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お座敷でパフェ


おうちで、見て、食べる、パフェ」。

第21回目として、紹介したいのは、

ぎをん小森」さんである。



名前の通り、京都祇園のど真ん中、

しかも、町家の保存地区にあるお店だ。


店舗の前には穏やかな白川が流れており、

その建物はかわら屋根に白いすだれが美しく、

しっとりとした祇園情緒をたたえている。


元々はお茶屋だったこともあり、

店内はお座敷となっている。


席からは緑が美しい庭園も見える。


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とにかく、雰囲気が抜群によいのだ。



注文したのは、「わらび餅パフェ」。


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ドーム型のパフェ。かわいい。

トップはきな粉がふりかかった抹茶とミルク味のアイスだ。


きな粉も抹茶も濃い。おいしい。

素材の味がしっかりする。

中段は主役のわらび餅だ。

なんという、瑞々しいもちもち食感!

かと思いきや、

口のなかででとろける。

おいしい。


黒みつが付いているのもうれしい。

どこでかけようか悩む。

わらび餅にかけてみた。

これまた、おいしい。


と、あずきに抹茶カステラで楽しませてくれる。


最後に、下段の寒天や抹茶寒天でお口直し。


おいしかった。


あらゆる素材がたっぷり盛り込まれているが、

全体的に甘さ控えめなため、

サッパリしていてぺろりといける。


濃厚な黒みつがとてもいい役を果たしてくれる。

「味が単調になってきたかな?」

「味に飽きてきたかな?」

と思ったら、黒みつで調整できるからだ。


どこで黒蜜をかけるのかも、千差万別だろう。



パフェは、それ自体、食べる側に食べ方が委ねられている。


今回のように、何か添えられていると、

さらに、

食べる側によって、

食べ方や味の強弱の付け方が変わると思った。




秋になると、期間限定で「マロンパフェ」をいただける。


京都 ぎをん小森2


これがまたおいしいのだ。

ベースは、「わらび餅パフェ」の構成と同様だ。

だが、見ての通り、名前の通り

「マロン」のうまみがたっぷり味わえる。


トップのマロンクリームは、甘さ控えめで、

抹茶のアイスと相性抜群。おいしい。


写真ではわかりづらいが、

中間層には、ごろごろと栗の甘露煮がたくさん入っており、

食感でもマロンを楽しめるように工夫されている。




四季折々で変わる祇園の空気を感じながら

お座敷で食べる、やさしいパフェは絶品である。




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