私の44時間分娩記録
未来の自分が見返すかもしれない記録
2023/12/9予定日の39週5日目
通ってる産院は自然分娩推奨の医療行為一切なし(もしもの場合は総合病院へ移動)
ソフロロジー呼吸法、フリースタイル分娩でした
12/6 0:30頃からいつもと違う感覚の痛み
7-10分間隔で不規則かなと思いつつ寝れず
3時 8-9分で安定して来て産院に電話、朝まで様子見れれば見てとのこと
4時 トイレで鮮血。これがおしるしか〜本当に陣痛なんだなと思い、動けるうちに産院バッグ最終準備をする。
6時 10分間隔均等になり始め、夫から催促されて再度電話、念のため来てもいいですよ〜と言われ、帰されるだろうなと思いつつ産院へ
7時 産院到着。内診したところ子宮口はすでに4cmとのことでこのまま入院していきましょう〜と言われる
この時の私「4cm!?結構きてるやん こりゃすぐ産めるな」
分娩室の待機室にて待機、12時に昼食が出るが既に10分感覚で陣痛が来ておりイテテ…という痛みと闘いつつどうにか食べる
14時 分娩室へ移動 陣痛5分間隔
ソフロロジー法呼吸を褒められ、順調なら今日産まれるよー!と声掛けされる(…)
この時点の痛みで既にかなり痛い。腰と下腹部に生理痛と下痢痛の極度ver.がある感じ。寝てても何かを掴みたくなる、顔が歪む程度。
分娩室移動後、ほぼ時計見なかったので記憶が曖昧
分娩室移動後もまだ破水せず、赤ちゃんも降りてないので
5分間隔の激痛に耐えつつ赤ちゃんを降ろす為に便座に座ってみたり、お風呂に入ってみたりする。
呼吸法を意識するので精一杯、陣痛の合間の5分で身体を休憩するだけの時間。もうスマホも見る余裕全く無し、とにかく合間に休む。
痛みと戦ってるだけで気がつけば日が回っており、朝が近くなってくるにつれて陣痛が弱まっちゃうからね〜と言われ軽い休憩モード。
体力も無くなって陣痛の合間に気絶、陣痛の度に腰の痛みで起きる(張り止めなども打ってもらえなかった)
この頃には全く声が我慢できない痛みへ、下腹部というより腰がとにかく痛い。
確かこの辺で一回大量の嘔吐
なんとこの時既に子宮口はほぼ全開。思えば痛みのピークはここから産むまで変わらなかった。
助産師さんか夫の腰さすりとテニスボールのいきみ逃しが無ければ到底1人では耐え難い痛み。
立ち会いの夫も疲れ始め、さすっては合間に寝て…私のうなり声で起きてさすってくれる感じに。
いきむなとは言われず、我慢できなければいきんでいいよーと言われたので数回に一回の陣痛中に思い切りいきむ。この時の呼吸はめちゃくちゃ硬いウンチ出すのと同じ。
立つにも座るにも刺激?で陣痛が来てしまい1人ではもはや何もできない。
赤ちゃん詰まってるし移動するのも辛いしで尿は管通して出してもらう。
呼吸がしにくくてどうにかフーッとソフロロジーしつつ夫の声掛けで息を吸う。
大体ソフロロジーで4-5回呼吸したら痛みのピークを超えるので、あと数分は身体の力を抜いて息を吸うのに集中。
痛みには慣れないが、どうすればいいのかのリズムみたいなのを掴み始める。
なお、夫はこの辺から陣痛が来る度に辛そうな私を見て泣いており、何故か私が慰めるハメに。笑
もうちょっとで赤ちゃんと会えるよ、やっと顔が見れるよ、みんな待ってるよ、と2人で励まし合って朝を迎える
8日朝方 破水したらそこから早いから頑張ろう〜と助産師さんに声掛けされるも、寝れないのも陣痛も辛すぎて「人工破水してください」と声が漏れる
医療介入なし病院なのでリスクの説明をされ、もちろん断られる。
たぶん8日昼過ぎ?
破水したら…と、赤ちゃんがあと少し降りてくれば…を聞きすぎて終わりの見えない出産に一旦メンタルがやられ始める。
今日中に産まれなければ提携の総合病院で促進剤も検討しましょう…と相談があり「まだまだ産まれないのか…」と絶望する。
それでもとにかく赤ちゃんを降ろすために必死に何でもやってみる。
便座に座るのが降りそう!との事で便座で陣痛を耐えてみたりするもいきみ逃ししにくくて辛い。でもどうにか早く産みたすぎて根性で頑張ったりする。
8日夕方
助産師さんたちが褒め上手すぎて「こうなったら今日中に産んでやる」という気持ちになってくる。
2人掛かりで仰向けで足を組んだまま上に?なんか面白い体勢で骨盤を広げてもらって少し進む!!破水の膜もほぼ出てる!その先に赤ちゃんの頭見える!指突っ込んだら触れる!希望が見えて来た!!
