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カリム・アルアジームはシンドバッドなのか?

※この記事はあくまで個人の主観に基づいています。

本日、6月25日はカリム・アルアジームくんの誕生日です。産まれてきてくれて、そしてここまで生き延びてくれて本当にありがとう…………𝑘𝑖𝑠𝑠

さて、本記事の議題はこちら。恐らく東京ディズニーシーに何度か行ったことがある人ならカリムを見た瞬間に思い浮かんだであろうこの発想。

カリム・アルアジームは、「シンドバッドの冒険」のシンドバッドなんじゃないか?

です。

もちろんカリムの大元のイメージはサルタン王が元になっています。しかし、やはりシンドバッド大好きオタクのわたしとしては、カリムにシンドバッド成分を感じざるを得ないんですよね。

どういうこと?と思っているそこのあなたにはディズニーシーに行く機会があったら是非シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジに行ってみてほしい。「なんかすごくカリム・アルアジーム的なものを浴びた気がする……」ってなるから。絶対。

というわけで、この記事ではカリム・アルアジームがシンドバッドも元にしていると仮定して、

・どの部分が何を元にしていると言えるのか?

・元にしているとしたら、どのような考察ができるのか?

についてわたしの考えをお話していきます。


《共通点・アトラクション編》


・性格

シンドバッドは優しく明るい性格。アトラクション内では、様々な困難にもへこたれず歌で仲間を鼓舞し、巨人や人魚、言葉の通じないサルまでも仲間にしていきます。そしてみんなで歌って踊ってつながり合います。アトラクション乗ったらわかりますがめちゃくちゃカリム・アルアジーム。というかわたしの場合シンドバッドが元々好きだったのでカリムが好きになった。おひさまのにおいがしそう

・フロイドとジェイドの誕生日プレゼント

【おめかしバースデー】フロイドのホームボイスによると、フロイドとジェイドは「自分の髪の色と同じ色の打楽器と弦楽器をもらった」らしいですが、シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジのアトラクション内にも、コーラルブルーの鼓と弦楽器が登場します。

・遭難した場所から帰る方法

カリムはドッカーンされた砂漠の果てから双子の人魚(正確にはカリムはフロイド)の背中に乗って帰還します。シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジでも、シンドバッドは荒波にもまれ遭難しますが、クジラの背中に乗せてもらって帰還します。前者の展開を後者から発想していても不思議は無いと思います。


《共通点・原作編》

・商人の息子

原作・千夜一夜物語において、シンドバッドは商人の息子として書かれています。シンドバッドの父はたくさんの財宝を残して死にますが、シンドバッドはまだ若かったためにそれを使い潰してしまったので冒険に出る、という設定です。商家の長男であり、友達にホイホイと財宝をあげてしまうカリムとよく似ています。

《共通点・リニューアル前アトラクション編》

実はシンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジは2007年にリニューアルされています。リニューアル前の名称はシンドバッド・セブンヴォヤッジ。

リニューアル前のシンドバッドはたいへんな悪党で、仲間と徒党を組んで嗜虐の限りを尽くします。アトラクションも全体的に暗いイメージで、たいへんな不人気だったそうです。こちらに虎のチャンドゥが追加され、シンドバッドが好青年になり、みんな仲良しコンパスオンユアワ〜となったのが現在のシンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ。

こちらにもカリムに繋がるエッセンスがあるのですが、何せリニューアル当時わたしは五歳だったので記憶が残っているはずもなく……というわけでここからの話は https://youtu.be/guMCYkoyNe0 こちらの動画を参考にお話していきます。当時のアトラクションの内容はこの動画をご覧下さい!


