esistenza-居場所-
言えなかった言葉と自分を後手に隠す
伝えたかった言葉と一緒に
濁った泥水を飲む
嗚咽を吐きながら笑った
星が視えない暗闇で瞬きをする
浮遊感に身を任せ
深潭へと沈み込んだ
このまま全て沈めたら
無かったことになるのかな
輝きを放って星屑に
僕を照らしてはくれないか
なんて都合の良い夢を見た
音無しに消えた言の葉
飲み干してしまった欠片が散らつく
辺りを見回しては彷徨う
また泣き笑いを零す
水を含むことのない空の箱は
今日も僕を満たすことはない
常闇の国に堕ちた
泡となって消える
抱えた言の葉は
雫になって頬を伝う
僕がここに在ることを誰か教えて
目を開ければそこに
君が在れる場所が
足元をみて
辿ればそこに
君がいきる道標
言えなかった言葉と僕が
伝えたかった言葉と一緒に贈られた