プロフィール詐欺
1978年生まれ。
喫茶店で 珈琲を淹れる日常の仕事と
俳優としての活動とをライフワークとし
マイペースに活動。
1978年度生まれの女だらけの演劇ユニット
チタキヨ メンバー。
わたしのプロフィールの文章だ。
これに 主な出演作を加えて。
映画のクラウドファンディング用に
プロフィールを求められて
この文章を送ったところ
(きっと いい意味で) 笑われた。
俳優としてのプロフィールなのに
喫茶店での仕事が先に来るのね、と。
これが正直な気持ちで
理想の生き方なのだと思う。
わたしではない 誰かを生きて
戻ってくるのは 喫茶店での日常のわたし。
あたりまえだけれど、ベースは わたし自身。
それなのに。
今 わたしは 喫茶店では 働いていない。
珈琲を淹れない日常を送っている。
居場所を見つけられず
この仕事で 自分の気持ちに沿わない場所で
妥協することが どうしてもできず。
1年近く ふらふらしていたけれど
観念して 喫茶店ではない職場で 働いている。
日々の糧のためには
ともかく働かなくてはならないのだ。
やはり 飲食なのだけれど
自分が求めている大切なことは
変わらないと実感する。
届ける相手を想像する。
美味しいと 喜んでほしい。
そのためには どうしたらいいのか。
楽しく仕事がしたい。
日常の多くを占める仕事の時間
ご機嫌で過ごしたいじゃない。
目の前のこと ひとつひとつに 心を込めて。
でも。
プロフィールを変えたくないのです。
わたしの心は
まだ 喫茶店での日常を諦めていなくて。
いつか、いつか、と求め続けている。
喫茶店に行くと
そこで働いている人に ちょっとだけ嫉妬する。
いいなぁ。
長年の積み重ねは
そんなに簡単には消えないから。
自分の志として
もう少しだけ
プロフィール詐欺 させてください。
✴︎
あ、
あと もうひとつ ユニットはじめました。
うにくらげ
これは 追加しなくちゃな。