霊能者との出会い。
契約社員になって4年経ち、38歳の時に社内で横になっているときに同僚の女性に声をかけられた。「<埋もれた>さん、ずーっとオーラが灰色よ!」
え!( ゚Д゚)( ゚Д゚)聞けば、彼女は<埋もれた>の中学の悪友の腹違いの妹で!
こんな奇遇って、考えられない巡り会わせがあるのか?と自分でも驚いた。
休日に妹さん・ご両親と合流し連れて行かれた霊能者さんのお宅は、ごく普通の綺麗な一軒家で入り口には犬がいて家の中には二匹の猫がいた。
(のちの話ではあるが、霊能者は力を増すたびに身の回りにいる弱き者が自然淘汰されていくとのことで、いつしか犬の姿は見かけなくなり猫も二匹いたのが一匹しかいなくなっていた。)霊能者さんはデビューしたての普通の主婦だったそうで、悪友の妹さん一家は時を経ずして彼女と知り合いになり、家族総出で家に押しかけ悩み事を解決してもらっていたそうだ。
(のちにこの霊能者さんは数多くの取り巻きが出来、悪友の妹さんも<埋もれた>も居場所がなくなり離れていくことになるのだが。)
通された祓い場?は、取り巻きも誰もいない普通の仏壇のあるお座敷で。いや、どうやら仏壇は置いてはいない様だったが。床の間に、二本の大きくて高そうな神様の名が記された掛け軸が掛かっていた。<埋もれた>はあんなに何度も通っていたのに、神様の名が思い出せない。天照大御神様…ホントに罰当たりな奴だと思う。掛け軸の前には火のついた数本のろうそくが置いてあった。火が消えてはいけないとのことで。霊能者本人、妹さんかご家族が火が消える前にろうそくを交換していた。ほかには何もないこざっぱりした座敷だった。(のちにこの座敷には、夜ごと動き出す甲冑だの、電池も入れてないのに勝手に動き回るおもちゃだの所狭しと置かれるようになった。全て良からぬものが災いし、祓われるために持ち込まれると聞かされた。)
初めて見る儀式が始まった。妹さんのご両親、妹さんが背中に手を当てられて祝詞が述べられる中、溜まったものがいったん霊能者さんの体内に取り込まれ浄化されていく。ご家族は皆憑き物が取れたように気分が良くなっているようで。<埋もれた>の番が来て、霊能者さんの手が背中に当てられた。
<埋もれた>の灰色のオーラの濁りが消える瞬間、ひと月千円!( ゚Д゚)( ゚Д゚)格安?の儀式が始まった。つづく。
お読みいただきありがとうございました。
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