26歳女がマッチングアプリしまくった結果報告~『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみたヤバい結果日記』読んでみた~
突然で申し訳ないが、私は4年間彼氏がいない。
社会人1年目に別れて以来、誰とも付き合ってないし、そういう関係にもなっていない。
同じく彼氏と別れた友人からマッチングアプリを勧められやってみたが、知らない人と会うのが怖いしそんなコミュ力持ち合わせていないしで、マッチしても会わない天然サクラ女子になってしまった。(ちなみにアプリごとに集まる男性の層が違うため、それが面白くて一通り有名どころのアプリは手を出した。)でもそれだけ。そもそもそんなに恋愛したいわけじゃなかった(絶賛仕事で鬱だった)し、結婚願望もなければ子供がほしいとも思っていない。なんならひとりで生きていってやると息巻いていたのだ。
それなのに、今年に入ってマッチングアプリを始めた。今回ばかりはちゃんと会おうと思った。なぜならフルリモートで人間に会わないライフスタイルになってしまったから。自分で出会いに行かなければ生身の人間と出会わない生活が今後もずっと続くと思うと怖くなった。
始めて1ヵ月程度だが、失敗していると思う。というか、私の目的を私自身もよく分かっていないから噛み合っていない気がする。今回はそんな話を聞いてほしい。
38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみたヤバい結果日記
いつものごとく本のあらすじや内容等にはあまり触れないが、このうちの1シーンには言及させてほしい。
作中、主人公の親友が自殺してしまう。
そんな中でマッチングアプリで出会った男性との関わりについて、主人公は次のように語る。
私はこの心境を、到底他人事とは思えなかった。
むしろ年を取って少しずつ友人たちと疎遠になっていく現状に恐れている最中である。
アラサーの現実
入社1年で仕事を辞めた友達がいる。彼女は次の仕事を見つけるまでの間、学生時代にやっていた夜職で働くことにしたそうだ。しばらくしたら昼の仕事に戻ると思っていたが、夜職を転々としている。ふたりで会う時も金銭感覚が合わなくなってきた。選ぶお店の価格帯が私にとっては高級だったり、ハイブランドのバッグを勧められたりした。昼の仕事、そのうえ休職時短勤務で困窮していた私はなんとなく彼女を避けるようになり、そのまま彼女から連絡が来なくなった。
私と同じように精神疾患で苦しんでいる友人がいる。SNSでは同じ病気の人とたくさん繋がっているけれど、リアルでは彼女ひとり。長い付き合いで前職を辞める時も相談に乗ってくれていた。彼女とも音信不通になった。体調が悪いだけだろうか。私が彼女に負担になることをしてしまったんじゃなかろうか。ちゃんと生きてくれているか、それすらもわからない。
今は身の回りの友人で彼氏がいる子は少ないし、いまだに既婚者はいない。それでももし誰かの人間関係が変わったら、結婚して家庭を持ったら、ちょっとずつ関係性が変わっていってしまうんだろう。でも私、大人になってから友達ができた例がない。両親は離婚して母は一人暮らし。父親とは絶縁状態。父親についていった弟は障害持ち。私も精神障害持ちで、家族構成からして到底結婚向きのスペックではない。でも結婚しないで1人で生きていけるか不安だ。むしろ障害を持ってより不安になってしまった。
だからマッチングアプリを始めた。今度こそちゃんと誰かと出会うために。
マッチングアプリ始めた結果報告
誰にも言わずにマッチングアプリを始めたが、話の流れで友人にアプリを始めたことを報告した。友人もそれに便乗してアプリ開始。アプリの進捗を報告してくれるのだが、顔のいい友人のほうが明らかにマッチ数が多い。そして会うまでも早く、既に何人も会っている。そんな友人を見ると「あぁ…」とこじらせてしまう。
それに対して私は1ヵ月で会った人数は1人。しかもホストだった。とりあえず誰かと出会わなければと職業の確認もせずに会ってしまった結果がこれである。
会ってから相手がホストであることを知る。相手は接客のプロ。仲良く話して「ホストの知り合いができたじゃん、やった~」と浮かれていたら、しっかり営業をかけられた。「私はお前と恋愛関係になりたかったんじゃない。ただ仲良くなりたかっただけなのに…」と思ったが、相手からしたら未来の顧客候補。店に来ないとわかると突然冷たくなり、最初から私はお金としか見られていなかったのかと落胆。これがショックで一時アプリを消した。
「出会い系」と言われるアプリではなく、真剣な出会いを謳っているアプリでも体目的=ヤリモクは多い。というか大半がワンチャン狙っているのではなかろうか。
残念なことに私は身体的な接触が苦手だ。いくら相手が好きでもダメなものはダメなのだ。つまり相手がヤリモク狙いでコンタクトをとってきたとしても私はその需要に応えることがどうしてもできない。ヤリモク狙いじゃなくても応えられない。そう考えると「私と出会っても相手に何のメリットも与えられない。むしろ会うだけ無駄なのでは?」とさらにネガティブになる。
「出会わなきゃ」という気持ちと「私は本当に出会いたいのか。自分が楽をしたいために相手を利用したいだけではないのか。自分に出会う価値はないのではないか」という気持ちがぐちゃぐちゃになって、体がついていかなくなってドタキャンまでした。いい大人が最低でしかない。
みんなどうやって折り合いをつけて生きているの?落としどころを見つけているの?ひとりでどうやって生きていくの?生きていけるの?逆に誰かと生きていけるの?なんもかんもわからない。
この本は、なんとなく自分もマッチングアプリを始めた身だから試しに読んでみたんだ。商業施設の中の賑やかなカフェで、泣きそうになった。たくさんの人が周りにいるのに、私はひとりきりだった。