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ニンジャスレイヤーTRPG【キャンペイグンリプレイ】ドミネ・クォ・ヴァディス #002.5 エンカウント・ウィズ・ザ・ダークネス・オブ・アナザーロウ(中編)

この記事は、ダイハードテイルズ提供のTRPG『ニンジャスレイヤーTRPG エイジ・オブ・ソウカイヤ』を使用し、2020年11月より開始したキャンペーン『ドミネ・クォ・ヴァディス』の第ニ回、2020年12月9日及び20日のプレイログを編集したリプレイ、その後編である。

←#002 エンカウント・ウィズ・ザ・ダークネス・オブ・アナザーロウ(前編)

本キャンペイグン(キャンペーン)について

本キャンペーンは以下のメンバーにて進行する。スレイト、またリプレイは各人のセッション及びその他の面での協力によって作成されている。また、ログを読みやすいように一部の改変・並べ替え・抜粋・削除等を行っているが、この改変の責任はすべて投稿者にある。

NM・まいぜお
PL・ルート5(HO1・レッドコール)
PL・ねこぞう(HO2・ヘブンクローザー)
PL・guest7(HO3・ポリューション)
PL・ウナ(HO4・ライズサンダー)
PL・ふらっく(HO5・カッパ・ニンジャ)

登場人物

レッドコール:ナラク・ニンジャを宿す。教会斃すべし。
ヘブンクローザー:ソウカイヤ。クランの仇を取る。旧名・ハードスティール。
ポリューション:ザイバツ。師の仇を討つ。旧名・ヤマカガシ。
ライズサンダー:アマクダリ。システムの敵を消去する。真名・イピゲネイア。
カッパ・ニンジャ:リアルニンジャ。ドージョーの再興とカラテを取り戻す。別名・フランシスコ・ザビエル。
アルゴチャン:サポートAI搭載型ドローン。

戦闘・掃除屋(マップ無し戦闘)


NM: ◆本編前コンテンツ◆
NM: ◆今日も貴方だけにカッパの真実をお伝えします◆

カッパはニンジャです。
Kappa is a Ninja.


カッパはキュウリが大好き。
Kappa likes Cucumber,which is a parfect food.


カッパは用水路など、整備された水のエリアによく出現します。
≪翻訳機が故障しました≫


カッパは、水死した幼児の死体からの連想でもあるからです。
≪翻訳が異常です≫


カッパはいません。
Kappa does not exist.


信じないのならば、ホールから出ていってください。
If you don't trust the truth, get out for the hall.

NM: ◆明日あたりも、あなただけにカッパの真実をお伝えします◆

カッパ・ニンジャ: 前コンテンツが始まった……
カッパ・ニンジャ: カッパとは一体何なのか
ライズサンダー: こわ…
ポリューション: カッパ、いないの……?
NM: 多分文法が間違っているのでリプレイ時には治しておいてください。
ライズサンダー: アッハイ(筆者注:無理でした)
カッパ・ニンジャ: リプレイに挿入される前提である

NM: ◆◆◆◆ ◆時間です◆ ◆◆◆◆

NM: @セッション参加者 点呼をお願いします!
カッパ・ニンジャ: 1!
ヘブンクローザー: 1!
ポリューション: 10
レッドコール: 3!
ライズサンダー: 15!
NM: おっけー!
 NM: では始めていきたいと思います!ヨロシクオネガイシマス!
カッパ・ニンジャ: ヨロシクオネガイシマス!
ライズサンダー: ヨロシクオネガイシマス!
ポリューション: ヨロシクオネガイシマス!
ヘブンクローザー: FOOO!
レッドコール: ヨロシクオネガイシマス!

◆◆◆

 NM: では、ライズサンダー=サン以外はここで掃除屋とマップなしBATTLE
NM: ライズサンダー=サンは裏でちょっと待ってて
ライズサンダー: アイアイ!
NM: こんなしょうもないのとバトルが長引いてもしょうがないので若干弱めの調整を受けた掃除屋が1体です(残り1体はサヴァントとクビナッシングがやるよ)
◆掃除屋(種別:モータル/重サイバネ)
カラテ    7  体力    6
ニューロン    3  精神力  3
ワザマエ    7  脚力   4
ジツ      1  万札   10
スキル:『連射:2』『連続攻撃:2』『液化肉体』『333..1973』『ゴミ処理』

『液化肉体』
このキャラクターの体力値は、3追加される。
このキャラクターは、精神点を支払う効果を全て体力へのダメージとして換算できる。

『ゴミ処理』
近接攻撃時に精神点を2使い、ジツ判定:Nに成功したとき発動できる。
このキャラクターは、このターンのみ、『連続攻撃:2+1D6』を獲得する。
この攻撃の命中時、このキャラクターの体力は1回復する。
この攻撃の難易度はHardになる。この攻撃では、サツバツは発生しない。

説明:
全身を潜水服めいたサイバネで覆い、深夜の路地裏を警邏する集団。
三人一組が基本的なフォーメーションである。
彼らは高度な改造を受けており、その潜水服の内部はゲル状になっている。
また、その副作用として「213...5543」と云うように、数字でしか喋ることが出来ない。
彼らは路地裏の『掃除』を行い、手にしたナタやフックで生物を分解し、取り込み、
己の糧とするのだ。
NM: イクサ開始!
レッドコール: 結構強いぞコイツ!
カッパ・ニンジャ: カラテ壁超えてやがる
NM: 違法薬物の力だ
イニシアチブ(手番の順番)
レッドコール→ポリューション→カッパ・ニンジャ→掃除屋→ヘブンクローザー


 ◇ターン1◇
(マップはありません)