・二人のウツボの人魚

シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジでは美しい人魚たちがシンドバッドの味方として登場するのですが、シンドバッド・セブンヴォヤッジでは灰緑色(リーチ兄弟の顔の色と同じ!)の肌をしたウツボの人魚がシンドバッドを脅かす存在として登場するんです。これ割と決定的だと思うんですよね。ウツボの人魚、ツイステッドワンダーランドとシンドバッド・セブンヴォヤッジ以外で見たことある?なくない?そもそも普通人魚を魚種で腑分けするって発想が無くないですか?ていうかタコの人魚ってなんなんだよ、魚じゃないだろタコって


《妄察:カリム・アルアジームがシンドバッドだとしたら、どういう展開や設定が考えられるのか?》

ここからはおまけとして、カリムがシンドバッドを元にしていると仮定した上で様々な要素がどう読めるのかのお話をしていきます。考察というよりは妄想に近いので妄察とさせていただきます。わたしの幻覚を聞いてくれ〜‼️

まず、カリムをシンドバッドと仮定したとき、自動的にジャミルはチャンドゥのポジションに置けることになります。(これはそもそもサルタン王とジャファーが赤い宝石をつけているところから来たキャラデザなのでこじつけ的なのですが)ふたりとも赤い宝石をつけているところが一致しており、かつシンドバッドに寄り添い旅に同行する相棒という位置関係からもそう置いて不自然ではないはずです。

ここで、リニューアル前後を比較したメタ的な読みとして「チャンドゥのいるシンドバッドは善人であり、チャンドゥのいないシンドバッドは悪人である」としたとき、これをそのままカリムとジャミルに置き換えると「ジャミルのいるカリムは善人(光の素質がある)であり、ジャミルのいないカリムは悪人(闇の素質がある)」と読めるのではないか?

そして、そう仮読みした場合、「ジャミルと離れたカリムに闇の素質が芽生えたから闇の鏡に認められ、二ヶ月遅れで転入してきた」と読めるのではないか?と思うのです。

繰り返しますが、もちろんこれは仮定に仮定を重ねた妄察です。ただ、いま開示されている情報を重ね合わせ、メタ的な読みを含めた上で「光の素質しかないように思えるカリムはなぜ突然闇の素質を認められて転入してきたのか?」という問いに一定の説得力のある答えを出すことはできていると思います。

まあ、信じるか信じないかはあなた次第……程度に思っておいてください。考察は更新されるもの、古事記にもそう書いてある

というわけで、カリム・アルアジームはシンドバッドなのか?の考察はここまでとします。また情報が開示されたら何かしら書きたいですね。

改めて、お誕生日おめでとう!


《おまけ:シンドバッドには関係ない妄察》


ここからはわざわざ記事を書く必要もないけどなんとなく記しておきたい妄察を書くことにします。フルスロットルの幻覚に付いてこれるかな?

史実または千夜一夜物語のハールーン・アッラシードとその従者ジャアファルのお話、つまり「アラジン」の原典についての話です。 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E5%A4%9C%E4%B8%80%E5%A4%9C%E7%89%A9%E8%AA%9E%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%98 

こちらのWikipedia記事を元にして書いています。(つまり原典の確認をしてません。ガバガバか?)

わたし的に、ジャミルがカリムを追放するのに「カリムの横暴さを寮生に見せつけ、不信感を募らせて追い出す」という方法を取ったのはなんでなんだろうなと思っていたんですよね。

こちらについては、キャラクターの性格という観点から見ると「散々カリムに振り回されてきたってことを寮生にも見せてやるよ!」的なことなんだろうなという解釈ができます。

ただ、Wikipediaさんによるとジャアファルは「民衆からの人気が高く、有力だったが故にハールーン・アッラシードに処刑された」らしいんですよね。それを踏まえて「寮生からの人気を取ろうとしたがカリムに倒された」状況を作ってたとしたら面白くないですか?

アズールがカリム含め寮生に訴えかけようとしたり、スカラって他の章と比べて民衆という概念が強く出てるんですよね。(一章も出てるけど)それが原典リスペクトだったらわたしは面白いなって思います。マジでそれだけ。読む意味ね〜!

この記事はこのくらいで終わりにしておきましょう。それでは!

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