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思考に使っている媒体

頭の中で考え事をするときに、どのような方法で思考しているだろうか。
普段考え事をするときに自然と頭の中で使っている媒体(≒メディア)が、一番自分にとって身近な媒体なんだと思う。

友人は、考え事をするときに、頭の中に『マンガ』が思い浮かぶそうだ。
別の友人は、『映像』で考え事をするらしい。

私の場合は、頭の中の自分が、しゃべっていることが多い。
だから私の考え事は、『話し口調』だ。
『音声』が私にとって身近な媒体なんだろうか。

一方で、音声にも関わらず、私の考え事には「向き」がある。

まるで『作文』のように、「左から右向きに思考している」ということ。
縦書きに思考することは全く無い。

「未来」や「今」の考え事はほぼ完全に『言葉』。
「過去」の考え事は、言葉の背景に『写真』がある。

文字になりきらない『音声』と『イメージ写真』が頭にあって、
思考は左から右に流れ、
そして一行で処理しきれない長さになったとき、
左から消えていく。
思い浮かべた画面は遠目のことが多く、
現実世界で写真を撮影するときにもその癖が出ている。

『音楽』はよく頭の中に流れているけれど、
思考には使っていない。
それから、私の頭の中には「時間」の感覚がない。
約束事は守るけれど、それ以外の時間、
たとえば今が何時かということは、思考の外にある。

記憶をはっきりとした映像で引き出せる人がうらやましい。
私が記憶を引き出そうとするとき、
そこには暗めの『空間』があって、
その中を右斜め前、左上、下の方…と手探りをするイメージ。
思い出すのは誰かの言葉。ときどき、自分目線のぼんやりとした映像。

『マンガ』『映像』『小説』『コラム』『手紙』『web』『ゲーム』『3D』『絵』『コラージュ』…
いろいろな思考媒体が考えられる。
もっと、私が思いもよらないような方法で思考する人もいるのでは。
脳内ディスカッションする友人もいたな…。

どうやったら別の思考方法に変えてみることができるだろうか、
と考えてみるけれど、
言葉の思考を横書きから縦書きに変えることさえ難しいと気づく。

でも意識して別の思考方法を試してみたとき、
私は今までの私とは違う新しい考え方ができるんじゃないかな。
そんな可能性を秘めていて、おもしろいなと思っている。

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