これからのホール

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私は時々大きいホールのステージで三味線を弾いたりする。
当然、高い入場料を取って・・・とかではなく、市民の集い的に地方でやってる民謡の催しで後ろの方で伴奏を一曲とか二曲とか弾くだけなんだけど。
で、そういうホールなんかの客席っていうのは、十席ぐらいが連なっていて通路、みたいな。
私が普段出るような客がガラガラな催しならそれでもあんまり問題ないんだけど、以前演歌歌手のコンサートを見に行った時、当然席は客でびっしりで。
で、演歌だからってことでもないのかも知れないけど、客席は年配者しかいない。
私もとっくに若くはないけれども、客席にいる中では異常に若い部類。
で、年配の方が多いので、コンサートの途中でトイレに行く人多数。
客席は暗いので、さすがに運営側もわかっていてちゃんと案内の人が用意されている。
でも、席がつながっているから、出たり入ったりはスムーズではない。

多分、客が若い人ばっかりみたいなのだと、既存のホールで問題ないんだろう。
一時間や二時間はトイレに立たずに見ていられるから。
数年前の話なんでその時は新型コロナなんぞなかったんだけど、この先老人の割合は増える一方だから、これまでの客席の配列は見直していくべきなんじゃないのかな?ってその時に思った。

で、この度の新型コロナでホールとか映画観とか客席が連なった配置のところが以前と同じ状態での再開は困難ってことで。
高齢化社会の問題もあるし、いい機会だからこれから作るホール類の客席の配置をもうちょっと考えてくれるといいなと思ってる。
具体的には大部分の席が横に一個ずつとかせいぜい二個ずつで、今までのものに比べると異常に通路が多いみたいな感じ。
健常者の皆さんは自分が障害者になるとかピンときてないかも知れないけど、年を取って足腰が弱っていくと車いすの人も増えていくだろうし、車いすのままでも出入りしやすいような場所を確保するとか、一部の席は丸ごとシートがはずせて車いすを入れられるように切り替えられる仕様にするとか。

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