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3人の想いが重なり新しい企画が誕生

ある自然系のオンラインイベントで大学生と出会った。
ディスカッションをする場で彼女の意見が面白い!と感じた。
とてもクリエイティブでアクティブ。
既成概念にとらわれない自由な思考回路をもっていた。
どんどん質問をしていくうちに、もっと考えていることを聞きたくなった。
人と人とをつなげ、企画を応援するプロジェクトを立ち上げたばかりで、
「やりたいこと」を持っている大学生に話を聞いて学びたかった。

惹きつけたものは何か?

旅行して知らない土地へ行った時に、何をするかという話をしてくれた。

心に響いたのは、
「体験をすることで、新たなことに気がつく」
「人と会うことで、新しい何かを感じる」
「長く滞在することで、その地にしかないものに気がつく」
この3つだった。

これらは、インタープリテーションのプログラムに組み込む要素。
それを概念からではなく、直感で良いと感じていることに共感した。

既存のツアーと何が違うのか?

「体験型のツアーと何が違うの?」と聞いてみた。
すると、率直な意見が返ってきた。
「既存のツアーでは、やることが決まっていて
それをやったら、終わり。みんな同じ時間で行動する。」とのこと。

体験自体は、素晴らしいものでも、作られた行程で自主性を発揮する時は
少ないか限られていることから、ツアーが終了すれば、
もう少し知りたいと思っても帰ることになる。

彼女たちは、日本や海外へボランティアや語学研修をしながら、
ただ行く、ただ作業するだけではない、学びがあり、
掛け替えなのない出会いや、経験が得られたことから
日本にもあったらいいなと思ったという。

ツアーの捉え方

教えてもらったツアーの違いを整理すると、

■ワークキャンプ 
ボランティア合宿。
みんなで何泊か泊まりながらその地域のためのボランティアをする活動。
実際にその場所に行って何かをしながら学ぶことができる。

■スタディツアー 
学びのあるツアー。
実際に体験したり、裏側を見たり、深い話を聞いたりするという、
通常の観光ツアーではできないことができるツアー。

■フィールドツアー 
Touch 'n' Tripが提案している、新たな旅のスタイル。
実際にその場に足を運び、自分自身の五感で感じて、
様々な角度からその地域を見つめることのできるツアー。
ワークキャンプとスタディツアーの要素を合わせたもの。

無いなら作る創造力

ここからが素晴らしい。「日本にないなら、作ればいいじゃない」
なんと!友人と団体を作り、現地に行く企画を立て、実践。
情報発信や現地調整、会議や広報も担い、活動している。

https://www.facebook.com/touch.n.trip/

この動きの速さに驚いた。
希望や想いを持っていても、実際に行動できる人は少ない。
これからの時代になくてはならない力を持っていた。

「応援しよう!」

一昔前なら、興味を持っている人が集まり、NPOなど法人化を目指し、
定款を作り、役員を決め、書類仕事と経理を分担し、
サイトを立ち上げ、イベントを運営し、広報しながら、
助成金情報に敏感になりながら運営をしていた。

しかし今の時代は、SNSで広報や情報発信ができ、
ソフトを購入し、使い方の分厚い本を読まなくても
サイトを構築する直感的な操作性のアプリがあり、分析もできる。
オンラインイベントが必要なら、LIVE配信がボタン1つでできる。
2拠点生活や遠隔地にいても、Zoomで会議が簡単にできる。
すごい時代。だから身軽に、仕事を最小限にして行動が起こせる。

体験の部分は、インタープリテーションのプログラムが組めるし、
フィールドも森・川・海・磯など、島には様々な環境がある。
広報は、様々な人とリンクすれば、広く知ってもらうことができる。
いろいろ応援できそうだよと伝えた。
いろいろな世界を体験し、沢山の新しい出会いが生まれてほしいと思った。

彼女たちの想いを聞いてみた

はじめまして!
東京農工大学農学部地域生態システム学科環境教育学研究室
3年の河合千尋と申します。

大学1年生の頃からフットワークが軽く、
自然保護系のボランティアやバイト、海外の語学研修など、
あちこち飛び回ってきました。

そういった形で地域に行くと、
ただ観光で行くよりもおもしろい情報が聞けたり、
人と深く関われたりして楽しかったんです。

そういった機会を自分でつくりたいと思い始めたのが、
コロナ自粛中の大学3年6月でした。
現在の相方の浜岡さんとたまたま電話する機会があって、
そこで「自分たちでつくってみようよ!」と
Touch 'n' Tripを勢いで始めました。

現場での体験をフィールドツアーという形で提供することで、
観光よりも一歩踏み込んだ関係性ができると個人的には考えています。
また、人々の考えや価値観が広がるきっかけをつくるというのが
私の夢でもあります。
そういったつながりをデザインできたらとても嬉しいです。

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こんにちは。
生態系などについて学んでいる大学3年の李帆です。

私は生き物や旅が好きで、
大学1年生の頃から青春18切符で動物園巡りの旅をしたり、
北海道のワークキャンプ、ボルネオのスタディツアー、
マダガスカルのボランティアに参加したりしています。

そんな経験から、自分の目で見て耳で聞くことはテレビや本と全然違い、
いろんな発見があって、
すごい楽しい!もっとあちこちのスタディツアーに参加したい!!
と思っていたのですが、
○○に行きたいから○○に行くスタディツアーないかな?と思っても、
その場所に行くのスタディツアーは見つからないことが多かったんです。

もっといろんな場所のスタディツアーがあればいいのに
と思っていたところ、たまたま河合さんと電話でそんな話をして、
意気投合し、自分たちでツアーを計画してみよう!
となったのがTouch ‘n’ Tripのはじまりです。

それぞれの場所にはそれぞれの素晴らしさがあります。
その地域に住む人々はその人々特有の文化や風習を持っており、
それはその地域に住む生き物にも当てはまります。

Touch 'n' Tripを通して、それぞれの場所の素晴らしさを感じてほしい、
多くの人に特別な体験をプレゼントしたい、
自分もいろんなところに行きたい、
知らない場所での新しいわくわくする発見を共有したいと思っています。

そして、○○に行くツアーを探している人が
Touch ‘n’ Tripを見てみたら行きたいところのツアーを見つけられる、
そんな場所になったらいいなとひそかに思っています。

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力強いメッセージと素敵な想いを持っていました。

現在、島でのフィールドツアーを企画中。どんなふうに仕上がるかな。
これからの展開が楽しみです!一緒に盛り上げていきたいと思いました。

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