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離婚まで365日

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2022年2月の記事一覧

離婚まで200日

離婚まで200日

数日前、彼と一緒に、とあるアーティストのコンサートへ出かけた。
チケットは半年前に取っていたのだけど、
延期になってしまい、このタイミングになったのだ。

彼と一緒に出かけるのは数ヶ月ぶりだった。

久しぶりにきちんと化粧をして、少しだけオシャレする。
彼のためというわけではないけれど、
人の目は、多少なりとも意識する。
すると、少しだけ気分が上がる。女って不思議だ。

道中の電車では、もちろん無

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離婚まで201日

離婚まで201日

感情には波があるから、今でも不意に
「やっぱり離婚したくないな・・」と思う時がある。

私が頭を下げれば、なんとかなるのではないか。
今よりもっと稼いで、少しでも生活費を入れれば、
彼も納得するんじゃないか。

そんなふうに考える時もある。

でも、それが叶ったとして。
私は幸せ?

多分、1年くらいは我慢して暮らせるだろう。
もしかすると、3年くらいは持つかもしれない。

でも5年後は?10年後

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離婚まで202日

離婚まで202日

満月の時。
私は現状に悲観的になり、悪いことばかり考える。
集中力も無くなって、仕事も手につかなくなる。
暴飲暴食に拍車がかかり、夕方からこっそりお酒を飲んでしまう。
そして自己嫌悪するのだ。

けれどそれも、満月を挟んで3日間くらい。
4日目には自分を取り戻し、物事を理性的に考える。

新月の時。
予定よりも早く離婚しようかな、と思う。
仕事だって生活だって、きっとなんとかなる。
こんな生活を続

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離婚まで203日

離婚まで203日

日々、強気になったり、弱気になったり。
後悔することもあるし、しないこともある。

感情は、その日その日でコロコロ変わる。

今までのパターンを分析してみると、
私はどうやら満月前後に、感情が大きくブレるみたいだ。
先月は、離婚を考えるだけで涙が出てきた。
彼への恨みと、自己憐憫が止まらなかった。

反対に、新月の時はとても冷静になっている。
離婚について情報収集をしたり、
浮気の証拠の準備をした

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離婚まで204日

離婚まで204日

彼と会話するのは、挨拶だけになってしまった。

「おはよう」
「行ってきます」
「ただいま」
「おやすみなさい」

1日で、これしか話をしなければ、
ケンカもしないし、モラハラもない。

夫婦関係も変化のしようがなく、
楽しいことがひとつもない生活に、
こっちから根をあげそう。

離婚して、ひとりになるのと、
結婚してるのに孤独なのと、
どちらがラクなのだろう。

押し寄せる不安と孤独に、押し潰さ

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離婚まで205日

離婚まで205日

当時、私は浮気相手の女に対して、
慰謝料を請求する気で満々だった。

実際に弁護士にも相談した。
弁護士も「慰謝料は取れますよ」と言ってくれた。
ただ、
「その時は、離婚も視野に入れた方がいい」とも言われた。

私が女に慰謝料請求した場合、
女はすぐに彼に連絡を取るだろう。

その時、彼はどうするか。

土下座して、私に謝ることはありえない。
むしろ、なんてことをしてくれたんだ!と逆ギレをして、

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離婚まで206日

離婚まで206日

それからと言うものの、
寝ても覚めても、お風呂に入っていても、
浮気相手の女に対して、どう懲らしめるかばかり考えていた。

そしてあっけなく、女のSNSを見つけた。
この女も脇が甘いな。そんなことを思いながら、
過去に遡ってチェックしていくと、
そこには1枚だけ、とある温泉街の写真がアップされていた。

「この構図、見たことある・・・」

自分で言うのも何だけど、
こう言う時の女のカンって、探偵よ

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離婚まで207日

離婚まで207日

彼の浮気について書いた時、

「相手の女を訴えればよかったのに」
「女からも慰謝料取れる案件ですよ」
「浮気相手の女を懲らしめてやった方がいいよ」

と言うメッセージをいくつかいただいた。

確かにその女に対して、ハラワタが煮えくりかえっていた。
口説いたのは彼の方だろうけど、
既婚者からの誘いに気軽に乗ってんじゃねえよ!

その女が彼に送ったLINEの内容も覚えている。
「会えなくて寂しい」

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離婚まで208日

離婚まで208日

例えば彼は、
トイレの電気をよくつけっぱなしにする。

それを注意すると、彼は
「じゃあ、寝る前にマナミが確認して」
という。

うん、わかった。
と、軽い気持ちで引き受ける。

そして数日後。
やっぱり電気はつけっぱなし。

「昨日、また、つけっぱなしだったよ」
と、彼にいうと、
「それはマナミが確認することになってただろ。
 俺のせいじゃなくて、オマエが確認をしなかったのが悪い」

・・・。

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離婚まで209日

離婚まで209日

はいつでも「今」しか見ない。

だから反省もしないし、後悔もしない。
同じ間違いを繰り返すのもそのせいだ。

私だって、たいした人間じゃないから、
もちろん同じ間違いを繰り返す。

でも「原因」があるから「結果」がある。
その結果が「今」なのだ。

結果至上主義の彼は、その間の「過程」には全く興味がない。

できたか、できなかったか。

全てをそれで判断する。

私ができなかった理由を言おうものな

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離婚まで210日

離婚まで210日

こうやって、過去を遡って思い返していると、
本当にひどいことをされたな、と思う。
それなのに、彼の方から離婚を叩きつけられるなんて、
どう考えてもおかしいでしょ。
それに対して傷つく自分もおかしい。

彼は、夫婦関係において、
度重なるルール違反を犯したのだ。
私はたくさん裏切られ、傷付けられてきた。
もっと怒っていいはずだ。

今までは、夫婦関係を続けるための努力として、
何度も私が折れてきたけ

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離婚まで211日

離婚まで211日

彼の携帯を盗み見た時、
なんとなく予感はしていたが、
さすがにショックで全身が震えた。

それでも私は自分の携帯で、その画面を撮ることを忘れなかった。
指が震えて、ピントが合わない。
スクロールする手も震えていた。

自分の中で「やっぱり」と「何かの間違い」とのせめぎ合いで、
彼へ問いただしたい気持ちを抑えるのが精一杯。
それでも我慢したのは、
携帯を盗み見たことの罪悪感と、
まだ、この結婚生活を

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離婚まで212日

離婚まで212日

男の携帯を盗み見る、ということは、
どういうことになるのかなんとなく分かっていた。
それでも私は見てしまった。
そして、予想通りの結果だった。

浮気相手とのやり取りは、それはもう生々しかった。

遡ってみてみると、
最初は単なるコミュニケーションの延長線上にある、
言葉遊びだったのだと思う。

好きだよ。
かわいいね。
早く会いたいな。

ただ、その言葉は加速的に、どんどん意味のあるものになって

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離婚まで213日

離婚まで213日

彼の行動から異変を感じた私は、
より注意深くなっていた。
けれど、女友達の1人や2人はいるだろうし、
いちいちそれを追求するのも無粋な気がした。

しばらくは泳がせておこう。
浮気をしているのであれば、どこかで絶対にボロが出る。
その時にまた考えよう。
あの頃は、呑気にそう思っていた。

それからしばらく経った時、
目の前にある彼の携帯が、アンロックになっていた。
彼はお風呂に入ったばかり。あと2

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