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【奇妙な体験】家族がラブホで!?

往年の二大スターの女優、ベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードの映画『何がジェーンに起こったか?』(62年)をご存じだろうか?老姉妹が織りなすドロドロの愛憎劇だったかと思います。最初にネタバレさせますが、実際あの二人に逢ったのではないか!?( ゚Д゚)( ゚Д゚)というお話です。

学生の時でした。父親代わりに良くしてくださったOさんに連れられうちの家族は揃って車で大阪を旅したことがありました。詳細は記憶から飛んでるのですが(/ω\)夜も遅く泊まるところも見つからない中、明かりが怪しく灯る一軒のラブホ。「ここに??」もう、泊まるしか術はありませんでした。

Oさんの後についてビビりながら中に入ると、ピンクの裸照明がぶら下がってる何とも怪しい和室に通されました。ピンクと黒と和の世界。他の色はすべて何色なのかも判別出来ません。思いは家族も一緒だったようで、目を見開いて和室をきょろきょろ見回していた、その時ですっ!

ガラガラッ!!突然開けられた襖に一堂はギョッ!( ゚Д゚)( ゚Д゚)

現れたのは、あまりにも濃いメイクの老婦人!濃い眉毛にべったり塗った口紅、爪には濃いマニキュアが。色が分からないとはいえ、真っ赤な口紅と真っ赤なマニキュアであることは想像できて…。Oさんと何やら話してるようなのですが、もう、こっちはそれどころじゃなく心臓ドキドキするばかり!老婦人が引っ込むと、お互いの顔を見合わせている自分たち…。白塗り妖怪の登場に一体何が起こっているのかも理解できない、そんな矢先!!

また襖がガラッ!と開いたああっ!( ゚Д゚)( ゚Д゚)ひいいーっ!

顔を覗かせたのは、さっきの老婦人よりももっと年齢のいった女性でした!もう、顔を引きつらせるしかないうちの家族!またOさんと何か話してるんですが、聞こえないし聞きたくもない!というか…。おんなじメイクだし!
(ここって、恐怖の館??)(´;ω;`)そう思う自分を一瞥して、奥に引っ込む老婦人。連続で起こった恐怖でクタクタになりつつ、敷いてある布団に潜り込み、いつしか寝息を立てる我ら5人。(´;ω;`)

ありがたいことに悪夢でうなされることもなく、起床。開け放たれたカーテンからお日様の光が差し込んでいました。うちら家族とOさんが今まさに出て行こうというのに、例の老婦人たちの姿が見当たりません。おかしいな?と思いつつ車に乗り込み恐怖の館( ゚Д゚)( ゚Д゚)を後にしたんですが、車の中での話題はあの老婦人たちの事ばかり。大阪旅行そのものが、あの二人によってすべて上塗りされてしまってました。

それにしても、Oさん!多分昨日は、宿泊費の前払いなんかであんな白塗り厚化粧の妖怪二人と話し合ってたんでしょうが、今思い出しても怖かったろうな~と思いますねえ。いや、良い人たちだったんでしょうけども。(/ω\)どこへ行って何をした旅だったのかも思い出せないのに、ラブホで出会った二人の老婦人の思い出だけが、(埋もれた)に残りました。

長々とお読みいただきありがとうございました。m(__)m

第一弾/まるでブランコ人魂だ! 第二弾/荒れ寺と小さなご家族。
第三段/布団を這うアンタ誰? 第四弾/子供だから助かった?
も、あわせてどうぞ。m(__)m

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