J庭54とイトミミズと生霊と

こんにちは、夕凪です。
なぜか太ももが筋肉痛になった夕凪です。しかも前じゃなくて後ろが。
どんな力の入れ方をしたらこんな場所が筋肉痛になるのか。
なぞは深まるばかり。

さて

過ぎ去りし10/8のJ.GARDEN54に参加したときの思い出やら反省やらをつれづれなるままに書いていこうと思います。主に反省を

私が大都会トーキョーはビッグサイトに足を踏み入れたのは二年ぶり二回目のこと。
前回の記憶がびっくりするぐらい薄れてて、いったいなにを持って行けばいいのかわからず、おまけに自宅から会場へ段ボール箱になにを詰めて送ったのかも忘れてしまったという果てしない忘却を抱えつつ、帰りたがる足をなんとか前に動かして朝からサークル参加列に並ぶことに。

前日より「おうち帰りたい」と訴えまくるというチキンぶりを発揮した私に、

生霊飛ばしてあげるから頑張れ


とエールをくれた友人OさんとAさん。

列に並びながら生霊を探すも、大変残念なことに私に霊感は備わっておらず、生霊、発見できず。

ぼっちで途方に暮れる私に、前日の泡活に付き合ってくれた女神EさんよりDMが舞い込み、
「帰らずに会場に来ただけでエライ!」
と甘やかしてもらう。
そうだよ。こんなに帰りたいのに列に並んでるだけエライよ私! 100点だよ!!

そんなことを考えていると、本日私の準備のお手伝いを名乗り出てくれたKさんが西の地より合流。始発の新幹線できたというのだからありがたい。

すごいひとだね~、と暢気にしゃべりながら入場を待ち、いよいよ入場開始。
ひとまず自分のスペースへ行き、宅急便の荷物をかろうじて探し出し(これが見つからないんだわ)、お隣さんにご挨拶しながら怒涛のカバー巻き開始。

Kさんが箱から出す。私がカバーを巻く。Kさんが袋詰めをする。
これを延々繰り返す。
巻いて巻いて巻かれて巻いて。
必死こいて作業してる横で、「設営完了~」とキャッキャとした楽しそうな声があちこちから聞こえてくる。

しかしこちらはまだ半分も終わってない。
残り時間を確認しながらひたすらに巻く。
途中、お隣の着物美女が気の毒そうな視線をチラチラとこちらへ投げてくるのがわかった。
大丈夫かこいつ、間に合うのか。そんな感情が伝わってくる

私はカバー巻きをしながらひたすら「もう帰りたい」と呟く始末。
そんな中でふと思い出す。
生霊の存在を。

二人の生霊がいま現在も私を見守っているはずである。

私は思った。
仮に私に霊感があったとしても、生霊にカバー巻きはできまい、と。

そう。生霊は役に立たないのである。


残り時間15分、というところでなんとかカバー巻き完了。
そして女神E氏が再度降臨。
「サークル受付済んだ?」
と訊かれ、意気揚々と白紙のサークル受付票と見本誌をE氏に託す
この受付票ぐらい昨日のうちに記入できたはずなのに、と今更に思ったが、時すでに遅し。
E氏との泡活の後、ホテルでひとり泡を飲んでいた身としては大変肩身が狭い上に、二年前もE氏にサークル受付をお願いしたという記憶がよみがえってきた。

しかし昨日の私を悔やんでる暇はない。
過去を見るな。前を向け、と二人の生霊が囁いている。

そうだ。まだ小冊子とノベルティのセットが残っている。
ひとまず予約者用のセットを作りつつ、テーブルの上を片づけつつ、設営っぽくしてみる。
新刊とは全然関係のない、読者様にいただいた『いばら姫には棘がない』の刺繍作品も飾る。可愛い。

大急ぎで写真を撮り、またまた予約者用のセット作りに戻る。
そんな中で、イベントの開幕を告げるアナウンスが絶望的に耳に響く。
始まってしまった。
激しくとっ散らかっているのに始まってしまった……。

お手伝いKさんがひどく心配そうに私を見る。
しかし引き留めるわけにはいかない。
Kさんだってなにも必死こいてカバー巻きをするためだけにここへ来たのではない。
目の前には壁サークルさんに群がってゆく腐女子たちが大挙して押し寄せている。Kさんもおのれの戦場に行かねばならぬ。

Kさんに別れを告げ、私はひとりカオスと化した段ボール箱を足元に隠し、頒布を開始した。

毎回のことながら、今回も表紙絵がべらぼうに綺麗なので、ポスターを見て立ち止まってくれるひとが居る。ありがたい。
そして、会いたかった読者様も来てくれた。
「●●です」と名乗っていただき、感涙。
ルマ●ドも貰った。ぼろぼろにならないひと口サイズのル●ンド。嬉しい。

今回は頒布にこぎつけるまでに本当に色々あったので、殊更にひとのやさしさが沁みる。

重いのに既刊を持って来て「サインくれ」と言ってくださる方も居て、こんなアマチュアなイトミミズのサインなんか欲しがるひとが居るんだと驚くやら嬉しいやら。
お土産やら差し入れやらもたくさんもらってしまった。ありがたい。
ホテルじゃなくてうちに泊まっていいよ、とお声をかけてもらったりとかもして……え、ワンチャン失業してもこのひとたちに養ってもらえるんじゃないの? と強めの妄想もしてしまう始末。

