僕らの現実が思うように動かない理由
思考が現実となる。
最近の引き寄せブームなどで言われている代表的な言葉。
僕らの頭の中は、毎日毎日、まーいにち。あれやこれやといろいろな思考が渦巻いている。あーなりたいこうなりたい、あーしたいこーしたい。とかさ。
これだけ望んでんだから、いっちょブームに乗っかって、いつこの思考が現実になるのかを心待ちにしていることでしょう。
けれどそれは残念ながらほぼ現実にはなりません。
ゔぇ?
思考という言葉が曲者で、ここでいう思考は僕らが認識する頭の中の思考ではなくて、心の奥(便宜的にそう言ってみる)にある意識できない思考。
つまりは潜在意識の中にある思考(前提)が現実化する。これが本質なのですよね。
意識というものは大雑把に言うと。頭の中の自分で認識できる意識の顕在意識。それと自分では認識できない無意識の中の潜在意識とに分かれます。
ではこの二つの割合ってどの程度だと思います?
大抵の人は顕在意識がほとんどで、潜在意識なんて意識できないんだからほんのちょっとなんじゃない?と思っていらっしゃるのではないでしょうか。
実は顕在意識は意識全体の5パーセントと言われていて、後の95パーセントが潜在意識と言われています。
つまり我々は5パーセントの意識を使ってあーなりたいこーなりたい。と躍起になっているのです。
しかし潜在意識の中の意識も思考をしていまして、そこで考えられていることが現実を創っていく。95パーセントというパワーを使って。ということが思考が現実を作る。の真意です。
潜在意識が現実を作る時、その中にある自分が持つ前提。が現実に大きく関与しています。
前提とは、つまり自分が自分のことをどう思っているか。に代表され、何をどう思っているか。なのです。つまりはどんな思い込みがあるのか。ということです。
例えば、ポジティブな現実を作りたいとは誰もが思うことでしょうが、
「幸せになりたい」
と毎日毎日考えれば幸せになる。と思いますか?
そう思えば幸せになることを探して、それを得ようと行動したりしますよね。
行動よ!行動が全てよ!なんて言われうように。
しかしこの言葉の裏には潜在意識が思考する前提が隠れています。
つまり、幸せになりたい。と考えている時、自分は幸せではないからそうなりたい。
という前提が生まれます。
そして幸せになりたい。と考えれば考えるほど、潜在意識には今幸せではない。という前提が作られていきます。
そして目の前にはその前提である幸せではないこと。を強化する出来事が現れてきます。
正確にはその前提を強化するような物事に目がいく。
という方がわかりやすいかもしれませんね。
給湯室トークでこんなことを聞いたことがないでしょうか。
ぶりっ子京子:「あーどうしよう(クネクネ)このままじゃ(クネクネ)たつおに嫌われちゃう〜」
お局康子:「あなたそんなクネクネしてて、たつおに嫌われてないと思ってたのね…呆れるわ」
何ていう会話。
このぶりっ子京子の前提は、嫌われちゃうの裏側の前提は、今は好かれているから。という前提。
これは強烈に潜在意識に刷り込まれるので、好かれている。という現実の証拠を集めにいきます。
ちょっと勘違い女の戯言に聞こえるかもしれませんが、この女の子はきっと何事にもそんなポジティブな前提を持っているのでしょう。
そして恐ろしいことには潜在意識は意識の95パーセントを司っています。
そのパワーは、いくら頭で考えたところで太刀打ちできません。
何気なく使っている言葉の裏側の前提に気がつくことが潜在意識との大事なコミュニケーション。
言葉を変えると考え方が変わる、考え方が変わると現実が変わる。現実が変わると人生が変わる。言葉はとっても大事な人間だけが使える魔法なのですよね。
しかし、幸せになりたい。と言いたい時、その言葉の前に「もっと」をつけると前提は大きく変わります。
もっとの意味を考えてみると、もっとということは、すでにそうだけど、それよりももっとそうなりたい。
という前提が生まれます。
「もっと」とってもいい言葉ですね。
イラストレーターと塗装店勤務と二足のわらじ+気ままな執筆をしております。サポート頂けたものは全て大事に制作へと注ぎます!