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過去の僕から届いた言葉①

一通の手紙が届いた。
何の変哲もないごく普通の手紙。

ただよく見るとおかしな点が一つあった。
宛名も送り主も僕の名前。

手紙を不審に思いながらも開けてみる。

「これを受け取った君へ」
「どうしてこの手紙が君に届いたのか、そもそも僕が誰なのか」
「とても不思議でしょうがないんじゃないかな」
「けど、今はそれなしにただこの手紙を読んでほしいんだ」
「意味が解らないよね」
「それでも僕は不安と恐怖で人に伝えることができない」
「もし話をするとしたら僕自身しか思いつかなかったんだ」
「だから、どうか、受け止めてほしい」

「それじゃあ、今から15歳の僕が未来の僕に向けて伝えたいことを話していくから、聴いてほしい」

過去の僕。
15歳というと僕の人生の中でどん底を経験したであろう時期だ。
もう一度あれを浮かべるのか。

僕は意を決して次の一枚に眼をやった。

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