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Sイントラの原点

ボクらの絆成分の89%は海で出来ている。

児玉さんは、自由に手足を動かす事が出来ない。
それでも20年間一緒にダイビングを楽しんできた。

ダイビング器材を身につけるのも、海に入るのも、海の中での泳ぐ・沈む・BCコントロール(浮力調整)も、人に任せなければいけない。

ダイビングほど、人に任せるのが不安で恐怖なことは無い
器材のフィット感や調整はとても大事だし

そして何よりも「自分のペース」がこれほど大切な遊びも無いと思う。

気持ちも、体の状態も自分にしか分からないので、人のペースでやられちゃったら、それだけでいっぱいいっぱいになっちゃう。

それを児玉さんはボクに委ねてくれた。

今、思えば、、、

ありえへん!!

24歳の頃の相当なヘッポコスタッフだったボクに委ねるなんて
アホか命知らずか・・・

ごめんね〜
尊敬してます!

そんなヘッポコなスタッフが担当したもんで
当たり前やけど、最初の頃はめっちゃ怖くて、むちゃくちゃ我慢してたと思う。
でも、海でも陸でも一緒に過ごす時間が増えていって、どこのタイミングかは覚えていないけれど、ボクらはきっと、最高のバディになっていた。

児玉さんの我慢強さはもちろん
チャレンジ精神や好奇心が伝わってきて
ヘッポコなボクも、ヘッポコながら
この人を「海の中で最高に楽しませたいスイッチ」が入っていきました。

それまで陸上ですら、3本くらいしか立っていなかったボクのアンテナが
1本また1本と立ちはじめ

ついに東京タワー!いやいやスカイツリー!!
んっ?パラボナアンテナかっ!!!?

はい。。。

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海の中で

体のこわばり、動き、呼吸の早さ、大きさ、目の動きを見て

そこから、児玉さんの今のリラックス感を判断して
コース・深度を調整
ボディタッチ・アイコンタクト・魚を見せる・浮上するなどの今必要な行動を
瞬間瞬間に選択

もちろん、児玉さんのペースに出来るだけ寄り添いながら

魚やウミウシ、サンゴや海藻をリラックスした状態で見ることが出来て、ダイビングを心から楽しめるようサポートする技術とコミュニケーションを磨いていきました。

そしてなにより、海の中で何が一番楽しいって
魚を見た時に可愛いなぁって思ったり、ウミウシを見た時に不思議なんおるなぁって思ったり、海の中って気持ちええなぁって思ったり
そんな事を、一緒に潜ってる人と共感する事やと思う。

なので、児玉さんと海の中で
めちゃくちゃアイコンタクトしまくり

惚れてまうやろ〜

目と目でたくさん会話してきたなぁ。ほんまに・・・

そんな経験を、海でたくさんしてきたら
自然とこんな絆が育まれちゃいました。

海の中はもちろんやけど
人間関係で大切なのって、安心かもね

児玉さんは、もう海を卒業したけども

ボクらは、今でも陸でも

『最強のバディ』

そして

ヘッポコスタッフだったボクが
スーパーインストラクターになれたのは、笑
間違いなく、児玉さんとのこの経験のおかげ。うん。

インストラクターとして、今もボクが大切にしていることは、この時に出来上がりました。

海を心から楽しむために、少しでも安心して潜って欲しい。
じゃあ今、目の前の人に何が出来る??

ほんまに、かけがえのない経験をたくさんさせてもらったわぁ

児玉さん

あざっす!

いつかきちんとお礼を言おう。笑


さて児玉さん

いくつになっても、動けなくなっても

ボクらに大切なのは
安心安定の「ボケとツッコミ」やで

目と目で通じ合う
目と目で語り合うことが出来るボクたちなら
(↑おっさん2人でキショいな)

ウインク1つで
(↑もっとキショいな)

なんでも共感できちゃう!!

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おもろい事、やるよ〜

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迫田 和久 (さこだ かずひさ)
ありがと〜