レッドコール: ニューロン6なので私からですかね
レッドコール: 滅多打ち!不浄の炎Lv1!
NM: ゴー!
カッパ・ニンジャ: コロセー!
◇不浄の炎:ニンジャスレイヤーのものとは異なり、
このニンジャの『不浄の炎』ではダメージを与えられない。
【精神力】を1消費すると、そのターンの間、『不浄の炎』のダメージを+1にできる。
【精神力】を2消費すると、そのターンの間、『不浄の炎』のダメージを+2にできる。
これ以上の【精神力】の消費は不可能である。【精神力】の消費は、攻撃開始前に宣言しておくこと。レッドコール:カラテ判定(1回目)	/nd h4
レッドコール :4d6>=5 = (6,4,6,4 :成功数:2) = 2
成功!
レッドコール:カラテ判定(1回目)	/nd h4
レッドコール :4d6>=5 = (5,4,1,5 :成功数:2) = 2
成功! 
レッドコール: 2,2 時間差
カッパ・ニンジャ: サツバツはしない
レッドコール: 滅多打ちなのでサツバツは無しだ
NM:掃除屋回避判定	/nd h1,1
NM :1d6>=5+1d6>=5 = (6 :成功数:1) + (6 :成功数:1) = 2
成功!
 ポリューション: 避けおる
NM: 虚像(ウッソ)だろ!?
レッドコール: 避けるか!手番終了

NM: 液体の彼らの身体が、熱の浸透を防いだ。
NM: 液体を、ヒトのかたちに押し込めたかのようだ。

ナラク: (((これは……奇妙な……)))ソウルが、ぼそぼそと呟いたのが聞こえる。
レッドコール: 「なんだこりゃ?水袋か?」

ポリューション: ドクジツ→バイオサイバネで攻撃な
☆ドク・ジツ:このニンジャが精神を集中すると、たちまち猛毒が
手や足の爪、牙、皮膚などから分泌され、触れた者を殺す。

手番開始時に【精神力】1を消費して「難易度:Normal」のジツ発動判定を行うこと。
成功した場合、自身が行う「素手」か「バイオサイバネ」による「出目6」を含む
近接攻撃に「毒ダメージ1」が追加されるようになる。
この効果はマップを移動するか、近接武器の装備スロットを切り替えるまで持続する。
【ジツ】値2では、エンハンス中の「近接攻撃ダイス」が+1個され、自身が装備している
エンハンス可能な「近接武器」に対しても「☆ドク・ジツ」を使用することが可能となる。
ポリューション:ジツ発動判定	/nd n7
ポリューション :7d6>=4 = (2,5,3,5,4,4,5 :成功数:5) = 5
成功、ドク・ジツ発動!

ポリューション:カラテ判定	/nd n8
ポリューション :8d6>=4 = (1,4,1,4,6,3,3,5 :成功数:4) = 4
成功!ダメージ追加!
 ポリューション: ダメージ3クラエ!
NM:掃除屋回避判定/nd h2
NM :2d6>=5 = (1,4 :成功数:0) = 0
失敗!


NM: 「アバー」その殻が溶ける。
ポリューション: 「殴り抜けたか」 

NM: 命中! 
カッパ・ニンジャ: ヨシ!
ポリューション: ヨシ!

レッドコール: 普通当たるんだ!回避難易度Hなんだから!
カッパ・ニンジャ: 通常カラテ2発
カッパ・ニンジャ:カラテ判定	/nd n6,2[s]
カッパ・ニンジャ :6d6>=4[=6]+2d6>=4[=6] = (5,2,4,5,1,4 :成功数:4 , サツバツ![=6]:0) + (5,6 :成功数:2 , サツバツ![=6]:1) = 7
2回成功! 

NM:掃除屋回避判定	/nd h1,1
NM :1d6>=5+1d6>=5 = (4 :成功数:0) + (6 :成功数:1) = 1
1回成功!

 カッパ・ニンジャ: 「カーーーッ!」痛烈なトビ・ゲリを放つ

カッパ・ニンジャ: しかし結構避けるな
NM: 掃除屋のターンだ!
  "『ゴミ処理』
近接攻撃時に精神点を2使い、ジツ判定:Nに成功したとき発動できる。
このキャラクターは、このターンのみ、『連続攻撃:2+1D6』を獲得する。
この攻撃の命中時、このキャラクターの体力は1回復する。
この攻撃の難易度はHardになる。この攻撃では、サツバツは発生しない。"
 レッドコール: ビッグダディ擬きめ……
レッドコール: うわ来た!
NM:発動判定	/nd n4
NM :4d6>=4 = (1,5,6,1 :成功数:2) = 2
成功!

NM:ターゲット選択	/nd 1d4
NM :1d4 = (1) = 1
NM: レッドコール=サン! 
カッパ・ニンジャ: さて何連撃かな
NM:攻撃回数判定	/nd 1d6
NM :1d6 = (1) = 1 
2+1で3回攻撃
 レッドコール: やさしい
NM: sannrenngeki!
カッパ・ニンジャ: 3連!
ポリューション: やさしみ……
NM:カラテ判定	/nd h2,2,3
NM :2d6>=5+2d6>=5+3d6>=5 = (1,1 :成功数:0) + (3,2 :成功数:0) + (6,1,6 :成功数:2) = 2
1回成功!
 
カッパ・ニンジャ: サツバツ!
レッドコール: 4個回避!
レッドコール:回避判定	/nd n4
レッドコール :4d6>=4 = (5,5,4,5 :成功数:4) = 4
回避成功、カウンターカラテ発生!
 NM: カウンターカラテ!
カッパ・ニンジャ: カウンターだ
ポリューション: カウンター!

