僕の自慢の相棒

僕の自慢の相棒。
幼稚園から中学までずっと一緒の学校に通ってた相棒。
けど、相棒になったのは中学になってから。
お互いがお互いをしっかり知って、ぶつかって、それでも一緒にいたいと思えるような関係になれたのは。

小学校まではそこまで関りは特になくて、強いて言うなら、バス通学のグループが一緒だったことくらい。
同じバスに乗って近くにいつもいるくらいの感じ。
相棒に対しての最初の印象は正直良いものではなかった。
優柔不断で、自分の意志が弱いような感覚で僕とは正反対だと、合わないとすら思ってた。
けど、違った。
自身の中の芯が一本通っていてとても格好いい人だったんだ。

それに気が付いたのは、中学校で一緒の部活になってから。
僕自身色々あって、学校に行ったりいかなかったり、部活にすらいかない時だってあった。
その時の相棒がすごかった。
別室登校だと聞いた翌日から、必ず朝一番に別室まで来て「今日は海月来てますか?」て必ず絶対に確認してたんだ。
いようがいまいが、絶対に確認しに来てた。
そして、いない日が何日も続いてもそれはやめなかった。
必ず自分で会いに来るということをしてくれてた。
しかもそれだけじゃないんだ。
毎日、学校で会おうが会わなかろうが、家にプリントだったり帰りの連絡事項だったり、僕が教室に行かないのを知っていても時間割表をメモしていたのを届けに来てくれていた。
相棒が体調を崩してしまう日以外毎日。
すごいでしょ。
普通ならっていうか、毎日は続かないモノなんじゃないかって思っちゃう。
相棒がそうやって毎日毎日積み重ねてくれたことが僕の勇気や希望に繋がっていた。
だから、感謝いっぱいで。
そう相棒に伝えると、「何言ってんのさー。感謝でいっぱいなのは自分のほうなんだよ。」そう笑って答えるんだ。
それこそ何言ってるんだよって思うけど、相棒自身の言葉は濁りなく真っ直ぐなので本心に違いないのは確かで。

それ以外の場面でも相棒はとことん格好いい。
例えば、僕が音に恐怖心を持っていると知った後からの行動で二人で歩道を歩いていた時のこと。
(相)「うるさくない?しんどくない?」
て言いながら知らないうちに道路側歩いてくれてるとか。
いつ入れ替わりました?っていうレベルで気が付かない間にしてくれてる。
(相)「ねね、あっちも良さげだよね、場所変えない?あっち行きたいんだけどどう?」
って、静かだったり落ち着けそうな場所に。
ほんとにそうかもしれないけどさ、なんかさ、こう、スマートだよね。
(僕)「君が男の子だったら僕落ちてるよ。格好いいよね君。」
って言うと決まっていつも
(相)「海月、格好いいじゃん。私の憧れなんだよずっと。私が女でも男でも惚れちゃうもん。部活の時だって私困ってるのに気が付いて一番早くに動いてくれたの海月じゃん。あとは…ーーー。」
ってさ。
ただの惚気みたいになってるけど本当の事だから言っちゃう。

相棒がいてくれたから僕は中学の時に生きていられたし、別室に行こうと思えたし、卒業式に証書授与だけでも出ようと思えた。
本当に命の恩人なんだよ。
っていう自慢話がしたかっただけなんだ。
聴いてくれてありがとう。

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