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人間×自然×技術=未来展 - Well-being for human & natureに行ってきた
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はじめに
Sushi Tech Tokyoの新たなイベント展示に行ってきました!中でも印象深かったものを紹介します。まだまだ展示期間は始まったばかりなので、気になった方はぜひ足を運んでみてください!
人間 ✖ 動物 ✖ AI=?
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この作品は生成AIを介することで架空の鳥と会話ができる作品。リアルタイムで会話はできないが、質問ボックスに観覧者が入れた質問を随時作者が抜粋し、AIに質問をすることで、架空の鳥の回答を見ることができる。
作品名は「告白のハルシネーション」
💡 ハルシネーションとは チャットAIなどが、もっともらしい誤情報(=事実とは異なる内容や、文脈と無関係な内容)を生成することを指す。AIから返答を受け取った人間が「本当かどうか」の判断に困るという問題がある。
この作品では成り立っているようで成り立っていない架空の鳥とのやりとりを見ることができる。
例えば私がみた際の会話はこちら
「自己紹介をお願いします」
「遠くから来たけど、いろんなことがわかるんだ」
お…?理解、して、る…?という感じですよね。 AIによって生み出されるハルシネーション。もしかすると動物と会話できた時、このように私たちの想像を超える会話をしてくれるかもしれない。そんな、ワクワクでちょっと不思議な作品です。
ちなみにこの作品ではイギリス小説「フランケンシュタイン」を学習。作者によってチューニングされた自然言語処理モデル Mary GPTを使っています。
人間 × 公園 × モビリティ=?
続いて「移動する公園」をコンセプトにした作品です。
東京はビルの立ち並ぶ都会だけれど、実際に触れられる緑は少ない。もっと自然で心地の良い自然の共生のあり方が求められるのではないか。そんな思いから作られた作品だそうです。
展示エリアでは実際の緑がついた遊具で遊ぶ人たちがありました。「実際に触れられる緑が少ない」という言葉を目にした時、すぐにイメージが湧きませんでしたが、体験している人を見てわかりました。
東京の緑は綺麗に生い茂っているけれど、柵の中や壁、高い木などすぐ手の届くところにほとんどありません。しかしこの作品はベンチや遊具、オブジェに本物の緑があしらわれているので触れることができます。また遊具やベンチはキャスター付きや組み立て式になっていて、より気軽に緑をそばに置けるような工夫がたくさん施されています。
その場にいるだけで心が安らぐ作品でした。
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人間 × 動物 × サステナブル
最後は廃材をアート作品に変える作品です。
建築現場では毎年多くの建築廃材が出ている。多くはリサイクルされることなく廃棄され、環境に大きな負荷をかけている。建築現場や家具の製作工房からでた廃材を調達し作られたアート作品です。
本作品は原寸大の動物サイズで作られています。実際に見ると非常に迫力があります。純粋にかっこいいと思いました。廃材をアートにし、そこに大きなインパクトを残す本作品は持続可能な社会を目指す私たちにとっても非常に大切で考えさせられる作品です。
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最後に
他にもユニークで考えさせられる作品がたくさんあります。自然とテクノロジーと私たちについて考える。まさに私たちにとって大切なテーマだと思います。お仕事や暮らしを豊かにするヒントがたくさんある展示です。