あなたが消えた夜に
中村文則さんの「あなたが消えた夜に」という本を最近読了しました
これは…一体なんだろう
まさしく人の内側の混沌で醜悪で意識的でいて無意識的な罪で、罰で、許されなくも赦されたいと縋るような作品
誰しもの体に搭載されたソフトウェアが
あるきっかけで目覚めるような
燻っていたものがだんだん自意識を侵食していくような物語
これはなんと言葉にしたらいいのか…
でも、言葉にしてしまうときっと私の感じた本質は霞んでしまうでしょう
言葉にしても、文字にしても、物事の理由にしても人は人が理解しやすいように纏めてしまうのだと思います
そこにはもっと奥深くもっともっとなにかがあるのに、煙のように靄のようにつかめない
なので掴めるものだけを表にだすのではないだろうか
なんだろう、私たちは人で
いままでも、これからも人で
正常さはどこからどこまでで
異常さはどこからどこまでで
どこから今のような人生へと導かれたのか
神様がいるのなら少しばかりよそ見がすぎるね
と、読んでいる間こんなこと考えてばかりでした
気づかないということは
ある意味とても幸せなことかもしれません
皆様はもう気づいてしまわれたでしょうか?
感想とも言えない文を読んでいただきありがとうございました