DaVinci Resolve リモートグレード機能の使い方と注意点
インタビュー、イベント映像など長回し撮影のカラーグレーディング作業を効率化するには? DaVinci Resolve 17 公式マニュアルをもとに「リモートグレード(Remote Grades)」を活用した、大量の撮影クリップをまとめて処理する “時短メソッド” を紹介します。
1. 長回しの撮影クリップの問題点とは?
たとえば、収録を途中で止めずに長回しするようなインタビュー撮影、イベント撮影などでは、収録素材がワンクリップになることがよくあります。
こうした長回しのワンクリップを分割して、バラバラに繋ぎ合わせて編集をしていくわけですが、もし撮影環境が同じであれば、基本的にはクリップごとに同じ色調整のデータを当れば色は整うはずです。
ただ DaVinci Resolve では、同じ撮影素材(Source Clip)であっても編集時に分割されたものは、それぞれ独立したクリップとして処理されるので、分割クリップそれぞれに色調整のデータを当てる必要があります。これが数カットであれば問題ありませんが、そのクリップ数が増えてくると処理がだんだん手に負えなくなってきます。そんな面倒な作業を効率化する、便利な機能としてあるのが リモートグレード(Remote Grades)です。
2. リモートグレード機能とは?
Remote Grade 機能は、分割されたクリップを自動的にリンクさせることにより、各クリップでおこなう調整を同じ撮影素材(Source Clip)の分割クリップ全てに反映させる、というものです。
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