見出し画像

【インタビュー】社会で働くということ

今回お話を伺ったのは、株式会社山光のインターンシップに取り組んだ学生。社会人として働くことを体験したら自分が何を感じるか知りたい、という彼女の、インターシップを通して得られた気づきや学びについて伺いました。


今回インタビューした学生


あやりさん
大学:福島県の大学に通う2年生
出身:新潟県
雲南市の好きなところ:挑戦に応援する環境があるところ

ミッションと受入先紹介

受け入れ先:株式会社山光
テーマ  :製造業でWebデザイン?!“つくる”面白さを発見し、世界へ発信しよう!
受入期間 :令和6年8月~9月

大人に囲まれながら「1日8時間、週5日働く」を体感

ーインターンシップに参加したきっかけを教えてください

大学生は、社会人と違って自由に使える時間がたくさんあります。ただ普通に過ごしていると、関わる人は学生ばかりになってしまうので、夏休みの2ヶ月間は普段できないことをしたかったんです。会社で「1日8時間、週5日働く」っていう体験をしたら、自分は何を感じるか興味があったのでインターンシップに応募しました。
山光さんを選んだのは、以前から興味のあった“Webデザイン”をテーマに掲げられていたからです。

ーインターンシップではどんなことに取り組みましたか

取り組んだのは山光さんのWebサイトの改修です。
今のWebサイトは10年以上使われているので、これからの時代に合わせて更新したいという想いを伺いました。中でも採用情報を掲載するページを若者目線で変えたいということだったので、そちらを特に力をいれて取り組むことにしました。
初めての経験でしたが、定期的にデザイナーの方にアドバイスをいただきながら、新しいページのデザイン案を作成しました。3週間しかなかったこともあり、ホームページに反映するまではできなかったのですが、実際に自分がデザインしたものがどう反映されるか今から楽しみです。

「全部あなたに任せる」の重さ

ー一番印象に残っていることを教えてください

「ホームページをデザインすることだけは定めるけれど、それを作る過程で何を載せるか、どんなデザインにしたいか、全部あなたに任せる」って社長さんが言ってくださって、これをしたら面白いんじゃないか、っていうのを自分で考えて実行させてくれる環境はすごくワクワクしました。やっていて、とても楽しかったです。

逆に難しかった部分もありました。社員さんへインタビューをした内容を記事にしたのですが、デザイナーの方に「文章が浅い。事実のみしか書いてないから、あなたがその取材した人に対して抱いた印象も文章に反映させなさい」って言われて。「え?どういうことだろう?」ってすごく悩みました。誰に相談せず一人で悩んで、何度も直したんですがしっくり来る文章が作成できなくて。今考えればもっと周りに相談したりアドバイスを求めれば良かったなって思います。「全部あなたに任せる」ということは、相談することも含めて任されていて、自分から主体的に動かないといけないという難しさがありました。

あとはスピード感ですね。納期のある仕事をするのが初めてで、自分の作業スピードを把握するのが難しかったです。最初は「いけるでしょ!」って思ったんですが、全然思うように進まなくて最後はかなり焦りました。受け入れ先の方にもすごく心配かけてしまって、1時間ごとに「大丈夫?進んだ?」って気にかけてくださって申し訳なさも感じました。

時間の長さではなく、その時間をどう過ごすか

ー工夫したところやこだわったところを教えてください

社員さんが60名いるんですけど、時間を取ってもらってアンケートを書いていただき、簡単な傾向分析をしました。
例えば、山光さんに入社する人の約75%は最初に求人情報をハローワークで見つけていました。そのため、公式ホームページは同じ内容だけではなく、ハローワークにはない独自の情報があると良いと思いました。また、最新の求人情報が片側にしかないという課題があることもわかりました。
こだわったところは、「あなた自身が会社に対して感じた雰囲気を出してほしい」っておっしゃったので、機械や工場の雰囲気を見て私が感じた、伝統のある感じが伝わるようなデザインにしたことです。

ー「1日8時間、週5日働く」を体感していかがでしたか

実際、山光さんでの活動は7時間でした(笑)
時間の長さが問題ではなく、働いてる時間に何を感じて何をするかが重要なんだと気づきました。私は1人でパソコンに向かって黙々と作業する仕事より、人と話したり人と関わりがある仕事の方が好きだ、と自分の特性を知ることもできました。

人と人との壁の低さが魅力

ー雲南市で暮らしてみていかがでしたか

好きです。雰囲気が好きです。
いろんな方がたくさん話しかけてくれるんですよ。私もずっと田舎で暮らしていたけど全然そんな経験がなくて。自分が大学生だからか分からないけれど、駅で電車を待ってる時に予想外なタイミングで声をかけられて、でもなんか嫌じゃなくって、温かくていいなぁって思いました。
インターンシップ生との共同生活も楽しかったです。活動先は違うけれど、インターンシップに取り組んでいる共通点があるので、それぞれの活動状況の話で盛り上がれたり、大学のことやプライベートのことについても話せたので楽しかったです。受け入れ先団体が違うと、雰囲気も活動内容も全然違うことにもびっくりしました。

ーインターンシップを通して成長したな、と思うことはありますか

人に質問すること、かもしれないです。
自分がとても興味のある人に対しては自然に聞きたいことが出てくるのですが、普段触れていない世界で活動されている人に対しては、何から聞いていいのか分からず黙ってしまうところがあるんですよね。
雲南市での活動や共同生活では、周りの方々はすごく自分に興味を持って質問をしてくれました。質問されると自分に興味を持ってくれてるってことが分かり、とても嬉しく思えるんですよね。これは新たな気づきでした。会話もはずむし、相手にも喜んでもらえるし、私も質問できるようになりたいと思います。

未知との出会いと成長の場へ

ー最後に今後雲南市でインターンシップをしたいと考えている学生に向けてメッセージをお願いします

夏休みとか自由になる時間がたくさんあるんだったら、自分が普通に生きてたら全く出会わないような人や、違う大学の学生と出会う経験は面白いんじゃないかなと思います。しかも、いろんなことに興味や好奇心を持っていて、向上心のある人と出会える環境なのですごくいい刺激になります。

いいなと思ったら応援しよう!