好きなことに夢中になっているといいことが起こるの法則
があると思う。
私が編み物をする理由でもある。
編み棒を初めて握ったのは確か小学生くらいの時。
きっかけは忘れたけれど、なぜかマフラーを編みたいと思い、母にねだった。
ちなみに母は編み物をするような人ではない。
突然に編み物をしたいと言い出した娘のために、編み棒と毛糸を買い、きっと祖母に編み方を聞いたのだろう。
そんな母の苦労は虚しく、私はすぐに飽きてしまい、マフラーは完成することはなかった。
高校生位の時に、あみぐるみが流行った。
またもや編み物をやってみたくなり、かぎ針を手に取ったが、クマのぬいぐるみが完成することはなかった。
私の部屋には頭の部分だけのあみぐるみが転がっていた。
それから何年もして、カナダで出会ったおばあちゃんは編み物が趣味だった。
またしても私の人生に編み物が登場した。
私はホストファミリーのことが大好きだった。
あまりにもずっと家にいるもんだから、ホストファミリーは色々なところに連れて行ってくれたし、色々なことを一緒にやろうと誘ってくれた。
そんなわけで、おばあちゃんは私に編み物を教えてくれた。
それまでの編み物とは本気度が違った。
せっかく教えてくれているのに、途中でやめたら失礼だと思ったから。
私は本気でおばあちゃんが教えてくれたDish Cloth(食器洗い)を編んだ。
そして、編み物にはまった。
無心になって編んでいると、頭の中が空っぽになって、スッキリする。
あの感覚が好きだった。
日本に帰国してからは、編み物とはつかず離れずの関係。
時々無性にやりたくなり、編針を手にすることもあったけど、何年もの間遠ざかることもあった。
確か、7〜8年ほど前だったと思う。
私の人生に再び編み物ブームが起きていた。
そしてこの時、気づいたことがある。
編み物を夢中でやっているといいことが起きるのだ。
思いがけず美味しいものを頂いたり、
行ってみたいと思っていた場所に行けることになったり、
臨時収入があったり、
悩んでいたことが解決したり。
不思議なもので、いいことが起きてほしいから編み物をしようと思ってやるのでは意味がない。
純粋に編み物が好きで、夢中でそれをやっていると、想像もしなかったようないいことが起きるのである。
好きなことに夢中になっているといいことが起こるの法則、を見つけてしまった。
今のところ編み物以上に好きなことはない。
だから私は毎日編み物をしている。
好きな編み物ができてさいっこうに幸せだと感じている。
そして想像もしていなかった「いいこと」が時々起こる。
かつて編み物を仕事にするなんて、絶対に無理だと思っていたけれど、今では大好きな編み物を仕事にしている。
しかも、カナダのおばあちゃんが教えてくれたDish Cloth(食器洗い)がきっかけだ。
もしもあなたに大好きなことがあるのなら、それを夢中になってやってみたらいい。
きっと素敵なことが起こる。
好きなことがわからなかった頃の話
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