韓国のトイレの話とか
冒頭からトイレ案内板の写真で失礼。
これは日本、羽田空港第3ターミナルで一番目についたトイレの案内表示であります。悪くないですね。
そして韓国にワープしますが、僅か1時間30分弱、国内旅行よりお手軽感があるかもしれません。
とはいえ初めての韓国へ所用で行く機会をいただき、「よし、トイレ見てこよう!」としか頭に浮かばなかったというのも我ながら複雑で、既に決まっている来年の米国、再来年の中国の頃にはこの呪いから多少でも解放されていたいものだと深刻に思った次第です。
韓国入り
今は事前に「渡航前3日以内の健康状態」を登録してQRコードを持っておくと、入国審査が大変スピーディーで書類も割愛できます。
それでは金浦空港のトイレからご覧ください。
空港トイレは概ねこのような感じで、入り口は通路に面しているケースが殆どでした。私が視認した限りでは、建物の端に設けられた一カ所以外は入り口が誰からでも見える作りになっていました。
向かって右側が女性用、左側が男性用ですが、各々に車椅子マークのトイレがあります。車椅子マークにわざわざ男女表示はありませんが、「女性用側を女性、男性用側を男性が使うのが当たり前」であることを複数韓国人の方に確認しました。当たり前のことですが、生得的男性・女性です。
地下鉄のトイレたち
観光で韓国を訪れたことがないため、多くの日本人観光客の皆さんが韓国のどこへ行かれるのかという知識がありません。
私が1週間滞在したのは「韓国のシリコンバレー」と言われている板橋というプロパガンダ都市です。GoogleMapでここ7〜8年の推移を見ると、非常に新しい街であることが見て取れます。
金浦空港から地下鉄を乗り換え乗り換えして約1時間弱、迷子になった余計な駅も含め、地下鉄構内のトイレたちをご紹介していきます。
空港でもそうでしたが、多目的トイレがしっかりと男女で分けられているトイレが多いのが印象的です。
こちらの入り口はかなり奥ですが、写っている部分は通路からよく見える配置になっています。
自分の移動した僅かな区間だけの話ではありますが、かなり古そうで薄暗い駅でもトイレはきれい。新しめの駅のトイレはとってもきれいでした。見た限り、シャワートイレの設置率100%であったこともご報告しておきます。
飲み屋街の公衆トイレ
夜は板橋でしか過ごしていませんので、本当に部分的な話であることは予めお断りしておきます。
そんな私の体感ですが、店舗にトイレが無い!ケースが多いように感じました。トイレを尋ねると、路地の公衆トイレに案内されます。
細い路地にこのような公衆トイレがありまして、ここでもしっかりと多目的トイレが男女別になっています。
電子ロックは男性用にも付いていましたが、観察範囲では使われていませんでした。女性は店舗の方にナンバーを教わってから来るんでしょうか?そこまで聞き取ることはできませんでした。
英語が通じるとか日本語で大丈夫とか聞き及んでいたのですが、それらは全部嘘でした。
英語はほぼほぼ通じないし、日本語は明洞や東大門の買い物客相手の方たちくらいしか通じません。翻訳アプリの使い勝手もいざとなるとイマイチでして、「アニョハセヨ」「チョギヨ」からの身振り手振りに英語日本語が入り混じった珍妙なコミュニケーションが延々と続きます。
話が逸れました。
この公衆トイレですが、路上にはガードマンのおじさんが待機しています。私が眺めていた数十分の間には、男性トイレにさっさと入らず奥の入口付近を出たり入ったりする不審な男性が複数名現れましたが、ガードマンのおじさんがすぐにやってきて「男性用はこっちだ」と教える、入らないようならその場から排除する、ということをしてくれます。
不審者の侵入を許さないという視点が徹底されているようで、これなら夜の街の公衆トイレも安心して使えるというものです。
トイレに入るわけでもなくトイレを見つめ、時に写真を撮りながらその場に佇んでいた私は当たり前のようにガードマンのおじさんに何かを尋ねられた?注意をされた?ようですが、何しろ言葉が全く通じない同士です。
「私は日本の危険なトイレ事情を問題視している者です。お国のトイレはあなたのような方が守ってくださる、素晴らしいですね。」などとニコニコ拙い英語で話したら分かっていただけた???ようでした。
飲み屋街の公衆トイレ、私はこの場所しか見ませんでしたけれど、悪酔して何度も何度も公衆トイレに駆け込んだ連れの女性からは「他の公衆トイレも同じ、全く怖いことはなくきれいだった」との報告を受けています。
デパートやファッションビルのトイレ
駅、そして飲み屋街の公衆トイレより更にきれいかつ安全なのでは?と期待に胸を膨らませて行ってみた結果です。
これらは小さな食べ物屋さん(レストランというイメージではなくて、居酒屋さんや小料理屋、一杯飲み屋みたいな)がたくさん入っているビル内のトイレです。
ここでも多目的トイレは男女別、日本でもこのようにして欲しいものですが、まだまだ戦いは続きそうです。
これらはデパートやファッションビルのトイレです。
