20240816 Samarkand 静かなモスク、タイル職人の思わぬ特技
晴れ 30℃くらい とても爽やか
朝から風が吹いて涼しいサマルカンド。
金曜日なので礼拝時間になる前に中心地から少し離れたKhoja Akhror Valiへ。タクシーでほんの15分くらい。
到着すると周りに人は少なく、チケットを買って中に入るとなんと自分たちだけ。お土産物屋さんも無くて、一部のマドラスの部屋がアートギャラリーとして子どもたちや趣味で描いたらしい絵を飾って開放しているくらい。
静謐な空間で、往時の様子に思いを馳せながらゆっくりと見て回る。
マドラサの小部屋の扉を開けるときのギギギーっという軋みとか、礼拝所に響く靴音とか、小鳥の囀りとかが沁みる。
途中で一組家族連れが来た以外は誰にも会わなかった。
ゆっくり過ごして、そろそろ行こうかな、とぶどう棚の木陰で一息ついていると、受付のおじさまがお皿に洗ったぶどうをもりもりにして持ってきてくれ、どうぞ、と下さる。なんと座っているぶどう棚からさっき採ったものらしい。
感激しつついただいた。とても甘くてジューシーで美味しいぶどうだった。
ひとしきり満喫して、たくさんお礼を言って外に出る。
昼の礼拝まであと1時間くらいだからかどんどん人が増えていて、隣にある現在の礼拝所に集まってきていた。金曜日の礼拝はとても気合が入っているのでみんなきっちりしたよそ行きの服を着て、なんだか少し嬉しそうにも見えた。
その後はどうしてももう一度タイル屋さんが見たいとのリクエストのためタクシーに乗り、レギスタン広場へ。
入場料を払って、ウルグベクマドラサに行く。礼拝時間だからかイスラムエリアの人がいないようで前回よりも人が少なく、気温も低いので落ち着いて見られた。
夫がタイルを選んでいる間、中2階の工房で待機。窓辺にいた鳥かごのカナリアに口笛などで鳴き真似をすると時々鳴き返してくれる。買い物が終わるまでしばし鳥と遊んだ。
買い物のあとは前回どうしてもわからなかったマドラサの2階へ行きたいとあちこち探し回り、あるお土産屋さんの中から行けることが判明。
登って上から眺めを楽しんだ。
降りて移動しようとしていると、ちょうどお客さんが途切れたらしいタイル屋のおじさまがご親切に2階に登れた?と教えてくれようと声をかけてきた。ちゃんと行けたよ、と伝えると、おもむろに横の方からビニル袋の切れ端を出して、鳥の鳴き真似を披露してくれた。
それがとても上手い!すぐに上にいた鳥も鳴き声を返していた。私がさっき鳥と遊んでいたのを気付いていたのだろう。私も手で鳩笛を吹いたりしてお互いワザを見せ合って楽しかった。
何が役に立つかわからないけど、こうして人との交流が広がることもあるし精進しよう。
おじさんとお別れして少しうろうろしたあと、レギスタン広場を後にした。
お昼ごはんを食べ、ゆっくり裏道を歩いて宿に戻る。
明日夫が日本に帰るのでお土産やもう使わない荷物をいろいろ持って帰ってもらうので午後は荷造り。
そのままのんびり過ごして夕食は日本から持ってきてくれたカップ麺と、ブハラで買ったカップ麺と、ノルウェーのサバ缶と、ウズベキスタンのノン。デザートはトルコの干しあんず。ワールドワイドな夕食。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?