NM: 緩慢な動きで、レッドコールに襲い掛かる……!
レッドコール: 機械腕から高温蒸気を放出!アブナイだ!

NM: ではヘブンクローザー=サン!
NM: トドメヲサセ-!
ポリューション: トドメヲサセー!
ヘブンクローザー: コッポ2連!
ヘブンクローザー:カラテ判定	/nd n4,4
ヘブンクローザー :4d6>=4+4d6>=4 = (1,1,3,3 :成功数:0) + (2,1,1,6 :成功数:1) = 1
成功!
 NM: 回避ダイス1つしかサンメンタイ!!
ヘブンクローザー: 嘘だろお前
NM:回避判定	/nd h1
NM :1d6>=5 = (3 :成功数:0) = 0
失敗!体力0!
 NM: はい。フィニッシュして差し上げろ
カッパ・ニンジャ: 当たったのでヨシ!
ヘブンクローザー: でも2ダメだから死んだわ
レッドコール: でも当たった!
ポリューション:

 ヘブンクローザー: 「なら」「コイツはどうだ!」液体に掌を置き、そのまま密着浸透掌打を叩き込む!
掃除屋: 「アバー」
NM: そのまま衝撃により殻が破壊され……
NM: 内部の液体とわずかな臓器が溢れ出す!

カッパ・ニンジャ: 「むぅッ!」飛びのく!
 レッドコール: 「………………」手を合わせて数秒黙とうをする。流石にこの状態では助けられなかっただろう…………
ヘブンクローザー: 「…どんなサイバネ積んでやがんだ、コイツ」
ポリューション: 「……くたばったか」
カッパ・ニンジャ: 「外見のみならず、中身までも奇妙な手合いであった」

NM: それと同時に。
NM: クビナッシングやサヴァントが相手していた掃除屋も崩れ落ちる。
NM: 糸が切れたかのように。

カッパ・ニンジャ: 「さてはて……」クビナッシングやサヴァントらに歩み寄る
NM: 「これは……」サヴァントらも困惑しているようだ。

レッドコール: 「………………あっ、ライズサンダー=サン追いかけるの忘れてた!?」
サヴァント(NM): 「……そうですよ!早く追わないと!」
ポリューション: 「あっ、しまった。」
カッパ・ニンジャ: 「何と!なぜ汝らまでここで戦っておる!?」
ヘブンクローザー: 「…誰も追いかけてねえのか?!」

レッドコール: 「そうだよ、そのために待機してたのに色々あってすっぽ抜けてた!早くいかねえと!!!」全力ダッシュ!
ヘブンクローザー: 「ああクソ!」
ポリューション: 一瞬ポカンとした後「……行くか」「イヤーッ!」何事もなかったかのようにジャンプ!!
カッパ・ニンジャ: 「バカ!ウカツ!方向は合っているのか!?」

NM: 君たち……

カッパ・ニンジャ: 整理しよう
カッパ・ニンジャ: 出来ればレッドコール=サンとポリューション=サンにはライズサンダー=サンを追いかけて行ってほしかったが
カッパ・ニンジャ: なんか囲んでボーになった

カッパ・ニンジャ: するとライズサンダーが一人本拠地に運び込まれる
(筆者注:前編、磁気嵐でなんかそういう展開になっていた)
ライズサンダー:
4人全員残ったほうと戦うことになったな…
ライズサンダー: まぁ一人潜入も美味しいがな!!

レッドコール: スーツにGPSとかあるやろ!となってた
レッドコール: あと折角なんで殴りたかった

レッドコール: 「GPSの履歴追えば大丈夫、だと思う!」
カッパ・ニンジャ: 「ぐりんぴーす……?」
ヘブンクローザー: 「そもそも信号機能してんのか?!」
ポリューション: 今は■■■■だから追えないかな……?

レッドコール: 「何か消えてる。でも履歴自体は残ってるから途中までは終えるはず」
ポリューション: 「その方向へGOだな」両手を組んで走りながら

侵入・ライズサンダー


 ◆◆◆

NM: さて、君は掃除屋に担がれて、とある廃工場までやってきた。

ライズサンダー: 「………」アーマーに包まれたライズサンダーは動かない。人形めいて脱力し、体力を温存しながら周囲の音を拾っている

NM: 彼らは工場の裏側のドアを、ギギギ、と押し開く。
NM: ……工場内は、僅かな明かりしかない。

ライズサンダー: (…暗視モードオン。…スタンドアロンだとこんなものか)目を凝らすが、そこまでの視界はない。(しかし、私の姿が変わっても何も気にせずここまで運んできた。…思考能力はそんなにない?)

NM: 辺りには、僅かに血の匂いがする。
ライズサンダー: (…血液。連れていかれた人の?)

NM: 音は、しない。視界はいまだに判然としない。
ライズサンダー: (…電波も通るか怪しい。アルゴチャンを皆さんの所へ送るタイミングを見極めないと…)首を巡らせて

NM: ……かたかた。
NM: アルゴチャンが、微振動を起こしている。

ライズサンダー: 「……?」腰のハードポイントにつながっていたアルゴチャンを手に取る

NM: 『……現在位置……』
NM: 『フメイ、フメイ、フメイ……』

ライズサンダー: 「…………」無言で無音モードにして腰に戻す(…これは、最悪かも)
ライズサンダー: ライズサンダーは…何年前だったか、ハーヴェスター=サンのもと、湾岸警備隊での訓練をそれなりの期間受けた。単独での潜入訓練も含まれている。…だが。
ライズサンダー: 増援が望めず、敵戦力も不明。ここまでの悪状況を訓練では想定しない。すなわち想定してはならない最悪だ。

NM: 『天下網、検索……検索……検索………』

 『現在位置……』
 『オヒガン……オヒガン……オヒガンな……』

ライズサンダー: 「…!?」
ライズサンダー: (バカな。オヒガン?物理的移動できる場所にオヒガンがある?ナンデ?)

