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海族レポートVol.2

強化されていく規制

簡単に海に出たい、遊びたいと言っても、そこにはたくさんの決まりや利権の壁が立ちふさがっています。

例えば※1 SOLAS条約。アメリカの9.11の影響がきっかけとなって、条約による規制が強化され、沿岸を監視カメラとフェンスでプロテクトすることとなってしまいました。

※1 SOLAS条約(=海上における人命の安全のための国際条約)は、船舶の安全性確保のための規則を定める多国間条約の名称。30回以上にわたり改正を経ているが、最近では2001年のアメリカ同時多発テロを契機に2002年に改正が行われ(改正SOLAS条約)、テロ対策として港湾関連施設についても侵入防止等の保安対策を強化することが義務付けられた。

横浜港の理想と現実

横浜港は日本有数の貿易港といっても、そこには※2 フィーダーポート化して、コスト高になっいる現実があります。

また、※3 埋め立て地は東京の夢の島だけだと思っていたら、横浜もしかりです。

※2 フィーダーボート化。コンテナ船はその輸送効率を高めるため、特定の主要港湾以外で発生する貨物については主要港湾で積賃(フィーダー)輸送を行っている。フィーダーポート化とは、フィーダーサービスを受ける港湾で、通常は市場規模の小さな地方港湾のことであるが、最近は日本の港湾全体がアジア主要港のフィーダーポート化するとの危惧も指摘されている。(関東地方整備局港湾空港部ホームページより)
※3 横浜港の埋め立ては、家庭から出るゴミや廃棄物(焼却灰)の処分エリアとなっている。環境への影響は大きい(温度が上がるなど)が、処分場との兼ね合いで、今も埋め立てが続いている。埋め立てによって発生した利益は、公園の造成などにつかわれている。

海を貿易、経済面からみると、色々な課題がある事を改めて知りました。ありがとうございました。今度、オフレコで永田さんのお話を聞きたいです。