宙ぶらりん法学生が卒業してから看護学生になった話
別に元から医療に興味が無かったわけじゃない。中学生の頃まで人体、医療が好きだった。小学生の時にみにいった人体の不思議展が魅力的だったから。医療器具を見るとワクワクするから。
中2の暑い夏に母を癌で亡くしてから、病院が怖くなった。特に夏の病院は嫌いだった。あの救急科のベンチ、病院の廊下、病室のにおいを思い出す。
その後は、理系を志すけど、目標も見当たらず。文系に文転し、何も考えずに大学受験をし、受かったからなんとなく某大学の法学部に通うようになった。
法学に興味はなかったので、勉学に励むこともないく、大学時代は色々なバイトをした。ウェイトレス、神前式の巫女、保険会社のコールスタッフ、出版社。楽しい、やりがいを感じることがあるけど、なんか違う。パソコンの前に向かうことへの違和感を感じる。
そんなある日。出版社の営業先の下調べで一つわかったことがあった。
「医療がやっぱり楽しい。頭に入ってくる」
就職活動の時は、医療を志すことにした。医療機器メーカー、医薬品様々なところに面接に行ってみた。
が、受からなああい!途方に暮れた。なんでこんなに受からないんだろう!
考えてみたら、メーカーで何をするか、が全く面接で伝えられなかった。だって、自分には医療に対する強みが無かった。剣を持たないで闘わせてください、て無謀過ぎた笑笑
お祈りメールしか来ない携帯を見てため息をついていた。
そんな時に機会があり「看護師」に出会った。看護師の仕事について話を聞く。その帰り、頭に何かが降ってきたかのような感覚がした。
「人を目の前で助けたい。技術が欲しい。」
その夜から看護学校について調べる。学費の概算を出す。親へ説得をして、次の日には就職活動をやめてしまった。
書店で看護学校の受験の参考書を買い漁り、猛勉強を始める。
そして、1月に受験。面接も好感触。
自宅から近く、一番学費が安い看護学校の合格をもらった!💮
法学部の仲間にはびっくりされた。なんでわざわざ行くんだ、て。
看護師にならなきゃ、て思ったんだもんと応えた。
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