NM: ……周囲の空気が、一段と冷え込む。
NM: 君は降ろされ、地面に立つ。

ライズサンダー: 「………」掃除屋を見上げ、数歩距離を取る。それから、周囲に警戒。

NM: どさり、と、掃除屋たちが崩れ落ちた。

 「手荒な歓迎で申し訳ありませんでした」

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顔が、浮いている。
いや、面だ。 能面が、翁の面が……

翁の面をつけた黒い服の男が、闇の中に立っていた。

ライズサンダー: 「…!」身構える。「ドーモ、私の名前はライズサンダーです」先手を取りアイサツ。

翁: 「……アイサツ、ですか」
翁: 「”ウォーカロン”らしい」

ライズサンダー: 「…ウォーカロンとは、私の事ですか」

翁: 「そうです。あなた方、変異を経たホモ・サピエンス」
翁: 「古き祖に依るモノ」

 ライズサンダー: 「変異。…ホモ・サピエンス、古き祖」ライズサンダーの作り上げられた脳の中を単語と推測が描けめぐる。「ニンジャソウル憑依者」

翁:……ええ、ええ。鷲の御方よ、イスラエル十二支族の末の末よ

ライズサンダー: 「!?」冷静に相手の言葉を反芻し推測していたライズサンダーだが、その一言には揺さぶられた。相手は自分の存在を知っている。

弓月:私、『弓月』は貴方を歓迎いたします。ライズサンダーさん

ニンジャ名鑑・dqv #018 弓月
弓月君とも呼ばれる怪人。翁の面をかぶり、その素顔は見えない。

古い時代から生きてきたと語る、奇妙な男。
啓典の民であると謳う、異様な男。
”正しき史実の書”を見たと語る、胡乱な男。
鷲の一族とネット司りし鳳(オオトリ)社を知る、悍ましき男。

【教会】に与し、『御使い』を生み出すための実験を行っている。

 
ライズサンダー: 「………」ばしゅ、と空気が抜け、アーマーの頭部が開かれる。「…鷲。鷲の御方と言ったか」その目つきは、仲間たちといた時は別人のように鋭く。
ライズサンダー: 「…あなたは、何だ。鷲の一族に仕えるものではない…?」

弓月: 「ええ、ええ!」
弓月: 「私は知っております!世界の成り立ちを!誰が世界を征するはずであったのか!」
弓月: 「なんと悲しきY2K!あれさえなければ、鳳……ああいえ、メガトリイ社は世界をつかみ取るはずであったのに!」

ライズサンダー: 「……見てきたように言う。…答えよ。貴方は何だ」Y2K、メガトリイ。造られた若き鷲であるライズサンダーには、その言葉は歴史である。だが、眼前の存在は。

弓月: 「フフフ、フフフフフ!私はただ!『正しき史実の書』を覗き見た者に御座います!」

ライズサンダー: 「…正しき史実を…覗き見た?」

 
 「────本来ならば」
「ニンジャなど、いないはずであったのです」


ライズサンダー: 「………(狂人?)」ライズサンダーはこの瞬間、離れた仲間たちを思った。彼らならたぶんこの場で、いやもっと早く殴りかかっていただろう。自分も見習うか。

ライズサンダー: …否。

弓月: 「────文献上、初めてソレが歴史に名を出すのは、『太平記』においてです」
弓月: 「時は鎌倉。平安の香り遠く、武士が政権を握った時代。高師直が、石清水八幡宮焼き討ちに「忍び」を使ったと────これが、”忍者”が、はじめて記録された事象にございます」
弓月: 「ええ、ええ。伊賀者、甲賀者、彼らはその土地の悪党衆らが、諜報を得意とするようになり、やがて戦乱の世において、間諜として重宝されたのでしょう」

ライズサンダー: 「…太平記、鎌倉、シノビ」アーマーの記録能力がどこまで役立つか分からない。情報を引き出すべし。

弓月: 「……これが」
弓月: 「正しき史実における、忍者です」
弓月: 「世界を裏から支配したのは、あなた方の如き鷲の一族です」

 

ライズサンダー: 「…では、ユヅキ=サン」こめかみを汗が滑る。なんとか威厳と心を保ちながら問う「『正しき史実』を見た貴方は何を求めている?」

 「私は、ただ、世界をあるべき姿に戻したいだけです」


弓月: 「ニンジャなるものを、すべて取り払う。そのためだけに、私は【教会】に手を貸しています」

ライズサンダー: 「…それは、貴方だけの目的か?それとも、【教会】も同じ目的を?」
弓月: 「そうであることもあるでしょうが、そうでないこともあるでしょう」

ライズサンダー: 「…貴方の事を【教会】は知っているのだな?貴方の目的を知っていて、このようなことをさせている」
弓月: 「ええ、ええ」

ライズサンダー: 「…つまり。【ニンジャを取り払う】目的に【教会】はある程度賛同している」
ライズサンダー: 「けれど、それは【教会】にとって目的の一部でしかない。つまり、【ニンジャに含まれる何者か】を消し去りたい」

弓月: 「……フフフ」
弓月: 「中々どうして。"ウォーカロン"は勘も冴えるといいますが……」
弓月: 「逆に御座います」

ライズサンダー: 「む」ちょっと勘ハズレを笑われた気がしたが、顔を整え治す

弓月: 「私はウォーカロンなどどうでもいいのです。私は、『ニンジャ』を奪いたいだけなのですよ」

 NM: ここで一旦ストップ
ライズサンダー: アイアイ!

