パニック障害はわたしの相棒(3)
マスク、マスク、マスクの日々。
マスクの練習をするも熱がこもって息苦しくなる。ミントのアロマオイルをかければ鼻の通りが良くなり、呼吸がしやすくなった。
「今日の感染者は過去最多」「先週より何%減った」「医療の逼迫」。医療従事者のお世話にならないよう、私自身も家でできる対策を気にし始めた年。
1.3年目を迎えて
早いもので3年目。1年目と比べれば、体重は少し減ったものの、大幅に増えてはいない。今年の4月からは日記を書くようになったので、また楽しみが増えた。起床・就寝時間や毎月の月経も安定している。
〈日記の内容〉
・体重、起床時間、就寝時間
便の有無、発作の有無、1日の感想
・To do Listにチェック etc
※(1)(2)もありますので、
初めての方はこちらからお読みください。
2.徐々に前へ
・5月・May
エレベーターの練習を開始。3年目にしてやっと。階段を使うも、まだ地上へ降りることはできなかった。閉鎖された空間が、ただただ怖かった。
・6月・June
祖母が家に来た。言葉を選ぶが、この日から頼もしい助っ人となる。2年ぶりに会ったものの、特に変わった様子はなかったので安心。
この日は階段だけで地上へ。こちらも2年ぶり。
初めて月面着陸したかのように気分が高揚した。
・7月・July
祖母のワクチン接種などもありお休み。あっという間に夏が来た。ここから私は躍進することになる。
3.不安を抱えながらも
・8月・October
祖母は2回も来てくれた。上旬には外へ出ることができ、中旬は挫折しかけるも下旬には神社の参拝とコンビニでの買い物に成功。太陽のパワーだろうか。
・9月・September
長袖のサテンパジャマが寝苦しくない、ほどよい気温に移り変わっていった。台風が発生しやすい時期でもあるので、軽度の気象症持ちの私としては苦痛な季節でもある。
○上旬
私にとって、大快挙の日。最寄りのスーパーと同じ街にある祖母の家へ。ただ、歩くことに慣れておらず人通りを避けるも少々ドキドキしたので、立ち止まって深呼吸をしながら、時間をかけてなんとか行き来した。
○下旬
祖母が家に来て、水彩画を教えてくれた。コロナ禍前から習っていたらしく、かなり上達していた。私は下書きが苦手なので色塗りを教わるだけで。
この日はあるコトに向けて証明写真の撮影、コンビニとスーパーで買い物をした。家から近いせいかドキドキする事は無く、難なくこなせた。一つ一つできる事が増える度に明日への希望に繋がっていく。
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家で発作を起こす事は少なくなり、楽に生活できるようになった事は有難い。ただ、2年も殻に閉じこもるかのように家にいたので外の景色はすっかり変わっていて、外に出れば挙動不審な日々。
冬眠を経て暖かくなる頃に外へ出てくる動物たちの第一声を知りたい。懐かしいと感じるのか、私と同じく挙動不審になるのか。
エレベーターの乗り降りとゴミ捨てには慣れたので、一つ大きな拍手を送りたい。余裕があれば調子に乗るタイプなので、無理だけはせず、今後も行動範囲をじんわり広げていく。
1日も早く築地本願寺に行ける日を願って。
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※わたしが描いたイラストです