デフ・ヴォイスを観て思い出したこと(ドラマとは関係なくなってしまったw)
NHKドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』前編を観た。
【土曜ドラマ】デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 前編「記憶の中の少女」※字幕スーパー
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023121614097
数日前のドラマの製作の裏側のハートネットTVも。
ハートネットTV ドラマ「デフ・ヴォイス」舞台裏に密着 ※字幕スーパー https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2023121312551
そして制作の方のnoteも読んだ。
https://note.com/nhk_pr/n/n6fc9a61cdf84
このnoteの中の一文で、思い出したことがあった。
私には3歳下の弟がいて、彼は生まれた時に1ヶ月ほど保育器に入っていたと母から聞いていた。
その際にずっと右腕を固定されていたとかでその影響からか、腕をまっすぐ前に伸ばした状態で肩から少し上位までしか上がらなかった。左腕は耳より後ろまで普通の人のようにできた。
また腕を曲げるのも右腕は肘の角度が正面から真っ直ぐにならず、脇が開いた状態だった。
しかし普段の生活で困ることはなく、スポーツも万能でリレーの選手に毎年選ばれたり、部活も野球や中学高校はサッカー部で活躍していた。
友達も沢山いて、当時はまだいわゆる『ツッパリ』とか呼ばれていたような不良の子たちや勉強のできる子たち、今でいう陽キャとか陰キャの子たち、彼の周りにはいろんな属性の子たちがいた記憶。
そんな弟が高校生の頃だったか、どんな話の流れからそうなったのかは完全に忘れたが、小さい頃の話になり、何の気なしに彼が語り出した事がショックだった。
「小学校の頃、授業で黒板に答えを書く事になったけど、腕が上がらないから精一杯の所に書いたら先生に『ふざけんな!』って怒られた」
とか
「体育や運動会で走る時は、腕の振りが綺麗じゃないから笑われることもあった」
など。
陰キャ属性の私とは真逆で生きていると思っていた弟に、そんな辛いことがあったなんて!と衝撃を受けて不覚にも私は泣き出してしまった。
それを見た弟はびっくりしていた。
「え?どしたん?」
「そんな話初めて聞くから!そんな先生も最悪や!なんで言わへんかったん?そんな辛いことあったとか聞いたこと無かったし!」
弟はきょとんとした顔で
「え?なんで姉ちゃんが泣くねん。ちっちゃい頃の話やし全然気にしてないし。てか姉ちゃんに言うてもしょうがないやろw」
本当に全く何も気にしていないようで鼻水かんでいる私を逆に笑っていた。
先生に怒られていたり、運動会のリレーで笑われたりしている弟の姿を想像するだけであの時の私は胸がぎゅっとなった。
同じ小中学校だったのに私はそんなことに全く気づいていなかった事も自分に腹が立った。あの頃から私は自分のことしか考えてなかったんだろうなぁ。だから弟のことも見えてなかったんだ、きっと。
しかし、弟にしてみれば私が思うほど深刻なことでもなかったのか、それともその頃はそれなりに傷ついていたかもしれないが、歳を重ねて高校生になった彼にとっては思い出のひとつくらいになっていたのか...
今は色々あって何年も連絡を取っていない状態だけれど、時々、ふと思い出すし、元気なのかな、とショートメールでもしようかなと思ったりもするけど、あっちが迷惑かなーとか思うと出来なくなってしまう、それの繰り返し。
あ、何が言いたかったのかというと、他人から見たら『不幸』『可哀想』と思えるようなことも、果たして本人はそうなのか、そんなことを思うのは実はとても失礼なことで、不幸なのか可哀想なのかなんて(本人以外の)他人は分からないものなのだと改めて思い、そして思い出した、ということ。
来週はドラマの後編!!
諸々の謎が解ける!!ワクワク!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?