【奇妙な体験】1文字違いの女 前編
皆さん、氏名が漢字一文字違いの二人と出会ったことはおありだろうか?
男二人であれ女二人であれ、時を空けずして出会う事って、そうそう無い
と思うのですが…。
だが自分は出会ってしまった。〇タ・〇ナ〇さん ◆ 〇ダ・〇ナ〇さんに。
三十代の終わりか四十代の頃、自分はヤイノヤイノ言う親に辟易しながら、結婚相談所の門をくぐった。そこにいたのが一人目の〇タ・〇ナ〇さん。
誰からも羨まれるであろう美貌と都会で出版社で働いていたというだけあって出来るファッションに身を包んだ女性だった。自分は、その都会的で端正な容姿の結婚アドバイザーに目が釘付けになっていた。
結婚アドバイザーにならなくても、他の職業で十分食っていけるだろに。
なんでこんな人に、似たり寄ったりのデータの中からたった一人の相手を選ばされなければいかんのか!自分の中に訳の分からぬ怒りが込み上がった。
その数日後に、自宅のPCに顔写真のないデータだけがメールで届きだした。
(必ず!誰かとお会いくださいね)という彼女のメールを無視していると、(とにかく、来てください!)タイトルに至急!と書かれたメールが来た。
意味も分からずに出向く自分を、彼女は怒りを露わにして待っていた!
(えっ??)ポカンと佇む自分に向かって彼女が吐き捨てるように言う。
「いったい自分を何様だと思ってるんですか!💢」(いや、お客様では?)
「選り好み偏り好みばかりしてますよね!💢」(あんたに分からんだろ!)
カチンときた自分、「じゃあ、一度は顔写真から選ばさせてくださいよ!」
「そんなこと言える立場じゃないでしょ、あなた!💢」(どういうこと?)
これはまかりなりにも接客業だ。綺麗な顔を憎悪で醜く歪め、お客をお客とも思わぬ?物言いをする接客に呆れ果て(呆れたのは、結婚願望もないのに結婚相談所に大枚払った、薄っぺら~い自分にも…ですけどね。)相談所を後にした以降、二度と行くことはなかった。
以上、〇タ・〇ナ〇さんのお話しでした。
因果?記憶に刻まれた悪名…?実はこの前後編のお話を書くにしたがって、(体の中・頭の中に霊のエネルギーが溜まりだす?)過去何度も経験してた嫌~な体調不良(経験された方もいらっしゃるかな?)に襲われました。
書くな!という事なのか?関わるな!という事なのか?はたまた、書き上げてくれ!という事なのか?謎の答えは分かりませんが。後編の〇ダ・〇ナ〇さんに続きます。m(__)m
お読みいただきありがとうございました。
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