「もうこうなったら促進剤使わずに絶対ここで産みます!!!」と宣言
また、顔色が妊娠悪阻の時と同じだと気付いた夫が点滴を強めに勧めてくれて点滴を入れられる(後にこの点滴が神となる)
8日19時
やっっっっっと破水!(たぶん点滴で体力回復したおかげ)
破水からは早いと思ってたから陣痛も波に乗っていきみやすくなる。
助産師さんからも「今日中!上手くいけば今日中に産める!」と言われ、やる気に溢れる。
見ていた夫から後に「絶対産んでやるという気力がすごかった」と言われる
ここまで来て陣痛の痛みはピークと変わらないけど、全身の筋肉が疲れてる&私の筋肉量が少なすぎて思う様に赤ちゃんが降りてくる体勢を作れないのが辛かった。(四つん這いで腰だけ落とすのとか)インドア人間が人生で初めて筋トレすれば良かったと思った瞬間。
何時か覚えてないけど21時とか22時とか
なんか突然めちゃくちゃ痛い陣痛きた!
思いっきりいきんでいいよ!と言われて助産師さんの身体を蹴りながらめっちゃいきむ。
赤ちゃんの頭きた!もうすぐそこ!5cm以上見えてる!と言われて触ってみる「いる〜!」
「えっ じゃあもうホントにすぐ産めるじゃん」と思って、栄養つけて1秒でも早く産む!とポカリとウイダーを大量投入。
とにかく痛みのたびにいきんではソフロロジーで呼吸を整え、陣痛の合間に全身脱力を繰り返し、その時は突然来る
「もう頭10cm見えてる!もうあと陣痛何回かやったら産める!」
もうあと何回か?!マジ?一瞬じゃん!(長時間分娩で麻痺った時間感覚)
そして四つん這いで3回ぐらい陣痛耐えて、最後の陣痛の時
いきみ続けていつもなら止めるリズムに「絶対赤ちゃんだ」と分かるモノが股に挟まってる!
この陣痛で産んでやる!!!!と気合のみで無理矢理いきみ続けて、「これ絶対会陰裂けてるだろうな」の痛みを感じつつ、過呼吸になりそうになるほど声出して、遂に自分の声で助産師さんの声も何も聞こえなくなった時、頭!でたー!!!
最後まで肩ひっかかってドゥルンとは出ず、ラスト2回ぐらいいきんだ。
私は過呼吸なりかけ、夫に吸って!吐いて!と言われるがままに呼吸をして身体を整えてたら「赤ちゃん足まで出るよー!股の間から手伸ばして受け止めて!」と言われてパニック
どうにか手を伸ばして最後出てくる瞬間受け止めました。
出た瞬間に産声がすごい元気で、それ聞いたらなんかもう全てが吹っ飛ぶぐらい安心して頭がフワフワ。
号泣してる夫に声掛けされたけど、産めてよかった〜wと笑いしか出てこない。
産んだら絶対泣くと思ってたけど泣かなかった。笑
その後は2時間、産後の処置しつつカンガルーケアしてお部屋に移動。
自分の胸に直接乗せられた我が子を夫と愛でつつ、やっと産んだ実感が沸いてくる。
結局会陰は1針縫う裂傷、産後は貧血もあり翌日まで点滴、丸一日尿は管で取ってたせいで尿管閉じててバルーン入れられた。
12/7の朝方3時から10分間隔の陣痛開始とし、44時間の分娩でした!
初産の基準が36時間なので難産の部類に入るんだと思う。助産師さん含め会う人全員に「本当によく頑張った」と声掛けされる。
結果的に、ずっと赤ちゃんが降りて来なかったのは臍の緒が長かったのでどこかに絡まってたのかもとのこと。あとやんわり私の骨盤が狭すぎると言われた。笑
ぶっちゃけた話、医療介入があれば人口破水、促進剤、会陰切開でもう少し早く産めてたと思う。
産院を決める際に家から近い、夫のエコー付き添いOK、全室個室、シェフご飯という項目だけで決めたのでこんな事になるとは想定してなかった。
まぁ私は次回があるとしたら無痛に加えてなんでもすぐ医療行為してくれる病院にするし、友人には医療行為介入無しはお勧めしない。笑
でもこの産院は来年に閉院も決まってて、自然のお産という意味では今後体験できないだろう良い経験したな〜と前向きに捉えてます。
産んでみないとわからない話だしね。
丸2日間の立ち合いで夫も大変感動しており、今後の子育てに関しての価値観ズレも起きなそう。
まぁ〜とにかく無事に産めたからいい!
妊娠悪阻で入院したことも、難産も忘れることは絶対にないけど、
ちゃんと自分に子供が産めるのか不安で仕方なかった10ヶ月と44時間の分娩を超えて、我が子を抱けた気持ちで今は幸せしかない
以上 産後1日目の夜より
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