ライズサンダー: (ちなみに脳内ではいつ殴りかかるか考えている)
ポリューション: 最終的に全員殺せばよいのだ!
ライズサンダー: だって教会の関連ってわかった上にやってることが誘拐改造だぜ!敵だろ!
レッドコール: 敵だな!
レッドコール: 本当にライズサンダー=サン以外のメンバーだと「「「「とりあえず殴ってから拷問だな」」」」になりますね
NM: こわいよー(涙)
カッパ・ニンジャ: この手に限る
カッパ・ニンジャ: お喋りに付き合って殺しそびれるのが最悪の事態だからね仕方ないね
レッドコール: 優先順位の一番最初が殺すなんですよね
ライズサンダー: でもライズサンダーが精いっぱい偉そうな鷲の一族っぽい口調で喋ってるので、できる限り引き出せるよう頑張る…

NM: ちなみにこの世界に鎌倉時代とかそういうのはないです
ライズサンダー:
せやろな…
レッドコール: でしょうな!
NM: ので、往来で鎌倉時代とか言ったら狂人呼ばわり、学会なら追放ものの異端説ですね

◆◆◆

潜入・ファクトリー


NM: さて、なんとかくだんの場所まではたどり着けましたが
NM: ……どうやって入りましょうか?

ポリューション: あっ、閉じてるのか……
ヘブンクローザー: 礼儀正しくドアを蹴破る
カッパ・ニンジャ:
こいつらがコソコソする未来は見えない
ポリューション: 開かないドアは毒で溶かす
レッドコール: 爆砕しても良い
カッパ・ニンジャ: カラテだ

NM: おうおういいね

ライズサンダー: いやホントたまたまとはいえ適材適所すぎる…!

 
NM: 特に問題なく君たちは侵入し……
NM: 小部屋である。
NM: 外で見た時ほどの広がりが、ないのである。

部屋1

レッドコール: 「隠し部屋か?」
レッドコール: とりあえず壁を破壊します

NM: えっこわ

レッドコール: 「イヤー―ッ」渾身のチョップを叩き込む、が……!
カッパ・ニンジャ: 「カーーーッ!」ひしゃげて宙を舞った鉄屑(元扉)に追撃を加える

NM: ……壁は、どんなに力を籠めて殴っても破壊できない。

ヘブンクローザー: 「どうなってんだ、オイ」 50発程叩き込んだが傷1つ付かない
ポリューション: 「毒でも溶けないな。特殊防壁か、それとも」
カッパ・ニンジャ: 「場所に間違いはないのであろうな?我にそのぐりんぴーすとやらの使い方は分からぬ故!」
レッドコール: 「ジツか何かか……?どっちにしろそんなもん普通の家には無いしここで会ってるはずだぜ」

ポリューション: 「既に敵の術中か」床もガシガシ蹴ってみる
NM: 床も変化なしです。

サヴァント(NM): 「ゲン・ジツではないでしょうか?センセイ!私の頬をはたいて下さい!」サヴァントが叫ぶ!
カッパ・ニンジャ: 「で、あるならば」右頬をはたきながら少し考え込み
カッパ・ニンジャ: 「中からがダメなら外堀を攻めよ」
サヴァント: 「アーッ!左頬もオネガイシマス!」

ヘブンクローザー: 新手のヘンタイ?

 カッパ・ニンジャ: 「うむ!」左をはたく
サヴァント: 「アーッ!」 「……ゲン・ジツではありませんね」

ヘブンクローザー: 「何してんだお前ら」
レッドコール: 「SMプレイはやめてくれ」
ポリューション: 「仲睦まじいな」

カッパ・ニンジャ: つまり、外に出て外壁から破壊していきます


NM: かしこいね!
NM: では外に出ようとしたカッパ・ニンジャは……

カッパ・ニンジャ: これが知能派ニンジャよ

NM: 第二の部屋の1番のドアを開けました。
NM: ”外”ではなくッ!全く同じ寸法の!新たな部屋にカッパ・ニンジャは入ったッ!

ポリューション: なッ……何ィ~~ッ!?

部屋2

カッパ・ニンジャ: 「おかしい!この扉は今しがた粉微塵にしたはず!」
ヘブンクローザー: 「…?!」

NM: そして!

ポリューション: 「!!」

NM: 部屋の中央には天使めいた羽根を生やした一体のクローンヤクザが!
NM: これは……エンジェルヤクザだ!とにかく殺せ!


カッパ・ニンジャ: 「翼を生やした堕天使の軍勢……子羊らよ!ともあれ進展はあったぞ」
ポリューション: 「やはり術中か……」「状況がつかめない。殺すしかない」
レッドコール: 「とりあえずドアとか色々ぶっ壊すか。何か変化あるかも知らん」

 レッドコール: うげっ、ヤクザガン!
NM: ではまずエンジェルヤクザを片付けてください!さもなくば撃ってきますよ!
レッドコール: とりあえず2から行動ですかね、2歩歩きまして
レッドコール: 滅多打ちを宣言、連続攻撃+1
レッドコール:カラテ判定(1)	/nd h4
レッドコール :4d6>=5 = (1,2,3,6 :成功数:1) = 1
レッドコール:カラテ判定(2)	/nd h4
レッドコール :4d6>=5 = (3,5,4,1 :成功数:1) = 1
2回成功!1ダメ―ジ2回によりエンジェルヤクザの体力2→0!

NM: 「エリエリラマサタバクニー!!」
レッドコール: 「イヤー―ッ!」ヤクザの首と肩を掴み、脊髄を引き抜く!

