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注射嫌いが初めて献血をした話
あなたは、注射、お好きですか…?
自分は苦手な領域です。
毎年の健康診断の採血では、一秒でも早く終われと思っていました。
今回はそんな自分が献血をしに行ったお話です。
はじめに
この内容は献血のHow Toや献血を促す内容ではありません。
やってみたらこうなったというレポです。
献血をやる前の個人的なイメージ
やっている人とやっていない人の二極化が進んでいる気がする
お菓子やジュースがもらえるらしい
結構な量の血液を捧げるらしい
街中で声掛けしているな、、でも痛いのは避けたいからゴメン…
やらなかった理由
注射が苦手(主な理由)
400mlもお出しできるか自信がない
身近にやっている人が皆無のため、やるという選択肢が浮かびにくい
もともと献血については、知らない世界を覗きたいという
好奇心がありました。
ただ、好き好んで自ら傷つきにいくのか、という葛藤。
そして血液400mlを500mlのペットボトルに入れたときの想像をすると、
「まぁまぁの量だな…」と日和っていました。
でも、医学的には血液の総量の12%を献血しても問題ないそう。
50kgの場合は12%、およそ450mlまでは採血OKみたい。
そんな自分が献血に行ったのは、いろいろとタイミングが重なり、天秤が好奇心に大きく傾いたためです。
あと、献血ができない人の条件を調べると、結構ある。
人生、いつ献血ができない状態になるかわからないものだと思い知りました。
なら、できるうちにしよう!と思い立ち、勢いで受けてきました。
献血の種類とかかる時間
全血(10~15分)
成分献血(40~90分)
全血はその名の通り血液のすべてをご提出する。
成分献血は、必要な成分だけ抜いて、残りを戻してもらえる。(そんなのあるんだ!?)
成分献血のほうが回復が早いため身体への負担は軽いそうですが、
①かかる時間②成分献血は針が太いという噂を聞いて、
初心者向けのように感じた全血に申し込みました。
※献血玄人さん、違ったら教えてください
流れ
献血申し込み
これまで知らない世界だったので気づきませんでした、
献血ルームがこんなにあることを。
自分の行きやすい場所に申し込み。
当日思い立って電話しても予約できるハードルの低さ。
そもそも予約しないでぶらっと立ち寄っても全然よいという気軽さ。
献血受付
パンフレットの内容を読んだり、説明を受けたり、血圧を測ったり、水分補給をしたりと、なかなかやることが多い。
家族から水分タンクと呼ばれていたくらい飲み物は飲むほうなので、事前に渡されたペットボトルを飲み切ってしまいました。
問診
一発目なので、渡航歴があるかなど、丁寧に確認してもらう。
口内炎があると、献血者の健康を考慮して辞退してもらうことがあるそう。
今は口内炎ができていなかったので、タイミングが良かった。
ヘモグロビンの確認
来ました!!採血ポイントその1!!!
そう、献血は一回針を刺すだけじゃなくて、事前に献血できるかどうかのチェックがあるんですね。い、嫌だ…
といっても、腕ではなく手の指の腹に刺すよう。
スタッフの方からは、「静電気みたいな衝撃があるけどすぐに終わる」と言われたとおり一瞬でした。
全力で目を背けて、パチッとした衝撃のあとに振り返ったら、プクリと血がにじんでいる。
口で噛み切ったり、ナイフで切ったりして血を流す、漫画のワンシーンを思い浮かべました。
献血
幸いこのときはヘモグロビンの値が問題なかったので、採血ポイントその2、献血に向かいます。重い足取りです。自ら望んだのに。
献血ベッドでは、飲み物ができるようになっていました。
また、リラックスのためや暇つぶしにテレビが備え付けられています。
献血用の針を刺される瞬間は、憂鬱です。
思わず注射嫌いなんですとこぼしたら、嫌いならわざわざ来んでも…という趣旨のことを優しく言われました。ほんとにな。
刺す瞬間は痛いけど、しばらくしたらすっかり慣れて痛みはなくなります。
何の違和感もなく、血を提供しているという実感もそんなになく過ごしました。
とはいえ、失いつつあるものを少しでも取り戻すかのように、飲み物を補給します。
テレビも見ます。
おや…?テレビ、リモコンが効かない。
初めについていた教育番組をえんえんと見ることに。
献血後の健康チェック
やった!献血が終わった!
ということで、針を外したら献血者のチェックをします。
座ってみて気分の変化をチェック
立って足踏みしてみて気分の変化をチェック
自分の場合、そのときはふらつきなどなく、元気でした。
こういうのもコンディションによるんだろうな。
せっかくなので、採血したブツを見せてもらいました。
血液パックを目の前にして、こんなに採ったのか、という驚きと、
触ったときの温かさに感慨深い気持ちになりました。
そしてふつふつと湧き上がる、無事に400ml提出できたという喜び。
休憩
レストルームでしばらく休憩です。飲み物とお菓子を提供してもらえるので、余韻に浸りながらのんびりします。
そして好きなときに帰宅。
終わってみて
社会貢献しているという実感は、意外にもあまりありませんでした。
逆に色々なものをもらって恐縮したり、スタッフの方が親切丁寧だったからなのかなと思います。
一つ得たことは、己の身体への自信かもしれません。
もちろん状況次第で次は、ヘモグロビンの量が足りなかったり、立ち眩みや眩暈が生じたりする場合もあるのだろうなとは思います。
とりあえず一回やっとくか、と思ったけど、またやってもいいなと思えるような経験でした。
日本赤十字社のスタッフの皆さん、ありがとうございます。
いつか、ヘモグロビンの量、血を出さずにチェックできるようにならないですかね…?