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10月からうむラボファミリーへ。農業女子大生の新たな挑戦をインタビュー! 【うむラボ通信】メンバーインタビュー#2 島袋 優
【うむラボ通信】は、私たち「うむさんラボ」の想いや活動を知ってもらうために、学生インターンのあかり、ちより、しまゆうが、メンバーへのインタビューを通してお届けする、みなさま宛のお便りです。
私たちうむさんラボは「株式会社沖縄県」を目指して、沖縄の様々な社会課題解決に取り組むと同時に、豊かさを分かち合う”逞しく優しい経済循環”を産み出し、あたたかい社会の実現を目指しています。
第1回のインタビューでは、代表取締役 比屋根 隆が描く未来や想い、うむさんラボの魅力などを語っています。ぜひご覧ください。
キーワードは「株式会社沖縄県」社会的インパクト投資による”あたたかい社会”を、沖縄から世界へ。 【うむラボ通信】インタビュー#1 代表:比屋根 隆
第2回は島袋 優さん、通称しまゆうさんへのインタビューです。
インターンに応募したきっかけ、学び。しまゆうさんの新たな挑戦の第一歩をお届けします。
琉球大学農学部 四年次 島袋 優(しまゆう)
ハマってること:しまゆうと言えば農業とラーメン!
自分の「好き」にとことん向き合った大学生活。
インターンのきっかけは、「挑戦したい」という想いから。
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「自分だけの武器を見つけたい」
その想いから、実業高校の中で一番体験が楽しかったという中部農林高校への進学を決めたしまゆうさん。この進学は、彼女にとってまさに転機。
初めての実習授業で行ったとうもろこしの収穫体験。
先生に言われるがまま口にした時の、甘く、みずみずしい、かつてない美味しさは、「農業の楽しさ」という衝撃を与えるには十分でした。
どんどん農業にのめりこみ、大学でも農業の道を選択。
大学では自由度が上がる分、授業以外にも「農業」がたくさんの縁を繋いでくれました。
全国の農学部生が集まるコミュニティで、福岡の農業インターンシップの告知を見つけ、初めての一人旅、初めての県外での農業を経験しました。
修学旅行以来、一人で県外に出ることがなかったしまゆうさん。楽しさを知り、自信がつき、これを機に多くの農家さんの元を周るようになります。
友人の紹介やインターンシップの他、時には宿も取らずに現地へ飛び込み、当てのない旅の中で、居酒屋で知り合った農家さんの元へ行くことも。
たくさんの出会いや経験を経て、県内外たくさんの農家さんの下で、農業の楽しさ、厳しさを改めて肌で感じ、持続的な支援を目指して会社の設立も経験しました。
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大学生活を大好きな農業に惜しみなくささげてきたしまゆうさんには、実はもう一つ、ずっと挑戦したいことがありました。それは、人材育成や人のキャリアに関すること。
中途半端になってはいけないと、もう一つの「想い」についてはチャレンジそのものを諦めていました。しかし卒業を目前にし、「何もしないまま終わりたくない」という想いが強まってきたころ、うむさんラボのインターン生募集の記事をみつけます。
うるま市のキャリア教育事業を運用しているうむさんラボ、まさに巡り合せだと感じたしまゆうさんは、もう一つの「想い」にチャレンジを始めます。
「ミラカナ」に見る、自身の成長。
生徒の”好き”に寄り添い、自身の”苦手”に向き合う。
しまゆうさんは現在インターン生のプロジェクトリーダーとして、特に「ミライカナイ」という、うるま市のキャリア教育事業を中心に業務に携わっています。
「ミライカナイ」通称「ミラカナ」は、自分の手で未来は作れる、と信じる勇気を育み、自分の”好き”を知り、一人一人は”異なる”ことを知り、また様々な大人の話を通して”多彩”な生き方を知ってほしいという想いを持つプログラム。今年度は中学生に向けて「名刺づくり」や「お金」のワークショップを実施しています。
人と話すことや場の雰囲気を創ることが得意なしまゆうさん。ミラカナでは主にファシリテーターやサポーターとして、プログラムの想いを生徒に繋げる場創りのほか、直接の対話を通して生徒の興味を深めたり、自分自身を知るきっかけづくりを行っています。
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生徒がしまゆうさんとの会話から自分の”好き”を見つけたり、根底の“想い”を見つけたり、また純粋に会話を楽しんでくれることなど、現場ならではの楽しさや、やりがいがあるといいます。
同時に運営の立場で関わっていくことで、「現場」が作られるまでの流れを知ることができ、しまゆうさんにとって大きな学びとなりました。
生徒や運営のほか、外部から参加して下さる大人の方に向けても、生徒とどう向き合ってほしいか、また生徒との関わりを通して得られる学びとは何かを、模索し、伝え続けています。
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人と向き合うことが得意な反面、いわゆる裏側の動きが苦手だというしまゆうさん。実現したい想いがプログラムとなり、カタチになるまで。また現場の意見が次回に活かされ、アップデートしていく過程を体感できるミラカナは、まさにしまゆうさんがチャレンジしたかったこと。
ミラカナを通して生徒たちに向き合うと同時に、自分自身にも向き合う機会として、少しずつチャレンジと成長を積み重ねています。
インターンを通して目指す姿。
これまで農業に「情熱」を貫いてきた中で、「好きなこと、得意なことだけに集中し、自身の苦手とする部分は人に任せ、避けてきた」そうです。
卒業という節目を前に、インターンとして関わることになったうむさんラボ。新たなことに挑戦できる環境で、「できることを増やしていく」と同時に、「できないことも知っていく」。苦手なものを苦手なままにせず、挑戦してみてそれでもダメなら、それもまた自分。
しまゆうさんの「好き」への行動力、チャレンジし続ける姿勢、そのどれもに刺激を受けた今回のインタビュー。同じ学生インターンの仲間として、私もしまゆうさんにとって刺激を与えられる存在を目指したいと思います。