 カッパ・ニンジャ: 殺!
NM: 死!
ポリューション: 殺!
ヘブンクローザー: 殺!

 NM: さて
NM: どうやらここは先ほどの部屋とは違う部屋のようですね

レッドコール: とりあえず殴ってみます、ここも変わらず?
ポリューション: 「フムゥ」先の部屋と今いる部屋を見比べながら
NM: 変わらずです。
レッドコール: なるほど

ポリューション: これ四方に扉がある感じですかね……?
ヘブンクローザー: 「まぁた部屋かよ…」
レッドコール: 「とりあえず殴っても壊れないのが基本的な性質みたいだな」ダンジョン作って壁壊して突破された経験があったのだろう

NM: そうだね!破壊耐性は基本
NM: 四方にドアがある

カッパ・ニンジャ: 「主は信仰を忘れた男を先の見えない迷宮へと閉じ込め、大雨を流し込んだ……」
ヘブンクローザー: 「開けてくしかねぇか…?」
レッドコール: 「とりあえず物理じゃなくて説法してやるべきだと思う」部屋を調べつつ

ポリューション: とりあえずドア一個蹴破ろうかな
NM: 何処を蹴破る?
レッドコール: ですね、1,3,4の何れかだ
ポリューション: 4で!
NM: OK!

NM: では君たちは
NM: 第四の部屋の扉4を開けた。

部屋4

 レッドコール: フム、
レッドコール: 法則はあるのかゴールがどこなのかが重要そうですが、まあ開けてくしかないな!
NM: 中央には巨大な機械が鎮座している。

カッパ・ニンジャ: きかいが生えた 
ポリューション: きかいだー

 NM: ……半透明の部品の内部には、人のパーツのようなものが見える。

 レッドコール: うわぁ…

 ヘブンクローザー: 「さっきのヤツらの工場か?」
カッパ・ニンジャ: 「なんぞや、次から次へと」
ポリューション: 「ここで潜水服を作っているのか……?悪趣味な」機械を触りながら
ポリューション: 生成装束のせいで表情は見えない

NM: そのようですね。
レッドコール: フーム
NM: 破壊すると万札10相当の教会機械(チャーチマシーン)が手に入ります。
ポリューション: パーツ的なものか>>チャーチマシーン
カッパ・ニンジャ: スクラップで万札10、価値が高い

レッドコール: まともな人間の形してます?中の人
 NM: してないよ?
レッドコール: もう無理そうなら破壊します
レッドコール: 破壊!
ポリューション: 破壊!
ヘブンクローザー: 破壊!
カッパ・ニンジャ: 破壊だ!

NM: ぷかぷか腕とかが浮いて……破壊!
NM: 万札10を獲得!よかったね!
レッドコール: こうした方が喜ぶであろう、多分

レッドコール: 「……………悪趣味なこった、こういうのはヤブでも使えばいいだろうに」後で山分けしましょう
カッパ・ニンジャ: 「そして再度四方の扉よ!案の定まともな空間ではあるまいな!」

NM: さて、どの扉を開けますか?
レッドコール: 来た扉開けてみます?
カッパ・ニンジャ: 1にいこう!
レッドコール: 1だ!
ポリューション: 来た扉が元部屋に繋がってるかだけ見れません……?

NM:
おK!
NM: では君たちは
NM: 第五の部屋の扉1を開けた。

部屋5

レッドコール: (どうせ違う部屋何だろうなという思いはある)

NM: ────部屋には、子供らが。
NM: 攫われた子供であろうか……?

ポリューション: 生きてますか?
レッドコール: 「子供、か……」まともな人間ですか?
レッドコール: 薬物汚染されてる程度なら連れていきたいところですが
ポリューション: 「ム、これは――」装束についた目を見開く

NM: ファファファ……生きてはいる。

カッパ・ニンジャ: 子供らの顔を1人1人眺めて物色する
ヘブンクローザー: 「…ガキか」

NM: だが、その体のどこか一部には、肉体的な変異の跡がある。

NM: たとえば、小さな翼があるだとか。

レッドコール: 触手とか

NM: かぎ爪のようになっているだとか。

ヘブンクローザー: ビルビルとか

NM: そう触手!触手良いよネ……

 おっと自我が!オラ!死ね! 

NM: ……失礼

カッパ・ニンジャ: 「器にあらず……」異形には目もくれず、ため息をつく

NM: とりあえず、とばかりに牢に突っ込まれた彼らには、生気はない。

レッドコール: まあうん、最初に脳改造はするよね!
レッドコール: ショッカーじゃあるまいし

ポリューション: 「………」子供達を見て少し固まる
ポリューション: 「――……手を加えられた後か」
レッドコール: 「とりあえず、こいつらを安全な所に連れて行かねぇと……」という感じで来た扉を開けてみますが、大丈夫です?
ポリューション: 「おい、まだこいつらが安全と決まったわけでは」

NM: おう
NM: ────そこは部屋2の一番に繋がっている。

部屋2

NM: ヤクザの死体が転がったままだ。

レッドコール: うわぁ
ポリューション: ワーッ
レッドコール: 空間捻じれてますねえ!
カッパ・ニンジャ: ふむふむ

レッドコール: 「……………なあ、ここ機械があったよな?」

探索は続く!

