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過去の僕から届いた言葉②

ー。

「それじゃあ、今から15歳の僕が未来の僕に向けて伝えたいことを話していくから、聴いてほしい」

「まず今の僕の現状ね」
「中学三年生別室登校、周りの音が大きく聴こえる、勉強放棄、生きることに対しての執着を手放しそう」
「なんとなくだったら憶えてるんじゃないかなって思う」
「もしかしたら、未来の僕は忘れてるかもだけど」
「今ものすごくつらい」
「泣いても叫んでも、自傷行為に走っても、何をしても生きた心地がしなくて、いっそのこと〇んだほうがマシなんじゃないかと思ってる」
「外も内も傷が増えていくばかりで壊れていることが目に視えなくて」
「誰に何を訴えれば伝わるかわからない」
「学年が上がる前に話し合いを母も含めてしたのにそれは意味をなしていない」
「憶えてるかな?」
「僕は英語の先生、そう学年主任も兼任しているあいつ」
「話が通じないから僕はメモを残して別室に行くようにしたんだよね」
「そしたら、別室にどかどか入ってきてさ、ほかの子もいるのにだよ」
「『なんで自分で言いに来ないんだ!!自分のことも自分で言えないのか!!そんなんだからそんな風に・・・!!もういい!!』ってさ」
「意味わかんない」
「大人として、教師としてどうなんだよ」
「それがあったのが昨日」
「母親に話したら、学校休んでいいって言われたから今家でこれ書いてる」
「最近あったことありすぎてピックアップしづらいんだけどこれが鮮明」
「近々のことなのに記憶薄れちゃってるからこれ書いたけどさ」
「いつまで続くんだろう」
「なんであんな所に行かなきゃいけないんだろう」
「音もうるさいし、気持ち悪いし、心地が良い場所なんてないのかな」
「早く〇にたいな」

「それから母も一緒に過ごしてくれてるけど僕の現状は変わらない」
「けど、相棒が僕の休みを毎日別室にまで来て確認してくれてると聞いたんだ」
「だから、少し行ってみようかなって思った」
「大事な相棒に会いに行くために」
「そしたらさ、朝起きて偏頭痛で吐くし、起き上がれないしでいきたい気持ちが起きたと思ったら僕の体は倒れるんだよ」
「どうしたらいいんだろう」
「ただただ最悪な気分でしかないし、相棒に会いたいだけなのに」

「あれから二週間たって何とか這いずってでも行ったんだよ」
「だって僕が連日来ていないことを知っている彼女が一日も欠かさず毎日毎日別室に来ているか確認しに来てるって」
「行きたい気持ちで何とか体を動かしたんだ」
「でも結局駐車場まで行ってシートから体を起こせなくてさ担任に相棒に伝えてほしいと言伝を頼んで家に帰ったんだ」
「もちろん両親はそんなに這って行かなくても休んでいいんだと言ってくれたけど、僕はどうしても相棒に会いたかった」
「ただそれだけ」



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