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PSYCHO-PASS 3 気づいたら終わってた

ーーー このnoteはネタバレを含みます ーーー

第3期のサイコパスを配信サービスで見ていたのですが、なかなか新規のエピソードが配信されないなと年末にずっと思っていました。年始になっても全然追加されないので調べてみるとなんと8話が最終回だったようだ。最終回だと気づかない最終回だった。どうやら春に映画をやるようです。

正直「これが、お前らのやり方かぁ〜!」と叫びたくなる。散々と伏線を撒き散らしておきながら、何一つ回収することなくアニメは幕を閉じた。アニメの最終回から映画の放映までに期間があき過ぎることもストレスが溜まるし、この手法やめてほしい。

評判が良くない3期ですが、最後までこの仕打ちでした。色々な鬱憤は一度飲み込み、ファンとして前向きに、第3期について少し整理。

最後までキャラクターを好きになれない

厚生省公安局刑事課一係のメンバーは、心機一転、ほぼ全員(一人のみ2期からのメンバー)が新キャラで始まった。新キャラを深く掘り下げて描く場面も少なく、最後の最後までどのキャラも好きになれなかった。
その反面、『厚生省公安局刑事課』とは別の組織で『外務省海外調整局行動課』には、1期から登場している狡噛さんや宜野座さんが所属しており、視聴者はどちらかと言えば、そちらにテンションが上がった。

主人公がチート

キャラクターを好きになれないに含まれるが、今回の主人公もまだ好きになれていない。今回の主人公は、メンタルトレースという能力を持っている。高度な共感により、痕跡から犯人や被害者などになりきり追体験できるといった能力なのだが、リアリティがある近未来設定がサイコパスの面白さだと思っているので、この能力が少し唐突過ぎて、若干引いてしまった。華奢な見た目に反して身体能力が高すぎるところにも違和感がある。このチート感が興ざめした所以かもしれない。後半に彼が「免罪体質者」だということが判明するのだが、感情を入れ込んで見れていない分、そのことへの驚きも薄かった。

主人公の相棒が嫌な奴

主人公の相棒も愛せない。自分の妻を守ってくれなかった主人公に怒ったりするところも愛せない。最後には自分の妻のために、謎の組織側に少し足を突っ込むところも愛せない。嫌いな理由は、彼が移民だということは関係ないが、主人公の相棒が移民であることは、3期のテーマと少し絡む。

茜ちゃんがなぜか収監されている

みんな大好き茜ちゃんが、なぜか収監されている。狡噛さんと茜ちゃんが監獄の扉越しで会話するシーンにテンションが上がった。

ビフロストという新要素

3期の最大の謎はここ。概要は見えてきたが詳細はまだわからない。シュビラシステムに支配された国で、真の自由と権力を獲得するために、彼らはゲームのように社会を動かしている。茜ちゃんが収監されてる件とも絡む。気になる度MAX。

総じて

今期は、見る側がどこに足を置いて良いのかわからない感じが終始続いた。『厚生省公安局刑事課』と『外務省海外調整局行動課』とビフロスト、常守朱、免罪体質者、移民。
見せたいものを見せないで、映画へ繋ぐことだけを最大目標とした結果かもしれない。敢えて、正義の所在がわからないようにして、見る側を混乱させることで、まるで犯罪をしてる認識がなく犯罪に加担している人たちのように、我々自身がなっているかもしれないという気持ちにさせているというのは深読みだな。

どうせ映画みると思うけど、この鬱憤を晴らしてくれるほどのものはないと思って、あまり期待していない。映画がむちゃ面白いという線がワンチャンあるけど、そうだとしてもこのやり方は解せない。

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Inoue umaru
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