◆◆◆

潜入・ライズサンダー(続き)

 
ライズサンダー: 「…ウォーカロンとニンジャは違う?…いや」首を振り、汗を掃う。その答えは先ほど自分が言ったはずだ。「ニンジャソウル憑依者とニンジャを区別している」

弓月: 「……当然でしょう」
弓月: 「ニンジャは単一……でもないのが、アレの厄介なところです」

ライズサンダー: 「リアルニンジャの事か…それとも『正しき史実』のニンジャ」

ポリューション: ウォーカロンってwalk aloneか……カロンに引きずられてた……
カッパ・ニンジャ: カロンではない?カロンではないのか?
ライズサンダー: ウォーカロン≠ニンジャ。なるほどな
NM: walk alone。森博嗣の小説に出てくるロボット群の事ですが、
NM: 弓月は所謂ニンジャのことをウォーカロンと呼び、ニンジャという言葉で別のものを指し示しています。
ポリューション: ナルホド……
ライズサンダー: ああ…
ライズサンダー: そういうの好きだぜ
レッドコール: ややこしい、やはり殴るしかない

 弓月: 「……影すらも、意志を持ち自立するような……」
弓月: 「だからこそ、私はニンジャなるものをすべて取り去りたいのですよ」
弓月: 「アレは最初の毒です」

ライズサンダー: 「…最初の、毒」


その瞬間、ライズサンダーの背中を冷たい感覚が走り抜けた。
正体不明の何かに、見られているような――

 「酸素と言う毒が世界に生命をもたらしたように」
 「■■・■■■-が、世界にニンジャをもたらした」

「イヤーッ!!」CRA-TOOOM!!
光と音。ライズサンダーの両手に雷光が一瞬煌めいた。
その名を聞くことを拒絶するように。

NM: 賢明な判断だ、とばかりに、弓月は深く笑う。
ライズサンダー: 「…ハァーッ、ハァーッ…」今や彼女の額には大粒の汗が浮かび、白金の髪は額に張り付く。実現不可能な、けれど恐ろしい空想が脳裏に粟立っている
ライズサンダー: 父祖殺し。手段も理由も、何を指すのかもわからないが。その言葉だけが脳裏を走っている。

弓月:
「鷲の御方。そう息を荒げてはならない」
ライズサンダー: 「………ッ」無理やりにその恐怖を飲み込み、目を開く。「父祖を、殺す…いかにして、貴方はそれをなすつもりでいる?」

弓月: 「ああ、恐ろしい人だ」
弓月: 「殺す、などと────」
弓月: 「奪うのですよ」「私は」

ライズサンダー: 「…………」一瞬だけ。ライズサンダーは目の前の存在と己の掌を見比べた。弓月を見ながら、別の何かを見た。(父さん)
ライズサンダー: そして。
ライズサンダー: 「奪う。…貴方はニンジャになりたいのか」その一瞬ののち、再び鷲の眼を取り戻す。まだ耐えられる。

弓月: 「いいえ?」小首をかしげる。
弓月: 「私は────生産者となりたいのですよ」
弓月: 「簒奪者などではなく」

ライズサンダー: 「…ニンジャは子を成せない」ライズサンダーの声は低く、つぶやくようだった。「…故に、ミームを伝達し、己の存在を伝承拡散する」
ライズサンダー: 「…それとも違う、生産者」

弓月: 「────ええ」
弓月: 「私には────今のところ、まがい物しか作れていません」

「まがい物…?」問い返す。…もしも想像通りなら。

NM: ぱんぱん、と、弓月は手を鳴らした。

  目を凝らす――もしも想像通りなら、取るべき道は。

 NM: ────暗闇から、一人の少女が現れる。
NM: 金色の髪に、まだ幼げな肢体。

ライズサンダー: 「………」何も言わず。取るべき道は、おそらく一つ。

NM: しかし────何かが、おかしい。
NM: その存在は、不調和をきたしている。
NM: その少女はニンジャではない、しかし、モータルでもない。

ライズサンダー: 「これは…」唇が渇いているのを感じる。何か、おかしい

NM: 少女の赤い濁った瞳が、キミを見る。

 「────貴方、誰?」

ライズサンダー: 「…ドーモ。…私の、名前は」…アイサツが止まる。弓月を見る。
ライズサンダー: 「…私の名前は、ライズサンダーです」

 「私は……7番」
 「名は……ディオニュシウス」

 ◆御使いの7・ディオニュシウス(種別:御使い)
カラテ    5    体力   20
ニューロン  15   精神力  15
ワザマエ   6    脚力   5
ジツ      6    万札    50
スキル:『存在の不調和』『アーマークラス』『首無し』『コシュタ・バワー招来』『煉獄落とし』
ジ ツ:『エルドリッチ・ブラストLv3』『イーヴィル・サニーレイ』

ディオニュシウス: 「……これでいいんだっけ?」
弓月:「いいでしょう。貴女も元々ウォーカロンなんですからね」

ライズサンダー: 「ディオニュシウス…=サン。…『元々?』」
ライズサンダー: 「…まがい物とやらの材料は…ニンジャソウル憑依者?」

ライズサンダー: 「ユミヅキ=サン。…もう一つ聞かせてもらう」
ライズサンダー: 「…私が鷲の…一族であり、ニンジャソウル憑依者であると知って」
目の前の少女を見て。確かめなければならない。「私に何を求めているのか」

弓月: 「フフフ、彼女は”御使い”です」
弓月: 「しかし、他の子らは、定命の子らは、こうはならなかった。実験は失敗です」

ライズサンダー: 「…失敗作…攫われた人たちはそうなった?」
ライズサンダー: 「では…私をその御使いとやらにするか?」

弓月: 「いいえ?」
弓月: 「私は真に────あなたがこちらを知る機会を与えたかっただけです」

ライズサンダー: 「………確かに。良く分かりました」
ライズサンダー: 彼女の額から汗が引く。代わりに、細い雷電が髪を這った。
ライズサンダー: 「貴方の目的が済んだなら。私の目的を済ませましょう」