わざと共同便所を撮影してこなかったのではなくて、少なくとも私は韓国において、「共同便所を見ることはありませんでした」。東大門の市場や明洞にも行きましたが、見ることはありませんでした。人が多く、トイレの写真を撮るという行為があまりにも異様に見えそうな場所では諦めざるを得ませんでしたが、男女別トイレは他にもたくさんありました。
また、通路から見える案内表示に多目的がない場所はありましたが、男女別の中に入るとそこにしっかりと多目的個室が設けてありました。
最初に申し上げたように、今回私が訪れたのはショーケースのようなプロパガンダ都市とその周辺です。
ですから韓国全てが「こうだ」という話ではありません。
むしろ、国民の均質化は日本より遅れているのではないかと感じた部分も多くあり、地方へ行けば事情も全く異なるのではとの懸念もあります。
ですが、日本の首都圏でも女性専用トイレが奪われつつある今、「韓国だって地方へ行けば分かったもんじゃないよ」ではなくて、韓国都市部では女性トイレの安全が重視されている点に注目したいものです。
韓国エリートたちに聞いたLGBTあれこれ
フカソという言葉が使われるところなどからもお分かりのように、トランスジェンダリズムは資本に乗っ取られた階級問題でもありますが、では果たして、韓国のエリートたちはどのように考えているのでしょう。
何をもってしてエリートとするかですが、今回は韓国政府のディナーに招待されたビジネスエリートたち、ということにします。年代は30代後半から50代、男性ばかりです(何しろディナーに女性がいない)。
まず、彼らの全てが「韓国では少ない」「少ないので問題になることはない」と声を揃えました。
そりゃそうですね、日本でも少ないことは間違いありません。
「軍隊があるから」ということは皆さんしきりに仰っていました。また、LGBとTQの別、そこに+の加わることの危険性などに関する解像度の高さには驚かされました。
私はLGBとTを分けよと言ってきましたが、彼らはLとGは加害性の点から分けねばならない、と。Lと女性のB、Gと男性のB、そしてTとQ+は決して混ぜて語れる問題ではないという意見でしたが、冷静に考えてみるとそれが正解のような気がします。
日本で色々と問題になっていることはご存知で、共同便所への回帰やパリテの話では、同情されつつ馬鹿にされたようにも感じてしまいました。国辱ですわね、恥ずかしいったらありゃしません。
近くで聞いていた日本から一緒に行ったおじいちゃんたちは「今流行ってるんだよね〜」とニタニタニヤニヤ、自分たちには関係ないからというスタンスを貫いておられました。おいおい、日本を代表して韓国まで来て日本語分かる人たちの前でそりゃないだろう、と。脱力です。
今後、韓国にトランスジェンダリズムの波が押し寄せてきたら?という話題では、「あり得ない」としつつも母や妻、娘や友人女性の安心・安全を皆さんが口にされたこと、新共産主義やグレーリセットまで認識しつつ警戒感をもっておられることには非常に感心させられました。
彼らは韓国社会に蔓延る男尊女卑や男性による女性・子どもへの性暴力をかなり深刻に捉えており、「防犯」という意識が非常に高いことも分かりました。
入り口が近い(一緒とかもある)日本のトイレは世界一危険と言われている犯罪機会論などでも盛り上がり、秋に来日するという面子を脅かし…ではなくて、注意を促しておいたことは言うまでもありません。
彼らは英語も日本語も堪能なので、内容について私の誤認識はないと判断して差し支えないでしょう。
雑感
韓国は好きでも嫌いでもなく興味もなく、用がなければ訪れることはなかったわけですが…予想以上に人々は優しく親切で食べ物も安く美味しく、交通マナーも悪くなく、何よりトイレが安心安全できれいとくるならまた鮑を食べに行きたいな、などと思う今日この頃。
実は明洞の夜市に遊びに行ったとき、同行者がiPhoneをベンチに置き忘れるということがありました。
東大門で気付き、駅前のTourist Police boxへ行くとなんとなんと、既に明洞の交番に届いているという幸運。そう、幸運には違いないのですが、たくさんの親切に触れた総仕上げのような出来事に、韓国への高感度が非常に上がったことは間違いありません。
次に行く機会に恵まれたなら、地方都市や田舎のトイレもしっかりと見てこようと今から想いを馳せています。夜の地下鉄で一人迷子になり、帰りたい、二度と来るものかとベソをかいていた自分が嘘のようです。
そうそう最後に、どこの駅にも必ず複数の男女警備員さんやおまわりさんがいて、執拗にトイレを狙って(人の映り込まない隙を狙うのでそれなりに時間がかかる)撮影している私はモロに不審者そのものだったようで……何度も何度もかなり怖い雰囲気で話しかけられ(何してるんですか?みたいな強い感じ)てしまいました。その都度焦りながら笑顔と日本語で説明している自分、韓国まで来て何やってるんだかなぁ……という1週間でした。
カムサハムニダ トオルケヨ
ってことで、近いしね、またきっと行きます。
2022年8月に政治団体として【海風】出帆いたしました。このnoteは代表・相原の戯言垂れ流しスペースです。2023年、女性3枚看板の新体制でリスタートする【海風】へのサポートよろしくお願いいたします。サポートだけでなく、あなたが仲間になってくれることを心待ちにしています。