキャストするため、大量の《Underground Sea》を必要とする基盤です。
大量のキャントリップを入れることで、Doomsdayは安定しています。
《Doomsday》の性質から、環境内のキャントリップの種類が増えるほど柔軟性が増し、軽くて強いキャントリップが増えるほど強化されます。
新しいエキスパンションが発売されたら、先ずはキャントリップを確認しましょう。
《Street Wraith》はドレッジくらいでしか見ないカードですが、《Gush》《Gitaxian Probe》の相次ぐ制限で、パイルの一番上のカードを引くためにやむを得ず入っています。
《Peek》は...よく分からんとです。
Doomsdayの利点
Doomsdayの利点は戦略の柔軟性でしょう。
通常のストームのようにストームを稼いで《Tendrils of Agony》でフィニッシュすることもできます。
Meandeck Doomsday は《Mind's Desire》で《Beacon of Destruction》を何度も発射していました。
Doomsdayはストームを使わなくても勝てます。
それを実現するのが《Laboratory Maniac》です。
Laboratory Maniac / 研究室の偏執狂 (2)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのライブラリーにカードが無いときにあなたがカードを引く場合、
代わりにあなたはこのゲームに勝利する。
2/2
ライブラリーを5枚にする効果と組み合わせることで、比較的容易に勝利条件を満たすことができます。
《Veil of Summer》の登場により、もう一つのフィニッシャー《Tendrils of Agony》には不確実性が生まれてしまいました。
※《Doomsday》を用いないプランに必要なので引き続き現役ですが
帳を回避して勝てるという意味でも、《Laboratory Maniac》を用いた戦略は極めて優秀です。
似たカードに《Jace, Wielder of Mysteries》《Thassa's Oracle》も存在するので、好みの方を使用しましょう。
私はオラクルを使います。
ヴィンテージでは大規模な墓地対策が多いですが、Doomsdayは墓地を経由しないで済むストームコンボです。
《Yawgmoth's Will》を経由しないことも多く、多くのデッキがドレッジ対策で投入する大規模な墓地対策は効果が薄いです。
妨害も好みで投入することができます。
青の嗜みたる《Force of Will》のほかに、ストームのあいさつ《Duress》なども投入されます。
戦略に合わせてカウンターを大量に積んだり、ハンデスを増やしてTPSの様に動けたりと、自由自在に戦略を変えることが可能です。
Meandeck Doomsday には《Unmask》も投入されており、そういう選択肢もあるのでしょう
http://mtgwiki.com/wiki/Meandeck_Doomsday
ドレッジ、ショップス、エルドラージ、TPSの用なこちらに干渉する手段の少ないデッキには比較的強いそうです。
妨害1枚程度であれば、《Force of Will》で消しながら勝ったり、パイルで対処できますし、ドレッジに関してはリソース0から勝つパイルもあるのでそういう事なのでしょう。
オースにもそこそこの優位性があります。
オースは元々高速コンボに対して強いデッキではありません。
それに加えて、最近話題の《Oko, Thief of Crowns》👑🦌が対象に取れる置物はMoxくらいしかありませんし、その枚数も少ないです。
あと、Doomsdayは他のヴィンテージデッキと比較して、財布にお優しいです。
パワー5で済むというのがその要因です。
※あくまで比較してです
Doomsdayのパイル
例えば、手札に《Street Wraith》を持っている状態で《Doomsday》を唱えます。
(青)1マナ余剰があるのであれば、
《Ancestral Recall》
《Gush》
《Black Lotus》
《Laboratory Maniac》
《Yawgmoth's Will》
と積み、レイスをサイクリングして《Ancestral Recall》を唱えれば勝利することが可能です。
Doomsdayのパイルは非常に多くの種類が存在しますが、その分類は分けることができます。
基軸となる部分を理解することでパイルを組みやすくなります。
多くのパイルが《Gush》か《Ancestral Recall》を経由して、フィニッシャーへアクセスします。
例1:(青)スタート、島2枚以上コントロール
1.《Ancestral Recall》を唱えます
2.《Black Lotus》を唱え(青)を3つ出します
3.《Laboratory Maniac》を唱えます
4.《Gush》をピッチで唱えます
例2:(青)スタート
1.《Ancestral Recall》を唱えます
2.《Black Lotus》を唱え(青)を3つ出します
3.《Mox Sapphaire》を唱えます
