見出し画像

多様性って何だろう?-「違い」をもっとポジティブに

私のミッション

全ての行動の原動力は、自分のミッションである「多様な人たちと、思い込みを超えて尊重し合う社会をつくる」というものです。
色々な人がいるのは当たり前のこと。一見みんな同じように見える日本人にも、多様性があることを知りましょう。
自分と違う考えや性質を持った人と必ずしもわかりあう必要はない。だけれど、だからこそお互いを尊重し合いましょうね、ということ。
そういう考えが、新しい「当たり前」として浸透している社会を作っていきたいと考えています。

とにかく人と違うことが怖かった中学時代

それは、同じ制服を着て同じ髪型をしていたからでしょうか。それとも、見渡す限り同じ身体を持つ人ばかりの中高一貫の女子校だったからでしょうか。あるいは、四年制大学への進学以外は認めない、自称進学校だったからかもしれません。

とにかく、私は人と違う、ということがどうしても怖かった。勉強はとりあえず頑張り、校則はきっちり守って、授業中もいい姿勢でいよう…そうしているうちに、気がつけば先生からは「優等生」というような目で見られるようになっていました。

そんな私が生まれて初めて恋をしたのは、中学二年生の頃。好きになったのは、同じクラスの女の子でした。当時の私はセクシャルマイノリティーに関する知識もなく、世論もまだまだ「同性愛は異常性癖」というような風潮があった頃。

クラスのみんなは、男の子が好き。それなのに、私は女の子に恋をした。

とても、認められないものに思えました。今までは一応優等生できた私はそんな自分を受け入れられずに、すぐに自己嫌悪と罪悪感でいっぱいになってしまいました。

自分は一体「何者」なのか、必死に探した高校時代

人から隠れるようにして電子辞書で「同性愛」を検索しては、すぐに履歴を消しました。地元の図書館の書庫をまわり、「同性愛」に関する書籍を探しました。学校の図書室にある、もう何年も本棚の中で人を待っているような分厚い百科事典を開き、「ど」から始まるページに何度も目を通しました。

何か記述があった時もあったし、そもそも見つけられない時もありました。なにせ、情報が少なすぎたのです。
私は一体何者なのか。異常なのか。人と違うんだ。

とても人に打ち明けることなんてできない。ましてや、好きになったあの子に想いを伝えるなんて、気持ち悪いと思われてしまうに違いない。
そうして、自分の気持ちを押し殺して、苦しい日々を送りました。

初めて世界が広がった

そんなある日、とあるきっかけでLGBTというワードを目にしました。今や馴染みのある単語かもしれませんが、当時の私にとっては大きな発見でした。一気に世界が広がったのをよく覚えています。
自分以外にも、同じようにして苦しんでいる人がいることを知り、孤独が安らぎました。一方で、自分自身のセクシャリティをオープンにして活動している人がいて、なんてかっこいいんだ、と憧れました。

今まで、自分の世界は小さな学校と生まれ育った町が全てだった。でも、もう少し視野を広げれば、もっと色々な人がいるんだ。そんな当たり前のことに気づかされました。
同じような境遇の人とオンラインで交流を深めるうちに、少しずつ、自分を受け入れられるようになっていきました。そして、高校生になる頃には、仲の良かった人に自分のことを打ち明けることができるようになっていました。

「違い」をポジティブなものにしたい

まだまだ、今の社会で人と違うということはネガティブな意味で捉えられがちです。差別や偏見といった強い言葉で語らずとも、「違い」に対するほんの少しの抵抗や違和感は誰しもが持つものだと思います。

でもそれは、「本来私たちは同じなんだ」という意識が根底にあるからではないでしょうか。

もし、違って当たり前という意識が浸透したら、もう少し気楽になれるのではないでしょうか?

だから、伝えたい

私の場合、自分のセクシャリティが「人と違う」ということが大きな恐怖、混乱のもとでした。でもそれ以外にも、この社会にはたくさんの「違い」があります。

年齢、生まれ持った身体、出身の地域、受けてきた教育、話す言葉、生きる上で大事にしていること…

私たちのもつ全てのものは、人との違いです。
違う人たちが同じコミュニティで多様性を保持したまま暮らしていくには、ある程度の統一が必要かもしれない。
でも、その前にできることがあるのではないか。

「わかりあえなくてもいい。一緒に生きていくために、違いを尊重する。」

これが、私の目指す社会です。
その多様性の実現のために、一人でもできること、人とできることを見つけて、一歩ずつ進んでいこうと思っています(これは後々書いていけたらいいなと思っている部分です)。
もしこの話に少しでも共感してくれた人と手を取り合うことができれば、どれほど心強いでしょう!

大事なのはアイデアじゃなくて、やりきること。始めることよりも、続けていくこと。これから生きていく上で「多様な人たちと、思い込みを超えて尊重し合う社会をつくる」というミッションをベースに、自分にできることをやっていきたいと思います。

ここまで読んでくださった方、本当に、ありがとうございました。

初めてのノートだったので長くなりましたが、これからはもう少し軽めの話題を書いていこうと思います。
LGBTに限らず、異文化交流や言語についてなど、自分の軸からブレない範囲で色々なことを書こうと思っていますので、機会があればお目にかかれると嬉しいです。