阿佐ヶ谷の愉楽
土曜の19:30から阿佐ヶ谷で高校の同級生と夕飯を食べることになった。なかなか阿佐ヶ谷に行く機会がないので、せっかくだからお風呂に入ることにした。駅から500メートル先に、「玉の湯」という銭湯があることが分かった。サウナもある。行くしかない。
到着し番台で、サウナ(+300円)も…と言いかけると、ごめんなさ〜い、女性のサウナはコロナでやってないんです、狭いし…とのことだった。ガックリした。
でも、とても良いお風呂だった。暑いお風呂に強めのジェットでほぐされ、電気風呂の表記が「エレキマッサージ」というのも良かった。薬湯はぬるめで、長く入ることができた。極め付けは水風呂。20度。超気持ちいい。北海道では、温浴施設の水風呂が18度を超えると袋叩きに遭う。ぬるい、もう少し低ければ…云々とサウナイキタイに書き込まれる。どうかしている。東京の水風呂は示し合わせたようにどこも20度で嬉しい。
5回ほど温冷交代浴を繰り返した。阿佐ヶ谷で銭湯に入っている!という状況に、愉快な気持ちになった。
友と落ち合い、銭湯に入って温冷交代浴をしていた、と言うと「何それ?なんだか鉄みたいだね」と返ってきて、再び愉快な気持ちになった。
ぶらりと焼き鳥屋へ。
東札幌で、サツエキで、大通で、新札幌で、上石神井で、新宿で。高1で出会ってから、いろんな場所でいろんな話をしてきた。不惑に近づき悩みも複雑化してきたけれど、こうして四方山話できる関係が長く続いていることに感謝した。2軒目のバーでは紫煙にまみれ、玉の湯でまとった石鹸の香りが上書きされ、結局帰宅後再び風呂に入ったけれど、楽しい夜だった。