有名な奴になるということ
有名になるということは、要するに、権力者や権威者に、安く使われるということを了承しているということである。自分がセンセーショナルになるかわりに、広告塔になるのである、それは自分の意見を書き換えて、一生を過ごすということだ。権力者や権威者の思ってることのマイクになるということである。
有名になることの対比が無名である、無名だから悪い、有名だから良いと世の人はそう考えがちだが、むしろ、無名だからこそ言いたいことをちゃんと自分の口で言えるのである。有名人がもし自分の考えていることを言ったら、それが企業の気に障り、権力者の気に障って、降ろされてしまい、無名以下のレベルになってしまうのである。このへん、一般人は有名になりたいと思いがちであるが、有名はそんなに気楽なもんではないということだけ、奥野はここで言っておくのである。