黄色い線の内側までお下がりください……の"内側"はドコかと考えすぎる
数年前の話で、たぶんその時初めて聞いたアナウンスではなかったと思うんだけど、しばらく電車に乗ってなかったせいか、えらく混乱をしてしまった
「黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウンス。
趣旨としては、電車がホームに入ってくる時に、近くにいると車体に接触したりして、事故が起きる可能性があるからそう言ってる。
ただそれを聞いた瞬間には、内側っていうのを電車側から見た視点、つまり黄色い線より電車側のポジションかと思ってしまった。
お下がりください、というのも、また謎で。
その時どっちを向いているのかはわからないので、電車を見てる時は後ろでいいけど、自販機を見てれば電車には背を向けている形になる。
後ろ向きに歩きながら黄色い線の"内側"に行くという、なんとも危なすぎる結果になる。
こういう風にも解釈できるよな、っていう言葉遊びとかじゃなくて、その時にごく普通にそう思っちゃったので。
もちろん今までにそんなことしたことはないけど、ルールが変わることはある。
現にエスカレーターのどっち側に乗るとか、いつ誰が決めたかわからないような謎ルールはあるわけで。長崎にはないけど、よそがどうなってるのかは定かじゃない。
「エスカレーターで歩かないでください」という注意書きにも悩まされたけど。
それはともかく、黄色い線の内側とは電車の近くのことだと思って、でもそこには行かなかったのは、危なそうだと思ったのもあるし、他の人が誰もやってなかったのも大きい。
誰か1人でもやってたら、あ、やっぱりソレでいいのかと思って、自分でもやってたかもしれない。
それで何か変じゃないかとは思ったんだけど、でも内側と外側を間違えてるんじゃなく「コレじゃない黄色い線があるのかも」という方をうたがってた。
そうこう考えてるうちに電車がきて、なんで黄色い線の内側にいなかったんだ!とも怒られなかったんで、そのまま乗って、電車の中でさらに考えた結果、内側についてある程度納得のいく答えがえられた。
内側と外側
ようするに客がくるのは、ホーム中央の階段とかからで、線路からよじのぼってくるわけじゃない。
そこから見た内側というのは電車から遠い方だということで、そう考えると納得はできる。
でも、その場の主役は電車なので、「黄色い線の内側に入らないでください」でも意味は通じる。
通じてしまうせいで混乱した。
いっそ黄色い線の"外側"を全体を塗って、黄色い部分に入らないで下さい、とすると解釈の余地が狭くなるけど、そこじゃない黄色がある可能性は消えない。
進入禁止と書いてしまうと、今度は停車中の電車に乗り込む時に、ジャンプして乗らないといけなくなる。
ライトがついてなかったらなんなんだ
注意喚起をするつもりが、かえって危険をまねいたり、かといって誤解を招かないようにするとキリがない、というのはよくあることらしい。
「ライト、ついてますか」という本にその事例があった。
しかし本の例である「ライトついてますか」というのも、自分が見て正しく判断できるかどうか、疑問がある。
トンネルの出口で、単にライトを消せというと、外が明るかったり暗かったりという状況に対応できないから、こう書いてライトに注意を向けてるわけだけど。
ついてたらなんなんだ? って、なんでこんな妙な書き方をしてるのかと、深読みしそうな気がする。
意図がわからなくても、見た結果としてそうなればいいんだけど、でも意図がわかるまで考え込んでしまいそう。
そういう意味ならこう書いた方がいいのでは? でもそうするとこういう場合に困るのか……って。合ってるかどうかはともかく、自分で納得するまで考える。
考えすぎモードと考えないモード
とはいえ森羅万象すべてについて常時考えてるわけじゃなく、ぼんやりしてることもある。
なんかのキッカケで考えすぎモードに入っちゃうと思うんだけど、なかなか制御しがたい。
運転中にそうなるのは危ないし、そうなりそうなのがわかってるから免許も取らないんだけど、考えずに行動するというのもまた恐ろしい。
中間ぐらいで上手く制御できないものかと思うんだけど。
その点、小説やゲームだと、途中でいくら考えていても、他人に迷惑がかからないのでいい。(それで迷惑がかかるようなゲームは嫌い)
このnoteに書いてあることも、これから書くことも、考えすぎモードの時に考えてしまった話になる。