そして前回noteで(いまは非公開にしてます)、楽しいお話してチョ、とお願いしたからか、BL語りをしてくれる読者様にも遭遇。
うら若き乙女が、
「夕凪さんの『STAY GOLD(『泥濘に沈む愛の色は』のWEB時代のタイトルです)』が好きで、特にモブレと尿道責めのシーンが良かったです
とめっちゃ可愛い笑顔でお話してくれて、おばちゃんちょっと複雑な気持ちになったYO。

でもこうやってお話してもらって、イトミミズ夕凪、初心を思い出した。
そう。私は尿道責めが好きだった!
最近は哺乳瓶哺乳瓶言ってるだけの攻めしか書いてなかったから忘れてたけど、尿道責めが好きだった!!(大声)

いつかまた 書きたいモブレ 尿道責め(字余り)


そんなこんなでバタバタしながらも、来てくれた方とおしゃべりして、途中でふと我に返って思い出したことがあって、

予約の分の冊数を取り分けるの忘れてるんじゃ……?

ひぇぇ、と思いながら恐々数を数えて、なんとかセーフ。

しかし段ボール箱の中がぐちゃぐちゃである。
本を入れてる方はなんとか整理できているが、もうひとつの段ボール箱がヤバい。
あの中にはお菓子が入っている。
遊びに来てくれた方や、差し入れをいただいた際にお返しにしようと買った沖縄土産のちょっとしたお菓子が。
そのお菓子たちがなにかわからぬものに埋もれている。

しかしそれらを掻き分けてお菓子を取り出す勇気が私にはなかった。
ただでさえ、梱包が間に合っていない。
予約なしの方にはその場で小冊子とノベルティを袋詰めして渡すと言う体たらくである。
その上なお、少し待ってくれとひきとめて、カオスの箱から沖縄のお菓子を出してくる勇気がない。

途中、HさんとYさんが差し入れを持ってわざわざスペースに立ち寄ってくれたが、そのときもお菓子は諦めた。
なぜなら段ボール箱がカオスだから。
ちゃうねん、おばちゃんちゃんとお返しのお菓子用意しててん! 五分待ってくれたら袋詰めできるねん!
と追いすがりたかったが、イトミミズゆえそれもできず。
なにもお返しできずに本当に申し訳ありませんでした。

はい、そんなこんなで今回の総括と反省点。

<総括>
・イベントは忙しかった
・イベントは楽しかった
・コミュ障だけど色んなひととお話した(エライ!)
・ご挨拶したかったお方にご挨拶できた(良かった!)
・生霊は役に立たなかった(残念!)

<反省点>
・前日にできる準備は前日にしよう
・前日の泡活は準備が終わってからにしよう
・カバー巻きを会場でするのはやめよう
・段ボール箱の中身はちゃんと整理しよう
・予約のお名前に漏れがあってご迷惑をかけたので、おのれの能力を知ろう
・楽しそうだからと何でもかんでもノベルティを作るのはやめよう
・霊感を身につけよう

こんなものでしょうか??

あと、
「再販ありますか?」
「通販やりますか?」
と数名からお尋ねいただきました。
今回、会場持ち込みの分があっという間に(体感的に)完売になってしまって、単純に部数が少なかったな、と思ったのですが、
カバー巻きをするにはあの部数が限界だったよね
とも思うので、これ以上持ち込まなくて良かったなと個人的に思ってます。

部数は本当に悩ましくて、通販のみのときもいつもうんうん頭を捻ってます。
調子に乗ってたくさん作って余ってしまったら、在庫置くスペースもないし(家が狭い上に家族に隠れてやってるので)、委託販売にしちゃったら値段が高くなっちゃうしで何回本を作っても何部作ればいいのかわからないんですよね~。

今回の『溺愛アルファ~』の1巻2巻については、現在予約者様向けの通販を行っているところで、そちらがすべて終了したら、一般向けに通販のお知らせをしようと考えています。
今回はなんせ事務作業が煩雑で、1セットの梱包に結構な時間がかかってしまうので、発送もいつもよりもお時間をいただいております。申し訳ありません。

通販開始して、売れ行きを見てから再版するかどうかは検討したいと思います。

あと、「3巻はいつ出すの?」とのお問合せもいただきました。
次のJ庭が3/10とのことで、もしかしたら参加できる日程かもしれないので、とりあえずそこを狙って出そうかな、と考えています。
3巻は表紙絵がないので、書き下ろしをいっぱいつけたいなと思ってます(願望)。

そして次に参加するときには今回の反省を活かして、会場でカバー巻きはしない、と胸に刻んでおこうと思いました!

なにか他にも思い出したことがあれば追記しようと思います。

最後に、
拙作を購入してくださった方
スペースに遊びに来てくださった方
やさしいお声をかけてくださった方
差し入れをくださった方
皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました!!


イトミミズ夕凪。



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