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8K 時代に覚えておきたいダウンサプリング方式まとめ

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RED V-RAPTOR、DJI Ronin 4D、SONY VENICE 2 など続々と登場する 8K カメラは、内部で映像をどう処理しているのか?この記事では、8K カメラを使う前に覚えておきたい CMOS イメージセンサーの「ダウンサンプリング」に関する基礎知識をまとめていきます。


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1. 続々と登場する 8K カメラ

8K カメラと言えば、これまでは HELIUM 8K S35MONSTRO 8K VV などを開発する RED Digital Cinema 社が独占していた印象がありますが、2020 年以降その潮目が変わってきています。

2020 年に発売された Canon EOS R5 を皮切りに、2021 年には SONY α1Nikon Z9 など、日本のカメラメーカーが続々と 8K デジタル一眼カメラを発表。一方、デジタルシネマ・カメラ方面でも Blackmagic URSA Mini Pro 12KRED V-RAPTORDJI Ronin 4DSony VENICE 2 など 8K カメラの開発ラッシュが起こり、気がつけばもはや 8K 撮影が当たり前の時代となりました。

ただ実際には 8K 動画はデータも重く、快適な編集環境をつくる上でも超えるべきハードルはいまだに高い状態といえます。そんな 4K 需要もまだまだある中で、8K カメラで 4K 撮影をする(ダウンサンプリングする)時に、カメラは内部でどんな処理をしているのか?

その処理によっては「逆に 8K カメラを使わない方がキレイに撮れることもある」というのが、今回の記事で紹介する CMOS イメージセンサーの ダウンサンプリング(読み出し方式)のポイントになります。

スクリーンショット 2021-11-24 22.20.34

2. ダウンサンプリング方式まとめ

8K など高解像度のイメージをカメラ内部でダウンサンプリングする場合は、おもに 4 種類の方式があると言われています。

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