NM: ディオニュシウスが動こうとするが、それを弓月は手で制する。

弓月: 「フフフ、私を撃つつもりですか?」

ライズサンダー: 「…【教会】の関係者。非人道的な実験。そして、事実かはともかく、古きニンジャの情報」腕をまっすぐに向ける。電流が手の甲に集まる「殺しはしません。私より上等な尋問役はセクトに充分います」

弓月: 「フフフフフ!」
弓月: 「では逆にこう言いましょう!」
弓月: 「セクトに────私を知るものがいるとしたら?」

ライズサンダー: 「…何ですって?」電流は絶やさず、発射直前の穂先を弓月の仮面に向けたまま。

弓月: 「フフフフフ!フフフフフ!さあ、どういう意味でしょうねえ!」

ライズサンダー: 「……(セクトに裏切り者がいる?私の知らないシステムの一部?否!私がスペアだとしても、この男の言動は異常)」
ライズサンダー: 「…どちらにせよ。ここでの実験は止めさせなければならない」

弓月: 「ン、ならば」
弓月: 「実験は失敗に終わっていますからね。私を引き留めずとも、ここでの実験はこれで終了となりましたよ」

ライズサンダー: 「…それで終わりではないでしょう」
ライズサンダー: 「失敗して終わりというなら無能に過ぎる。成功するまで、どこかで繰り返すはず」

弓月: 「────その通りです!いやはや鷲の御方は知性が高い!」

ライズサンダー: 「ならば、なおの事見逃せない」撤退し、仲間と合流する事も考える。だが、絶対に――


「――貴方を逃がすわけにはいかない。捕獲できないなら、抹殺する」
――稲妻を放つ!

 KRACK!

 電撃が彼の仮面を砕き────

 その素顔は────

 

 かつて君でない君が見た、遥かな父祖の顔に、全く同じで────

 

NM: ”凝視”が発生します!

NM: ニューロン判定Uに失敗した場合精神力1が減ります!
ライズサンダー: はく奪って最大値が減るのかな
NM: しかし、このような経験はとても得難い!ジツ値+1!

ライズサンダー: 「…!!」とっさにアーマーを展開、メットを閉じるが…当然、それで防げる凝視ではない!

ライズサンダー:ニューロン判定	/nd u8
ライズサンダー :`8d6=6` = (1,1,6,3,6,6,1,1 :成功数:3) = 3
成功!精神力消費無し!
 NM: アッ成功しやがった
ライズサンダー: オラ―ッ!!
ライズサンダー: (ジツ値、今上げたらいいです?)
NM: 今あげていいぞ!
ライズサンダー: デン・ジツLV3!回避難易度ハード、回避ダイスダメージ1!放電攻撃ゲット!

 

NM: さて、弓月はその仮面を再びつける。

 「また会うこともあるでしょう。さよなら、鷲の御方……」

 NM: そのまま、闇に溶けるように姿を消してしまった。
ライズサンダー: 「ハァーッ…ハァーッ…待ちなさい、待て…!!」追おうとするが、先ほどの凝視の衝撃と、それに伴い暴れだすソウルの雷に翻弄され追えず!

ディオニュシウス: 「……」そんな君を、ディオニュシウスはじっと見つめている。
ライズサンダー: 「……」ぐ、とこぶしを握る。なんと報告すべきか。失態か、あるいは進展なのか、それすらもわからない。…アーマーの眼が、ディオニュシウスを見た。「貴方は、逃げないのですか」

「……」ディオニュシウスは、当然のように、己の首をへし折った。


ライズサンダー: 「なっ!?」

NM: ばきり、と厭な音がして……外れたそれを、ディオニュシウスは小脇に抱える。

ディオニュシウス: 「────貴方達に試練を与えよって、命令されてるのよ」
ディオニュシウス: 「その前に、ひとついい?」首が、喋っている。
ライズサンダー: 「………あ、はい」淡々としゃべる生首に呆気にとられる

 「貴女────ニンジャになれて、よかった?」

 ライズサンダー: 「……………」
ライズサンダー: 「…私は」(ニンジャになれてよかった?…私はライズサンダー…イピゲネイアになる前。ニンジャになる前から、私の道は決まっていた――)
ライズサンダー: 「…私は、ニンジャになることで。システムを構成する事ができるようになりました。居場所がある。…だから私は、ニンジャになれて、よかった」

ディオニュシウス: 「そう。私はニンジャになんてなりたくなかったわ」
ディオニュシウス: 「────死ぬべき時に死ねなくて、ただ生きてるの何て、最悪でしょ?ヒトでなくなって、無限のカラテで人を傷つけるのにも慣れて────ただの肉の塊となっていく、ヒトだったころの夢を忘れて、カラテの怪物になり果てる」

ライズサンダー: 「…貴方は、夢を忘れたのですね」

ディオニュシウス: 「バッカみたいよね。叶って忘れた。みんなみたいに……ただ陽光の下を歩けるだけでよかったのに」

「────だから、私は貴方を殺す。これは慈悲よ」
「せめて、人間らしくあるうちに、私が救済を与えてあげる」

 ライズサンダー: 「……いいえ。残念ながら。私はまだ夢を持っていますので」
ライズサンダー: 「その夢が造り上げられ、与えられたものだとしても。私はそれを追う者となる。私は私を、そうあるものと定義した。私が求めるもののために、システムを完成させるものとなると」

 
「故に。紛い物と知りながら言いましょう」

「慈悲など不要!鷲の一族を舐めるな、ディオニュシウス=サン…!」


次回、エンカウント・ウィズ・ザ・ダークネス・オブ・アナザーロウ(後編)につづく!


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