4.《Jace, Wielder of Mysteries》を唱え、+1能力を自分に使います
例3:(1)または、土地セット無しスタート、島2枚以上コントロール
1.《Gush》をピッチで唱えます
2.《Black Lotus》を唱え(青)を3つ出します
3.《Jace, Wielder of Mysteries》を唱え、+1能力を自分に使います
例4:(青)浮きスタート
1.《Ancestral Recall》を唱えます
2.《Black Lotus》を唱え(青)を3つ出します
3.《Thassa's Oracle》を唱え、能力を解決します
例5:島2枚以上コントロール
1.《Gush》をピッチで唱えます
2.《Black Lotus》を唱え(青)を3つ出します
3.《Thassa's Oracle》を唱え、能力を解決します
《Tendrils of Agony》は《Jace, Wielder of Mysteries》の部分を入れ替えれば代用できます。
パイル5枚の空いたスロットに、ストームを稼ぐために必要なリソースや、フィニッシュへ繋ぐためのパーツを入れるなどして運用します。
余剰マナがあれば、Moxの部分や空いたスロットに別のカードを入れることが可能です。
例えば、Moxと《Mental Misstep》を入れ替えれば、《Pyroblast》1枚を乗り越えながらコンボを実行できます。
これによって相手の妨害をケアしたり、リカバリを行えます。
リカバリを考慮した場合のパイルを含めると、ほぼ無限にパイルが増加します。
これがMTG屈指の難しいデッキとされる理由です。
Doomsdayの弱点
一見、非常に強力なデッキですが、このデッキには複数の弱点が存在します。
・ミス
レガシーDoomsdayをかなりの期間回していましたが、未だにパイルを積み間違えることがあります。
最後は自分との闘いなのでしょう。
・ヘイトベア、ヘイトファクトに弱い
MUDやスタックスなどの1ターンに大量の妨害置物を投げつけてくるデッキには弱いです。
《Force of Will》がリソースを食うので、複数投げられると非常に辛い。
マナコスト増大系は、計算の負担が増大します。
・ナーセット、レオヴォルドなどのドロー制限
カードを引くことでパイルを成立させているので、その根本を止められれば戦略が崩壊します。
一応、ストームプランで無視は可能ですが、必ずしも揃うとは限りません。
《Chain of Mephistopheles》だけはケアする方法があったりします。
・干渉手段の多い戦略に弱い
ティムールウォーカーや墓荒らしなどの、こちらに多角的に干渉してくるデッキには弱いです。
土地を攻めながら高クロックで攻めてくる戦略に対しては、根本的な脆弱性があります。
《Doomsday》はライフが半減するので、火力を構えられるだけでいつでも敗北と隣り合わせです。
・シャッフルに弱い
《Surgical Extraction》や《Gaea's Blessing》などのシャッフルでパイルを崩されると吐きそうになります🤢
一応ケアする手段もありますが、常にできるわけではありません。
えっ!?私のアンリコにスタックで、私を対象にアンリコですか!?
上手くなるには
毎日、布団に入る前に10回以上一人回しします。
この時、パイルを組み、(オ■ニーと分かっていても)最後までやることが重要です。
3ヶ月程で回し方が分かるようになります。
そこから大会でマッチアップを身に着けましょう。
各パーツの意味も理解しましょう。
練習問題
茶系の何らかのローグデッキです、Force of Willで1Tの3球を消した後です。
このターンで勝利できますので、練習しましょう。
デッキリストは先に挙げた金魚さんのリストです。
終わりに
プログラマーならば直ぐに使えるように思います。
やっている事はプログラミングそのままです。
まだ書きたいことが沢山あるので継続して書く予定です。
質問・感想はこちらにお願いします。
練習問題の解答
1.《Swamp》→《Dark Ritual》→《Doomsday》で唱え、上から
《Black Lotus》
《Ancestral Recall》
《Mox Jet》
《Mox Sapphaire》
《Tendrils of Agony》
の順で積みます
ストーム2
2.サイクリングして《Black Lotus》を引き込み、唱えて(青)を3つ出します
ストーム3、(青)3浮き
3.《Preordain》を唱えて《Ancestral Recall》を引き込み、対象を自分にして唱えます
ストーム5、(青)1浮き
4.《Mox Jet》《Mox Sapphaire》を唱えマナを出します
ストーム7、(青)2(黒)1浮き
5.《Chain of Vapor》を《Mox Jet》対象に唱え、コピーして《Mox Sapphaire》を対象に取ります
ストーム8、(青)1(黒)1浮き
6.《Mox Jet》《Mox Sapphaire》を唱えてマナを出します
ストーム10、(青)2(黒)2浮き
7.《Tendrils of Agony》で22点です