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ヤドカリ体験記vol.2 「津田での暮らし」

うみの図書館では「ヤドカリ制度」という取り組みを行っています。
今回は9月下旬から10月下旬まで過ごしてくださった方に感想をお聞きしました。

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こんにちは。

私は今“うみの図書館”というところでお手伝いをしながら暮らしています。

場所は香川県さぬき市津田町です。

ここには9月後半から約1ヶ月間お世話になっていて、様々な人との出会いや交流があり多くの気づき・発見をしました。

津田で過ごした約1ヶ月間の体験記を書きたいと思います。

⚫︎自己紹介

私は福岡から津田に流れ着いた大学4年生です。現在は大学で栄養学を中心に食を通じた地域活性化やまちづくりを日々学んでいます。

もともと、食べることが好きでご当地グルメやその地域ならではの食を求めて旅行をし様々な土地を訪れていました。


近くの朝ご飯のお店


さらに私には食べることと同じくらい好きなことがあって、、、
それは本を読むことなんです。本に囲まれる空間が落ち着くのです。


⚫︎津田に流れ着いた

そんな学生生活を送っていて、ふと自分は福岡しか住んだことがないなと思いました。
ほかの地域はどんな感じだろうと興味があり
旅行はしますが、「地域を感じるまではいってない」という気持ちから「1ヶ月くらい地元を離れて暮らしてみたい」に変わり、移住体験をすることを決めました。


本の帯のコラージュに挑戦しました


キーワードとして、
『長期滞在・本・住み込みお手伝い・ゲストハウス・古民家・まちづくり』
など、今の自分が興味のある言葉で検索しました。

いくつか候補が見つかりましたが、あまりピンと来ずに決めかねていた中で
これは!と思う移住先がありました。

【海の近くの泊まれる図書館】
住み込みお手伝い(通称:ヤドカリ)を募集します。  
さぬき市津田


という地域でした。

自分にすごく合っているなと直感がそう言ってたんですね。

行動あるのみと思い立ち、応募して晴れてヤドカリとして流れ着きました。


⚫︎うみの図書館で働く

週に2.3回、うみの図書館の客室清掃や図書業務をしながら地域で暮らします。

本の登録や整理整頓は仕事だと思いながらも、「こんな本があるんだ」、「読んでみたい」など誘惑が多くワクワクしながら過ごしていました。

実際に新しい企画を考えてみない?とお声がけいただき、“表紙のない本たち”という企画を考えました。選書からデザイン、届け方など1から形にするまでの工程を経験させてもらいました。
本に囲まれながら働くことがこんなにも楽しく生き生きとできることなのだと実感できてここにこれてよかったなぁと毎日感じていました。


表紙のない本たち


最初は慣れないことも多く環境の変化を強く感じていました。ですが、鏑木さん(うみの図書館の館長さん)をはじめとする津田に住む方々は本当に優しくてサポートしていただき学ぶことがたくさんありました。

⚫︎津田での暮らし

地域を知ることは“季節を跨ぐことなんだ”と実感しました。これは鏑木さんが教えてくださいました。
『その地域の気温を肌で感じる・虫の声が聞こえるようになる・星の見え方が変わった・海の音が違う』など少しずつ変化していく環境に気づくことが嬉しいなと感じます。

津田で暮らす方々は、“人を応援したい”と思っている人がたくさんいます。本当に素敵な地域だと思います。

改めて自分の生活についてじっくり考える期間になり濃い時間を過ごすことができました。私はこれが好きなのか!と新しい発見の連続です。

いつからでも何かを始めることに遅いことはないのだと勇気をもらいました。

ありがとうございました。また津田の町を訪れます。

ヤドカリ

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