絵本動画「ものさし 2話」おとなえほん(TAMAGO)
動画
おとなの絵本動画、おとなえほん。
「ものさし 2話」 TAMAGO 作(1分58秒)
コトバ
キミだけなんだ
ボクのムネのものさしが
きえてしまうの
キョリを
きにしなくていいの
いきることが
すこし、らくになるの
キミとボクのあいだに
キョリがないんだ
背景
僕はいつも、誰かに向けて、胸からものさしを伸ばしている。
誰かにとって、心地よいキョリをとるために、ものさしを伸ばしている。
そんな僕にも、向き合っても、一緒にいても、ものさしが反応しない人がいる。
伸びるたびに疲労困憊になるものさしが、反応しない人がいる。
キョリを気にせず、恐れず、あるがままに、あるがままの自分で接することができる人がいる。
親友だったり。
恋人だったり。
そういった人だ。
最もキョリが近い人が、親友だというわけではない。
最もキョリが近い人が、恋人だというわけではない。
キョリを感じない人、キョリを気にせずに接することができる人。
あるがままに、あるがままの自分でいられる人。
そういった人が、いる。
キョリを感じない。キョリがない。ものさしが必要ない人。
胸から伸びるものさしの存在を、ひと時、忘れさせてくれる人。
自分と同じではないけど、自分と同じ人。
一緒にいることで、その場にいなくても、
その人のおかげで、生きることが、少し楽になる人。
生きる意味、意義を与えてくれ、また与えることができる人。
そういった人と人生で出会えることができたら、
それだけで、生まれてきた甲斐があったというものだ。