苦しかった頃
生きる意味がわからなくなって、何も見えなくて、世界の狭間に足を滑らせて、朝起きたら全てが真っ暗で、進むことに対する意欲も失せ、暗闇にうずくまりベルトに首を掛け、それでもなお、死んでいない限りは命がある。
無気力の巨大な重たい曇りガラスが命を押し潰しても、精神の伴わない、薄気味の悪い生きる本能はびちびちとガラスの下でのたうち回る。
私の意思に関係なく。ただの生物の営みとして。
私はそいつと手を組むのか?
それとも、そいつから主導権を奪うために精神を太らせるか?
私という精神をもって生きている意味を示せ。
2022.3.8の日記