アーカイブ/2023年2月号
いい湯だな♪
2月に入りました!
1年で一番寒い時期ですね。
人もペットも暖かいお部屋でぬくぬくしたいところですが、雪遊びの好き
な子、おトイレ外派の子などはお風呂でのケアが欠かせなくなります。
今月は「ペットのシャンプー事情」をテーマにお送りいたします。
ペット用シャンプーの香り
バラやティーツリーの香りなど、ペット用シャンプーには「ペットをいい香りに仕上げる」工夫が凝らされています。
しかし、動物たちが香りを望んでいるわけではありません。飼い主さんを喜ばすために、香りがつけられていますよね。
製品によっては「残香がほぼないように設計しました」と書いてあるのですが、洗いあがりを抱っこするとかなりの香りを感じます。人間が強いと感じるくらいですから、犬や猫にとっては...。
「洗った後に香りが楽しめる」タイプは、動物には強すぎます。最近の香料は揮発性も高いので、嗅覚が発達した動物のストレスを考えて選びたいですね。
子犬猫・高齢動物の入浴
子犬・子猫や高齢犬猫はトリミングサロンを利用できない場合がありますが、清潔にしてあげたいですよね。
おうちで洗うなら重曹とクエン酸をお湯に溶かした炭酸風呂がお勧め。短時
間で済み、濯ぎ残しの心配や余分な香りも一切なく、口に入っても安全で、
さらふわに仕上がります。重曹とクエン酸のお風呂は人間にもお勧めです。
かの「globe」マーク・パンサー氏も重曹+クエン酸風呂なのだそうです!
当店の看板犬(享年18歳4か月)の終末期は炭酸風呂と、汚れた時は石けん洗いでした。最期まで綺麗に過ごし悪臭もなく、爽やかに旅立っていきました。
ペットは無香料・無添加で清潔に
トリミングサロンでも複数のシャンプー剤を用意しているところが多いですが、ほとんどは「薬浴用」「白い毛用」「その他」みたいなくくりで、全て香りつきです。無香料・無添加のシャンプー剤を置いているお店はほぼ見かけません。
でも事前にお店に相談すれば100%「持ち込みOK」です。香りをつけずに帰してほしい場合は、持ち込みが確実です。
それでも店内に香っているシャンプーの香りはついてきてしまいますが、直接洗われるよりはいくらかマシです。
意外な伏兵は「タオル類」そして「ペットシーツ」です。なぜか「タオル類の洗濯に柔軟剤」「おトイレには香り付きペットシーツ」を使っているお店が多く、その匂いがついてくるのです。怒っても仕方ないのですが「動物系の学校では、いったい何を教えているんだろう」と悲しくなってしまいます。
昨年シャボン玉石けんさんのアンケートに答えた時「ペット用の石けんシャンプーに興味はありますか?」という設問がありました。もし出たら是非使ってみて下さい!石けん+クエン酸リンスのふんわり+無臭の幸せを、一頭でも多くの動物さんに感じてほしいです。
純石けんの底力
動物をシャンプーする目的は「汚れを落とすこと」「清潔を保つこと」です。決して「動物を花の香りにする」ことが目的ではないのです。動物の健康を思うなら、石けん+クエン酸リンスか重曹+クエン酸で洗ってあげるのが一番です。
純石けんは合成洗剤の1000倍のウイルス破壊力があり、あの新型コロナウイルスさえ「99.9%不活化」する力を持っています。しかも人と動物で共用ができます。これを使わない手はないですよね!