2人に1人が文化鑑賞しているけど、頻度はそこまで高くない話
文化庁が3000人を対象に実施した『文化に関する世論調査の報告書(令和4年度調査/令和5年3月発行)』。文化庁が定期的に行なっている世論調査で令和元年からは毎年実施されています。
この調査が興味深かったので、自分の意見を書きます。
1年間で文化鑑賞をした人の割合は?
約半数の方が何かしらの文化鑑賞をしていることがわかります。
下記は報告書からの引用ですが、音楽系のイベントに参加する人が意外と少なくてびっくり。
音楽より美術鑑賞のほうが割合が多いとはおもいませんでした。推し活や地下アイドルなどのワードから、もっと音楽鑑賞の需要は高いと思っていましたが、サブスクなどで手軽に音楽を視聴できる昨今、わざわざ生で鑑賞する必要性を感じることがないのでしょうか。
コンサート映像が映像系のサブスクサービスで少ないのは、ライブならではの価値を守っているんですね。
映画鑑賞がトップなのは、自宅などでも視聴できる手軽さがあるし納得します。
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文化芸術イベントの頻度も調査しています。
調査回答した人の半数は、1年間にどのくらいの頻度で直接鑑賞活動をしているのでしょうか。
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自分に置き換えると毎月何かしらの直接鑑賞をしており、美術展へ行ったり歴史的な文化財を訪ねたりするので、この統計上はマイノリティに属していることがわかりました。
音楽鑑賞や映画鑑賞は滅多にしませんが、週末のお出かけや旅行の際に、特にやりたいことがなければ美術展や美術館を目当てにするからです。
月に数回、直接鑑賞する属性の人は、生活の一部になっているのだと思いました。
鑑賞以外の創作活動、実践、祭りなどへの参加や支援をした人は?
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文化鑑賞を自らのアウトプットの目的に訪問する人は少なく、ほとんどの人が趣味として鑑賞を楽しんでいることがわかります。
まとめ
自分は長らく無趣味だと思っていましたが、この統計調査でいくと美術館に年に複数回いくマイノリティだということがわかりました。
これからは自信をもって、趣味は美術館にいくこと、としたいと思います。
私たちは義務教育で音楽や美術にふれます。
私は当時から1番好きなのは美術で、次が国語、社会でした。
今も美術館にいくのは、それは幼稚園や小学校で絵を描く時間があったことが関係しているとおもいます。
美術や音楽を受験科目でもなければ、全員が得意でもないのに、なぜ全員がやらさせるんだ?と子どものとき思っていましたが、文化鑑賞を楽しむ素地をつくってくれたことに気がついた統計調査でした。
半分の人は文化鑑賞に行ってないことを考えると、美術館に行くのが趣味の私は、その魅力を発信して美術に貢献できたらな、とおもいました。
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