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初めての投稿なので、ほどほどに自己紹介してみる(6)

 母親の歪んだ愛に触れていくうちに、人と少しだけ違う認知特性をもつウナギ少年の心は、少しずつ歪んでいき、二面性がすくすくと育っていきました。
 

 学年が上がるにつれて、学校で失禁した事実は徐々に少年も周囲も気にならなくなっていったようでした。そのおかげで、仲の良い友達が増えていきました。インキャの分類ではあるものの明るいほうで、よく他のクラスに行ってはゲームの話をする。水泳と持久走以外の運動は人並みだけれども、勉強はまあまあできる。字は意外と上手。少し鼻につく発言をしたり、言われたことを勘違いしたりたまにめんどくさいが、トータルで見たら親しみやすいキャラクター。それが、学校内での少年の姿でした。

 その一方で、家庭では、また母親に殴られたり蹴られたりしないか常に怯えながら過ごしていたのです。…いや、そうではないですね。殴れないよう蹴られないよう過ごすことに疲れたんです。どうせ、殴れたり蹴られたりするのだから、そうされてから、ブチキレられてから、考えようってマインドになったのです。こんな考え方を持ってしまったら、どんなに叱ってもその場凌ぎの行動しかしない子になってしまうわけですよね。

 しかしながら、家庭で罵声と暴力を振るわれるのは、苦痛であるのは変わりありません。
 極力、母親の目の届かないところに行き、勉強をやるふりをして、ゲームをする。精神的な捌け口を求めて外に行く。そこに上の弟を連れ出して、遊びの中で虐める。近くの広場で、誰も見ていないところで、昆虫を殺しまわる。そういったことをして発散し至福のときを過ごしていました。実に陰湿で禍々しい内面を秘めていた少年だったのです。




今日はここまでにしたいと思います。

読んでくださってありがとうございました。

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