ロンド・ロンド・ロンド観た勢いだけで書くノート。

お久しぶりです。表題の通り『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』を観てきました。

アニメ12話の物語を2時間ちょっとで振り返れる総集編って良いですね!
要所要所で細やかなアレンジを加えていたり、再発見があったりと有意義な映画でした。主題歌であるところの『再生賛美曲』もゲキツヨ曲でしたね。
アニメ見てレビュスタ良かったなぁという方は是非、まだアニメ見てないよという方はアニメを見てから是非。

はい、綺麗な感想はここまで。
以下、主に終盤部分を中心に勢いだけで書きます。
ネタバレありの大雑文なのでご注意。






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はい。
と言っても終盤部分を中心にいくつかちょこちょこ書くだけです。

ただのそれを総集編やるわけないし続編作る前提よね~、とは観る前から思っていたのだけど、その方向性まで検討してなかったのは純粋に下手くそだったなぁ……と。

もともとキリンとの部隊少女の間柄は「悪魔の契約」でありまして。ひかりちゃんがロンドンのオーディションでは「きらめき」、日本では「星罪」という対価を払っていたのなら、その両方に楔を打ち込み運命の舞台を手繰り寄せた花恋、そして日本オーディションでの「きらめきを奪わない」という約定が破棄されて守られなくなった九九組の面々に、対価が生じないはずがない。そういった部分を続編の切り口にしていたわけですね。
「舞台#2はアニメと地続きの続編である」と捉えていた関係で、「対価とかそういうのはないんだ」とスッカリ頭から抜けていました。

で、そのうえで順当に考えると、ばななは運命の舞台を幾度となく繰り返しているはずなのに、対価を支払っていません。これは「対価が生じるシーンに突入するより時の巻き戻りが先に行われた」という、「報酬の前払い」によるものだと推測できます。
それを基にすれば、「ロンド・ロンド・ロンドは、『舞台少女の死』(あるいは、舞台少女の死を避けることを願い愛城花恋が犠牲になる未来)を予期・体験した大場ななによる『第100回聖翔祭までの道のりの再演』である」と考えるのが自然かなと。
背景楽曲の差異であったり、途中に滴った一滴の「血」などがその伏線と解釈しています。
ただ、防ぐためだけのループではなく打開策を模索するためのループであり、それが結実した瞬間こそがラストのひかりとの邂逅なのでは……というのが激熱いですね。ばなな自身も、この第100回聖翔祭を経ることで再生産された証。

でもって、匂わせている続編内容もなかなかに素晴らしいですよね。
愛城花恋が「私だけの舞台」を探し砂漠を歩くシーンが大好き。ひかりの運命の舞台とのパラレルに見せていると思うのですが、ひかりの方は「星詰みの塔=壊された夢の残滓」としての砂浜に対し、花恋は砂漠=「水の失われた世界」で、水と言えばひかりが「きらめきを再生産するシーン」がアニメで印象的。つまり、「ひかりのいない世界で愛城花恋がどう歩くのか?」という「個への回帰」が一つのテーマに設定されているのでは、と予想されます。

愛城花恋自身はアニメで「ひかりとスタァライトすること」を抱えて、その時点では個として立ちそびえていた星見純那・大場なな・天堂真矢に挑みます。そして、打ち倒された彼女らはそれぞれカップリングにそぐう形で関係性を得る・あるいは明らかにされました。つまり、アニメではバックテーマとして「個→関係性」というものを描いていました。新作劇場版ではこれの逆、「関係性→個」をやるという訳です。(さかさまの東京タワーに立つひかりもこの暗示なのかなと)

最終的に描く順序としては「関係性→個→関係性」になるとは思いますが、「一度、個を問い質すことによって関係性の重要さを再確認する」という手順がオーソドックスながらも鮮やかだなぁ……と公開前予想でしみじみ思っています。こういうことやりたい。

あとは、ロンド・ロンド・ロンドのロゴ。ロが円形になっていて、三つの円が線で結ばれていたと思うのですが、映画内の描写的に「円=ループの象徴」という風に見えるのですよね。そう考えると、一つ目のループは「第99回聖翔祭の再演」、二つ目のループは(推測ですが)「第100回聖翔祭の再演」、もう一つ何か円につながるものがあるはず……それがキリンのこぼした「ワイルドスクリーン・バロック」(wikipediaが記述不足でよくわからなかったですが、次々と新設定が出て世界が広くなっていく話、的な意味だと思ってます)に繋がってくるんじゃないかな。

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以上、しゃべりたいことの5~6割くらいを1時間で文章に落とし込みました。入れ方悩んで出来なかった話もなくはない(映画によって舞台#2がアニメとのパラレルへと再生産された話とか、多分続編でひかりちゃん再生産するよねとか)ので、落ち着いたら加筆するかもしれないし、しない可能性の方が高いです。
ひとまずとりとめがなくなりそうなのでこの辺で。

いやはや、続編映画の作りが楽しみで仕方ない。

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