最悪なお昼ご飯は、成功の元
某ディティクティブボーイのタイトルに出てきそうな今回の題名であるが、それはさておき。
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・激辛◯◯
・辛さMAX◯◯
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などと謳う商品をよく見かける。
デスソースなる商品を初め、キャロライナリーパー、ブート・ジョロキア、という魔物のような唐辛子まで。
ハバネロのスナック菓子が流行っていた頃が懐かしい。
この爆弾を支えている土や葉、茎たちの生命力は異常。
パンドラの箱を開けていないだけで、爆弾を抱えている事実を知らないのか。
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何年か前から、バラエティ番組で激辛に挑戦するタレントが多く、中では辛いものには目がないという人もちらほら。
美味しさありきの辛さならまだしも、辛さオンリーで勝負してる料理は好きではない。
視聴者やスタジオの演者に、己の限界を見せようと無理して掻き込む人がいる。中傷でも妬みでもないが、とても惨めだ。万一のことを考えると非常に悲惨的である。
大食い企画も昔から苦手だ。大量に食材があるならば、路上で困っている人々に配布したい。適度という言葉を肝に銘じて今日も生きる私である。
たまにある誤嚥でさえつらいのに、激辛で誤嚥になればきっと死を感じる。
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甘味、塩味、酸味、苦味、うま味。
基本五味に渋味と辛味もプラスされる。
辛味とうま味の位置は逆だと思っていたので、初めて知ったときは衝撃的であった。
色んな味覚がある中、わたしは特に苦手なものはない。さて、あなたはどうだろうか。
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そんなある日、事件は起こった。
お昼の買い出しでコンビニに向かった母と弟。
陳列棚で「激辛焼きそば」と目が合い、試してみようと手に取り、購入。
帰宅すれば、私が沸かしたお湯を注ぎ、数分経って湯切りをする。かやくや激辛パウダーを入れて完成。
いざ食べると、案の定辛かったようだ。
口に火を秘めているような表情をすれば、キッチンに牛乳を迎えに行く。
弟は辛さが苦手だと分かっていたので、後悔をしていた。時すでに遅し。
母も数口食べるも、「OMG」と言わんばかりのヒーヒーした顔。衝撃が強すぎて言葉が何も出ない母。唖然とする私。
私は一口、いや、二口以上は頂いた。炎を宿らせたような舌の感覚。美味しいニンニクにプラスさせた激辛だが、ピリついた舌では箸が進まない。
廃棄の考えはなく、やむを得ずザルで辛さを洗い流せばテーブルに戻る。冷蔵庫に常備している調味料の力を借りて完食。
楽しみにしていた休日のランチ。
残念な顔をしたまま布団に入った弟。
夜があるから、と告げることしかできなかった。
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'人は見た目で判断するな '
親や祖母、テレビの中の人によく言われる。
山葵、カラシ、マスタード、唐辛子。
辛味の部類は同じでも、辛さの具合や風味は異なる。
試してみなければ分からないこともある。
そして、積極的にチャレンジすることはとても良い。
何事も限度があるので、程々に。
というお話でした。
※わたしが描いたイラストです